銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

ポチャ猫とおばあちゃん

2013年07月01日 | Hの生きる喜び、それは
「私、皆さんに迷惑かけてると思う
荷物を持ってもらったり、待ってもらってばっかり・・・
もうこれ以上、迷惑かける訳にはいかないから
旅行に行くのやめようかな・・・」

そんな哀しい言葉を聞きました
もともと、明るく元気で、旅行中は誰からも好かれる
ムードメーカーのようなお客様です
そんな方が、自ら去っていこうとするなんて、
信じたくない言葉でした

「思い切って旅に出たら、元気になれた」
そんなお客様の声を聞きたくて
「銀のステッキ旅行」は誕生しました

銀のステッキ・キャラクターのステッキじいさんもしかり
お調子者で元気だったおじいさんが
妻が先立ってしまって以降、
すっかり気落ちし、外に出るのが億劫になってしまいます
足が弱り、それが周囲に知られるのを嫌って
外に出なくなりました・・・

そこへ、思いがけず先だった妻よりひとつの贈り物が届きます
「銀のステッキ」です
おじいさんはそのステッキを持つと、
不思議と足が軽やかになり
周囲の風景がキラキラと輝き始めたのです

そんな存在になりたいと始めたのに、
旅行に行くことで、気落ちし、辛い気持ちになってしまうなんて
そんなお客様の気持ちに気付かなかった
無頓着な自分が何と腹立たしいことか

どうしていいか分からず、とりあえず
仕事終わり、お客様の自宅にお伺いしました

「こんばんは!●●さん、入りますよ~」
めいっぱい明るく振る舞おうと、心がけたのですが
家の門の前に立つと不思議と緊張感が抜け、
あつかましくも、勝手に門を開け扉を開け
ズカズカと上がり込んでいました

「あらま、ようお越し
あ、えらいこっちゃ、私おかしな格好してるわ」

急いで奥の部屋に服をとりに行くお客様と代わって出てきたのは・・・

ゴロニャ~ゴ

こんな、漫画みたいなセリフを言いそうな
真っ白のぽっちゃり猫(略してポチャ猫)

-何しに来たの

目を細めてじーっと私の様子を伺います

-ご主人に何か用?

い、いや、別に・・・ お邪魔します・・・

(そうこうしているうちに、お客様戻る)

「どうしたん、こんな時間に」

「それより、これから先、旅行に行かないなんて言わないで
 ずーっと来てくださいよ!」

「その話かいな、私な・・・」

時折、言葉に詰まる場面あり
胸にグッと突き刺さる話あり
まさに真剣なお話の最中・・・

ゴロニャ~ゴ
さっきのポチャ猫、甘えて体をすり寄せて来ました

-何の話?のんびりいこうよ・・
とでも言いたそうな、トロンとした目

「コラ!向こうで寝てき」と、すかさずお客様

ゴロニャ~ゴ・・・(すごすご引き下がる)

再び、話が始まったと思ったら

ゴロニャ~ゴ
またポチャ猫、すり寄ってきました
「また来たんかいな、よしよし・・・」

何てことないのですが、
お客様とポチャ猫のツーショットが何とも可愛くて
微笑ましく眺めていました

う~ん
どうも、話が前向いて進まないですね

でもこのポチャ猫、そばに居るだけで癒される
不思議な安心感があります
お客さまとよく似てるかも?

-ご主人、よろしく頼むね ゴロニャ

そう言ったかどうかは分かりませんが
最後、ゴロゴロのどを鳴らして、
自分の寝床へ戻っていきました


ポチャ猫へ
大切なご主人、私たちに任せてね 大丈夫

元の元気なお客様に戻ってくださるように
ポチャ猫、家ではご主人を元気づけてあげてヨ

*****************************************
貸切バス・オーダーメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
*****************************************

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする