ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

地元の博物館・資料館巡りー2023秋ー その3

2023-10-27 15:32:32 | 日記 地域
昨日,秋晴れの中,ドライブして行ったのは,龍野

まだちょっと早いですが,場所によっては紅葉・・してきたような・・・

今回は「地元の博物館・資料館巡りー2023秋ー その3」
たつの市立龍野歴史文化資料館「街道の風景 宿場町に伝わったもの」です。
先日朝日新聞に載っていた新発見の加藤清正書状も展示されていましたが,
私がおもしろい!と思ったのを2点(一部写真撮影不可 載せているのは撮影可です。)


先触
一継人足 四人
一継馬 壱疋
右前日立ニ而宿割之者
差越候間被寄置可請候 
(以下省略)
大名行列などは人が宿泊する施設も必要ですが,「人馬の継立」も重要です。
上の「先触」は前もって,薩摩島津家が室津薩摩屋に依頼したものです。
室津には継立を行う問屋場は置かれていなかったので,正條宿から手配したそうです。



「長征ニ付御見分之節認往来筋絵図」 慶応元年(1865年)
少し見にくいのですが,たつの市の庄屋に伝わった史料です。
長州征伐にかかる街道沿いの宿泊機能把握のために作られたそうです。
「御本陣」の前の「又右衛門(?)」さんの家には「タ(畳の意味)八」
つまり,畳が敷かれていて,8人泊まれる?
長州征伐ともなると,すごい人数の人が動くわけで,
その人たちが泊まる家を調査していたのでしょうか。
でも,たった8人しか泊まれないところにも人を泊めるのでしょうか?
街道沿いの家は,大変ですね。
その間,その家の人はどうするの?
・・・そういえば,朝鮮通信使が来る時だけ家をあけ渡し,どこかに移動していたというようなことを・・・
何かで読んだことがあるような・・・(不確かです。また後日調べて追記します。)

さて,3週続いた「地元の博物館・資料館巡りー2023秋ー」
ちょっと休憩して,
次は太子町立歴史資料館「絵図がかたどるもの」です。

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地元の博物館・資料館巡りー2023秋ー その2

2023-10-20 11:09:17 | 日記 地域
地元の博物館・資料館巡りー2023秋ー その2
秋晴れの中ドライブすること18分,
昨日,室津海駅館 特別展「近世 湊まち室の賑わい」に行ってきました!
入館券を買おうとすると,以前とは違う職員さんが,建物の説明をしてくださいました。
室津海駅館の建物は廻船問屋嶋屋・・・というところは知っていましたが,
松前でニシンの頭と骨を買って,弁財船で運んで売りさばき,大儲けをしたとか・・・
播磨は綿花の栽培が盛んでニシンの頭と骨は肥料にしたそうです。・・・今まで何度も行っているのに・・・知らなかった・・・。
ほお~!と感動しながら中へ
書くと長くなるので,私のお気に入り2つ紹介(写真撮影可)


「東二見から備前まで灘手村々絵図」(部分)です。
村の名前は楕円形の中に書かれ,藩ごとに色分けしています。
この写真に出ている白い楕円,藩主は京極です。
写真には少ししか写っていませんが,赤は酒井,姫路藩です。
室津のあたりは赤く塗られています。室津は姫路藩の飛地です。
じ~っと見ていると,おじさんが一人,私の後ろから同じ絵図を見ていました。
「すみません。前で。」と私。そして,
「これ,面白いですね。でも,縮尺が正確ではないですね。島(家島諸島)はこんなに大きくないですよね。」
と言うと,そこからそのおじさんの解説が始まりました。 !(^^)!

この絵は海図なので,航路は赤い線で書かれている。
航海に必要なので,岬とかやたら詳しく名前が書かれている。
瀬戸内海を西から東へ行くと,この辺りまでは島が多い。
船にとって,しけたら寄港する場所が必要。
揖保川や加古川の河口周辺は,川から流れてきた土砂がたまり,浅いので,大きな船は入港できない。
(そういえば,揖保川河口での船の座礁や瀬取りのことを聞いたことがあります。)
ここから東は島が少ないし,大坂の港はそんなに広くないので,大名とかは,室津で陸に上がり,山陽道を東へ行く。
室津には本陣が6つもある。そんな港はほかにない。・・・などなど・・・
もっとお話を聞いていたかったのですが,受付の職員さんが来られて,いっしょに行ってしまわれました。
(帰りに聞くと,この解説してくださったおじさんは,今回の展示に協力してくださった牛窓の資料館の学芸員さんだったそうです。)

お気に入り2つめ

「薩州様御通行之節日雇賃控帳」,文久2(1862)年です。

           つつ屋
廿七日ゟ四月八日     庄左衛門
一十弐人
  同金百疋
           大工屋
一同金百疋        政次郎
   (・・・かな?・・・以下省略)

私がおもしろいと思ったのは,
大名の宿泊の準備のために日雇い労働者を雇うということ。
そういえば,どっかのテレビ番組で,参勤交代の人員も雇っていると聞いたような気がします。
そして,文久2年の薩摩一行。
この一行は,室津から,太子町の五百井家を通過して,東へ。
京都で寺田屋事件をおこし,江戸へ。
帰りには生麦事件をおこします。
(2016年3月「太子町立歴史資料館「お殿様ご到着」」
 2017年9月「たつの市立室津海駅館:常設展より」参照)

