もう2年ほども前になるのですね。
何かと話題の東京オリンピック。
その開催が決まった日、私は10名のお客さまとブラジルのイグアスにいました。
夕食前にロビーに集まり、誰からともなく、「東京に決まったね~」と。
けれども東京の「高揚」は地球の裏側まではまったく届かず、
「もう今さら、東京でせんでもええのになぁ」、「ほんま、ほんま」
話題はあっさり、明日訪れるイグアスの滝へと移っていったのでした。
だから、当時、日本を席巻した(?)マジックワード、
「お・も・て・な・し」の興奮を私は知らないのです。
素直じゃないからでしょうか、
この「お・も・て・な・し」が、どうも苦手。
だいたい、おもてなし!なんて声高にスローガンにしてる時点で、ちょっとしんどい。
たいして好きでもない女性から、
「ほらほら、わたし、こんなに気が利くのよっ」と猛アピールされてるようで、
「ふぇ~、リーブ・ミー・アロ~ン」と思ってしまいます。
仕事柄、おもてなしのお宿にもときどきお世話になります。
が、しかし。
これは私の気の利かなさの裏返しなんでしょうか、
あんまり先回りされすぎてしまうと、正直、落ちつきません。
選べる浴衣、選べるまくらに敷布団、
夕食が終わったと思ったらすぐ夜食にデザート、
部屋にはハーブティーセットにエスプレッソメーカーにアロマにろうそくに露天風呂まで!
…過剰ではないかと。
おもてなしって本来、もっと自然でさりげないものでは?
もうそろそろ、引き算のおもてなしを考えてもいいと思うのです。
まぁこれは個人の嗜好ですが、私にとって居心地よく寛げるお宿とは、
清潔で、必要なものが過不足なくあって、食事のおいしいところ。
そしてこれが大切ですが、スタッフもお客さんも含め、
そこに集う人たちの間に、自然な笑顔と気持ちのよい言葉が行きかっていること。
日本にもそんなステキなお宿がいくつかあるのですが、
私にとっての筆頭は、アラスカのキャンプデナリ・ノースフェースロッジなのです。
きのうのフェースブックにこんな写真とコメントがUPされていて、
ますます好きになってしまいました。
"Kuma!" Now you know how to say bear in Japanese!
A guest at the lodges this summer created this diagram for us
to learn a few Japanese words.
そこに寄せられたコメントが、またステキでした。
Just another aspect of Camp Denali that I loved
- meeting people from all over the world!!
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