銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

三大テノールと、ハワイの猫

2017年01月23日 | のほほん同志Aの日常

ハワイ島から帰ってきたので、本当ならハワイのご報告なのですが、その前に。

不謹慎!と怒られるでしょうが、
海外添乗中の大きな楽しみのひとつは、「添乗明けの休日に何しよっかなぁ~」ということ。

今回のハワイ島は出発前から決めていて、それをすごく楽しみに出かけました。

これです!



「3大テノール 世紀の競演」の映画会。

ドミンゴ、カレーラス、パヴァロッティ。
オペラ界のスーパースターである3人が、初めて同じ舞台に立った奇跡のような夜。

サッカーワールドカップ・イタリア大会の前夜祭として、ローマのカラカラ劇場で行われたステージ。
1990年7月7日のことでした。

時差ボケも、ハワイ帰りには身に沁みる寒さも何のその。
朝早く家を出て、一番前に陣取って、見てきました。

カレーラス、ドミンゴ、パヴァロッティ…と、ひとりずつ順番に出てきて披露される名曲の数々。

「グラナダ」、「帰れ、ソレントへ」、「星は光りぬ」、
トゥーランドットの「誰も寝てはならぬ」、そして、「カタリ・カタリ」

一曲終わるたびに、カメラは指揮者、ズービン・メータを大写し。
飛び上がるように拍手したり、演者に抱きついたり、感極まったように目を閉じたり、
その反応や表情にも惹きこまれるうちに、あっというまに時間は過ぎて、
いよいよ三人がそろって舞台に登場してのフィナーレ・メドレーへ。

トゥナイト~ トゥナイト~

ミュージカル『ウェストサイドストーリー』からの「トゥナイト」です。

…と、ここで、あれ?となりました。

歌詞が英語だからなのか、それぞれの歌うパートの確認のためなのか、
急に三人ともが譜面台に目を落とし、ちらちら見ながら歌う姿は、
カメラが表情を大写しの分、妙にこぢんまりと見えてしまい、先ほどまでの魅力半減なのです。

メドレーですから、トゥナイトだけではありません。

『キャッツ』の「メモリー」も、
ロシア民謡の「黒い瞳」も、
メキシコ民謡の「シェリト・リンド」も、
シャンソンの「ばら色の人生」も、ずーっと!

こら、三人とも、目ぇあげて歌わんかいっ

ぶつくさ思っているところに、ふいに昨日までいたハワイが浮かびました。

最終日、ワイキキのホテルを出発し、ホノルル空港へと向かう朝でした。

迎えに来てくれたバンのドライバーさんはあまり陽気な方ではないようで、
私もなんとなく挨拶しそびれて、お名前の紹介もしないままに、車は動き出しました。

ハイウェイに乗るはずが、車はなだらかな丘をのぼり、古くからある静かな住宅地へと入っていきます。
あれ?と思ったところに、ドライバーさんの声がしました。

「あそこ、くだもの、なってる」

右側に見える平屋の庭に、文旦のような大きな黄色い丸い実がいくつも。

「このあたりは1920年ごろからの、古いじゅうたくち。かわらの家もあります」

日系の方ですか?とお聞きしたら、「三世です」とのこと。

後ろのお客さんが重ねて訊かれました。

「おうちでも日本語で?」

一瞬の間のあと、返事がかえってきました。

「家では、ねこに日本語、しゃべってます」

あららとうろたえ、「猫は日本語わかってると思いますよ~」といつもの無責任で返した私に、

「わたしが日本語べんきょうしはじめたとき、息子はもう、30歳だった。
 だから、もう、むり。
 ふたりでは、いつも英語。
 わたしの代で、日本語はおしまいね」、と。

車は住宅地を抜けてハイウェイに入り、あとは、ホノルルの話に移っていきました。


…なぜか、そのときのドライバーさんの、「ねこに日本語、しゃべってます」が浮かんだのです。

三人の大男が、情けなくちらちら譜面台に目を落としながら歌う姿に!


イタリア語で歌わせてやってくれよ~と思っていたら、
フィナーレ・メドレーの本当のフィナーレは、「オー・ソレ・ミオ」。

やったー、僕たちの歌だー!とでもいうように、
ドミンゴが、カレーラスが、そしてまるで全身「太陽」のようなパヴァロッティが、
急に生き生きとさえずり始めるその歌声に、
客席からはスクリーンに向かって大きな拍手が沸き起こったのでした。


