銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

私の2021はじまりました

2021年01月03日 | Hの生きる喜び、それは
まず、お詫びします
家に籠ると断言しましたが、やはりじっとしていられず、家を出ました

もう、こうなったら、ダイブっさんしかいない!

と、気づけば近鉄電車の中
平城宮跡のど真ん中を縦断し、朱雀門を見送り、到着したのは東大寺
 
奈良の大仏様を目指して歩きました
大きいだけが取り柄のように思われがちな大仏様
かわいそう、、、でもまさか、そんなはずはありません
 
大仏様が造られた聖武天皇の時代は、ある意味惨憺たる時代でした
政変、旱魃、天災、地震、飢饉、病気、そして天然痘の流行
 
1歳にならずに子を亡くした聖武天皇に
次から次へと苦難が押し寄せました
「責めは予一人に在り」
自分の政治が悪いから、これほどまでに天変地異がおこるのだと
 
この時代は仏教で国をおさめる時代でもありました
聖武天皇は、考えに考え、悩みぬき、
僧侶や知識人の知恵もいただきながら、
今までにない、大きな大仏を造ることを決意しました
ここが、人々の心の拠り所となるように願いをこめて
 
「大仏造立の詔」に、大切な言葉が残されています
「一枝の草、一把の土を持ちて、像を助け造らむと情に願わば、恣に聴(ゆる)せ」
 
国の力で造るのではない
政治の力で造るのでもない
 
もしも、誰かが、一枝の草や一握りの土を持ってきて、
自分も大仏造立を手伝いたいと願ったならば、これを許せ
1本の草や、一握りの土が何の役に立つでしょうか
しかし、天皇はそういう人が出てくることを願いました
 
大きな力で造るな
小さい力を結集して造れ
 
そうして出来た大仏様も、過去2度火災に遭って焼けています
大仏殿が焼けて、100年近くも野ざらしになっていた時代もあります
 
そのまま朽ちて無くなってしまう可能性もあったのに、
いつの時代も、「大仏様を復興させよう」「大仏様に傘を(お堂)と造ろう」と、呼びかける僧侶があり、勧進帳で人々の寄付が集まり
幾度となくよみがえってきた仏様です
 
大仏様の造られた意味、そして、復興され続けている意味
 
それは、いつの時代も人々の心の支えとなってきたからです
 
今の時代にこんなことを言うのは的外れかもしれません
でも、元気いっぱい、幸せいっぱいの時代に仏像が造られるでしょうか
苦しみがあり、切実な悩みがあり、それを受け止め続けてきたからこそ
大仏様は、1260年近くずっと同じ場所に座り続けてくださっているのだと思います
 
医学の知識も、薬もない時代、奈良時代の人々が、
疫病の危機を乗り越えてきたのです
 
大仏様を見ていると、不思議と「大丈夫」という気がしてきます
そう言ってほしいから、つい来てしまったのですが・・・
 
ゆっくり見上げたその先に、絶妙な表情の大仏様が私を見下ろしてくださっていました
 
反省して、今日は、一日籠っています
。。。。。。。年末年始の営業について。。。。。。。

12月29日(火)〜1月3日(日)までお休みをいただきます。
新年1月4日(月)9:00より通常営業となります。
お急ぎのご用件は、メールにてお願いします。

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銀のステッキ旅行 TEL 0797-91-2260(平日9:00~17:00)
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
■公式ホームページ:http://www.gin-t.com 
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