…ホノルルのドライバーさん、お名前を聞かなかったことが、なんとなく悔やまれます。


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連続テレビ小説『べっぴんさん』ゆかりの地へ

2017年01月21日 | T字路をまっすぐ行ってみたら

連続テレビ小説『べっぴんさん』。

舞台となったゆかりの地を訪ねてきました。

ご参加の方は、9割の方が朝ドラ『べっぴんさん』のファン。

車内で、訪れた先でお話に花が咲きます。

『べっぴんさん』は、ベビー子供服のファミリアの創設者の一人、

坂野敦子がモデルとなるお話です。

撮影に使われた塩屋にある旧貿易商邸宅のジェームス邸。

本日のお食事もこのジェームス邸で、頂きました。

ゆっくりした時間の中でお食事が進みました。

お部屋を見渡すと約80年ほど経っているとは思えないほど、

巧妙でモダンなデザイン。

かわいらしいのに重厚感も感じる…目の前には瀬戸内海。

そして、テレビで見た色々なシーンが思い浮かびます。

例えば、主人公が子供の頃階段を駆け下りた場面。

主人公のウエディング姿の披露の場面など…

あっという間に過ぎた滞在時間は、少し足りないようでした。

初めての参加という方も多かったのですが、妙に団結力が強く、

圧倒されました。

私も『べっぴんさん』を見ていますが、

まだまだ見方が甘い?と思いました。

雪がちらつき、冷たい雨が降ることもあった日ですが、

心はホットに別品をみることができました。 

 

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北九州へ、添乗的に「神話の国」は苦手なり

2017年01月19日 | 見かけだおしNのつぶやき

あれ?もしや西へ向かうのは初めてかしら?

と思うほど、久しぶりに西日本の旅へ添乗に出ました。

寒波の影響で、新幹線が遅れる中でしたが、

三日間の旅はなかなかなか興味深いものでした。

八幡製鐵所東田第一高炉の見学。

鉄の街ならではのモニュメントです。

歴史の書で知るだけだった八幡に足を運ぶなんて、

それだけで良かったというお声も。

門司へ。かつては、横浜・神戸と並ぶ国際貿易港でした。

雨も上がり、日本最大級の歩行者専用、はね橋です。

「ブルーウィングもじ」

黒川紀章氏の設計、高層マンションを背景に、赤レンガのモダン建築。

初日は、レトロな街並みの中心に宿をとりました。

行き交う船を眺めての朝食のひと時は、このホテルならでは。

優雅な朝の目覚め。

 

ホテルの目の前には旧大阪商船・門司支店。

大正6年の建築です。

夕食は、お待ちかね?天然の関門フグです!

 

翌日は、博多港へ移動、高速船で1時間ほどの壱岐島へ。

おなじみ、はらほげ地蔵。

お腹が丸くえぐられているので名付けられました、とさ。

 

ご存知でした?麦焼酎は、国内ではここが発祥だと、、

16世紀に中国から伝わったそうです。

ドライバーさんオススメの「壱岐の華」へ立ち寄り、

 

思わず3本大人買いしてしまい、、、

荷物が重く、のちに苦しめられることに。

お正月飾りでしょうか?

大きな黄色い果物は分担?なんかいいですね。

 

魏志倭人伝によると、壱岐島は「一支国」として登場、

弥生時代の最先端交易拠点でした。

その資料館へ。

日本では珍しい、見せる収蔵庫。

さらに、まさに目と鼻の先、韓国からの学生が、研修に来ていました。

みんな熱心でしたよ。

お約束の?人面くんで、ハイポーズ!

 いい、笑顔です。

人面石:弥生時代、先祖の霊を鎮める儀式に使われたとされます。

ちなみに、ここは我が故郷、朝来と何やら関わりがあるようで、、、

不思議です、遠く島で、故郷の名を聞くなんて。

「原の辻遺跡」です。

今から二千年以上前に栄えた集落跡。

弥生時代の王都があった場所とされています。

奇岩石ですが、何に見えますか?

ちょっと、ふてくされた顔ですが、、、

 

本日は、湯本温泉「海里村上」にて、海の幸に、源泉にくつろぎました。

 

鮑のしゃぶしゃぶがお品書きのハイライト!

 

最終日は、充実の博物館巡り!です。

時間が足りないよ〜

アジアとの交流がテーマの九州国立博物館なんて、

1日いても飽きません。

太宰府天満宮にお参りする時間もなく、せめてとばかりに

参道の名物・梅ガ枝餅をアツアツはふはふ。

国博ショップには鷲づかみのグッズが、、、アカン。

即買いです。

「針間書」:戦国時代の鍼術の秘伝書です。

病の元凶、腹の虫が63 匹も描かれています!

虫の知らせってやつです。

今回の目的は、特別展示「宗像・沖ノ島と大和朝廷」を鑑賞。

事前にお勉強をして臨むは、 宗像大社・神宝館。

古事記、日本書紀にも記される宗像大社。

三宮の一つ、沖津宮がある沖ノ島から出土した祭祀の奉納品。

出土した約8万点が全て国宝です‼︎

皆さんでお参りして、旅を締めました。

 おかげさまで、お天気にもまずまず恵まれ、無事旅を終えました。

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雪景色 願う良縁 三寺まいり

2017年01月17日 | Hの生きる喜び、それは

大雪に見舞われた先週末の日本列島
ここ宝塚でも、うっすら雪が積もる中、
行ってきたのは、岐阜県飛騨の山間にある小さなまち、古川町

冬の伝統行事として300年以上続く、三寺まいり
雪深い町に千本の和ろうそくが灯り
白壁沿いの瀬戸川では、灯籠流しもおこなわれ、
あたたかな光につつまれる幻想的な祭りです

昨年の秋に、ふと立ち寄った飛騨古川の魅力にとりつかれ、
ぜひ訪ねてみたいと思っていた祭りでした

ところがご存知のとおり、出発日(1/15)は各地とも大雪
飛騨古川も例外ではなく、一気に降ったドカ雪により

電車が遅れに遅れて、挙げ句、目的地まで行かず運休となり、
路線バスを乗り継いでようやく古川へ到着した頃には夕方5時・・・

3時間以上も遅れて、皆さんへとへと

ですが、それこそ“はるばる”訪ねた甲斐がありました

大雪のおかげで、例年よりお客さんはうんと少なく、
雪に包まれた静かで幻想的な三寺まいりを堪能

年頃の若い娘さんたちが、着飾っておまいりする姿を
『嫁を見立ての三寺まいり』と昔から詠われたそう

恋愛成就のお祭り、として知られるようになりました

雪国ゆえのあたたかみがあふれていました

さて、今日行けなかったところは明日まわろう!と意気込んでいましたが、

朝目覚めると、旅館の中が真っ暗
非常灯がピカピカ・・・何となく寒い・・・イヤな予感・・・もしや・・・
はい、停電です
氷雪により、電線が凍ってしまったようで古川一帯が真っ暗
懐中電灯のあかりのもと、朝食をいただくという惨事・・・

「これは非常事態だ」「早く何としても帰ろう!」
この停電により、全員の意見は一瞬にしてまとまりました

今日、観光している場合ではない! 帰ることが先決だ!ということで

旅館を出発、最寄りの駅に向かい、今日もまだ電車は運休のままと分かり、
昨日と同じく路線バスを乗り継いで、どうにかこうにか帰ってくることができました

観光どころではなかったので、実際疲れただけの旅行になったかもしれません
ゆっくりまわれず、私自身も、ちょっと残念でした

でも、この状況の中、皆さんひとつにまとまって一致団結、
目的(地)に向かって、協力しあえたのは
銀のステッキならではの「団結力」だと思います

これが、大人数のツアーだと、恐らくこうはいかないでしょう

全員が無事に帰ってくること
これが、旅行会社の最大の責務です
皆さんで大阪に着いた時は、心底ホッとしました・・

ひとまず、皆さま、滅多とない経験の連続、お疲れさまでした!

当初の行程表は真っ赤(行けなかったので取消線だらけ)
赤点の答案用紙みたいで余計悲しいのは私だけでしょうか・・

良縁を願うのも大変です

続く・・

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寒波!

2017年01月16日 | T字路をまっすぐ行ってみたら

寒い、寒い
雪だ!雪だ…。
昔は、雪を見て気分よく遊びに出かけたのに。
週末の寒波には…。

家の窓から見る雪は、街全体を白色一色に変え、

家の屋根も木々も道路もすべて包んで

同じ白色に統一されてとても綺麗でした。

そこに、カラフルな服装で雪遊びをする子供たちも

微笑ましく私の目に映りました。

しかしながら、この寒波と同じ日にツアーが…
日曜日は、ツアーが2コース、
飛騨古川とハワイの出発日。
本日は、壱岐へ出発と飛騨古川のツアーが帰ってくる日。
それぞれのスタッフが天気予報と交通機関の運行状況とにらめっこ。

雪が珍しい街で育つと、雪を見ては駆け出し、

天からの贈り物のように思っています。

今も少し心が浮き立ちますが、最近は、少し不安も襲ってきます。

寒波の今日、

それぞれのツアーの報告は、
一つは、新幹線が遅れ、
一つは、旅行の行程を取りやめて帰路に着くことを最優先にした、と。

北陸から戻った添乗員の『無事帰りました』の報告には心底ほっとしました。

一人、ハワイへ行った添乗員は今何をしているのでしょうか。

皆様も久しぶりの積雪、お気を付けてお過ごし下さい。

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新春ウォークを始めましょう!
サロンウォーク、今年第一回は・・・

「復興の街、神戸を歩く」

日時:1月17日(火)
集合:阪急神戸三宮駅・東改札口10:00集合
料金:500円
約4㎞、2.5時間

今年は日常にウォークを取り入れて、
皆さんで、楽しく元気に歩きましょう!

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