室津の景色をぼお~っと眺めながら,駐車場まで歩き,
必死で運転して・・・七曲はキライです (;^_^A
帰りました。

明日,明後日は魚吹八幡神社の秋祭りです \(^_^)/
毎年書いているので,今年はパスします。


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地元の博物館・資料館巡りー2023秋ー その1

2023-10-13 11:44:15 | 日記 地域
昨日は久しぶりに姫路へ!
姫ちゃりが今停止中とのことで,(11月からリニューアルされて電動アシスト付き自転車になるそうです。)
バスでまず図書館へ行って調べ物。(いつもの分館では見ることができない資料です。)
その後,前の歴史博物館に行って,調べ物。(学芸員の先生,相談に乗っていただきありがとうございます。)
歴博の中でお昼を食べて,
開館40周年記念企画展「ひょうご五国やきもの」 
本当は焼き物はあんまり興味がないのですが, 
これは見とれました。左の写真は明治時代の出石焼です。
(今回の展示はほぼすべて写真撮影可)
右の写真は,鎌倉時代の丹波焼です。江戸時代以降のやきものの中で光って(?)いました。
立杭って古くからあるんですね。
      


そして,
コレクションギャラリー展示「組上絵−江戸・明治のペーパークラフト−」
以前にも
「北斎の組上絵;兵庫県立歴史博物館「ふしぎジオラマミュージアム」より」(2018-08-06)に書いた北斎もありましたが,
でも,私の一番のお気に入りは

明治初年,後藤芳景の「切組灯籠浪花十三川野里ノ渡シ場鉄橋蒸気之図」
歴博の入江コレクションを複製して,それを切り抜いて組み立てたものだそうです。
明治7年(1874年)に開通した日本最初の鉄道用鉄橋・下十三川橋(しもじゅうそうがわばし)と,
明治9年(1876年)に橋がかけられるまであった野里の渡しがいっしょになっています。
まさに~明治のはじめ~といった感じがしませんか!?!

午前中で疲れた私の頭をぼんやりっとなごませてくれた展示でした。
コメント (2)
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今年の夏の過ごし方?&秋の予定!

2023-09-09 12:04:41 | 日記 地域
ー今年の夏の過ごし方?ー
この夏は暑かったですね (;^_^A
そんな時は図書館が好きです。
いつもはネット予約を使って,姫路の本館から読みたい本を取り寄せて,
徒歩3分の地元の分館は本の受け取りだけに行くパターンが多いのです。
でも,暑い中,涼しい図書館に用もないのにふらっと行き,ふらふらッと本棚を見て,
「これ,借りよっと」と借りたりするのもいいですね。
と言っても,借りる本は歴史とか,古文書等とか・・・
「あ,油井宏子氏の本!」分館にもあったんですね。少ないけど。
家にも数冊油井宏子氏の本がありますが,家にないのを借りて,・・・
さらに,本館から2冊取り寄せて・・結局1冊は買っちゃった (*´σー`)エヘヘ

油井宏子『江戸奉公人の心得帖 呉服商白木屋の日常』 
『江戸が大好きになる古文書』(購入)
・・・ともに,白木屋の古文書から書かれています。(多少内容が重なります。)
11~2歳の子どもが遠く親元から離れ,つらかったでしょうね。
入店2年目の退職が多いそうです。
奉公人の仕入れ買い付け・販売・掛金回収は広範囲であり,大変さがわかりました。
ところで,以前,「地租改正」(2022年12月)のところで,私はこう書きました。
「地租改正は,明治になってふってわいたものではなく,
 江戸時代の土地・税制とのつながりもある一方,矛盾を処理するという面もあった,
 ということではないかと思います。」
これは,土地や税制のことだけでなく,商業についてもいえることで,
江戸と明治の連続性を感じます。
実際に白木屋は現在の東急です。(History 東急百貨店の沿革)
もちろん,高田屋嘉兵衛のような単独(?)の方が多いと思います。
(少し前,司馬遼太郎原作の「菜の花の沖」をNHKが再放送していましたね。)
(一方で,江戸時代以前とは違う気がするのです。うまく言えませんが・・
 貨幣経済の発展?消費の拡大?商品作物の生産?
 ・・・その前提として,戦争がなくなり,価値観も変わった?
 と・・・いろいろ妄想するのもまた楽し !(^^)! )

店定法『永禄』の一部は,『江戸が好きになる・・・』で読むことができますが,
全文読んでみたいです。読みやすそうだし・・・

この夏行った涼しい(?)博物館・資料館で買ったもの・もらったもの
左から
①たつの市立龍野歴史文化資料館 クイズ満点!ファイルをいただきました。(7月)
②太子町立歴史資料館 クイズ,満点ではなかったけど,ファイルをいただきました。(7月)
③兵庫県立歴史博物館 特別展「海洋堂と博物館」で買いました。歌川国芳の金魚の立体ミニチュアです。(8月)  バックのカレンダー(2020年)は雑誌『和楽』の付録です。

                

そして,
ー秋の予定!ー
兵庫県立歴史博物館
開館40周年記念企画展「ひょうご五国のやきもの」
開催期間: 2023年09月23日(土) 〜 11月26日(日)
コレクションギャラリー「組上絵ー江戸・明治のペーパークラフト」
令和5年10月7日~令和6年1月7日

たつの市立龍野歴史文化資料館
企画展「街道の風景 ~宿場町に伝わったもの~」
10月21日(土曜日)~12月10日(日曜日)

たつの市立室津海駅館
特別展「近世 湊まち室の賑わい」
10月7日(土曜日)~11月26日(日曜日)

太子町立歴史資料館
企画展「絵図から見る人々のくらし」
10月28日(土曜日)から12月17日(日曜日)

姫路市立美術館
コレクションギャラリー
Ⅲ期 11 月14日火 ▶ 1 月21日 (酒井抱一あり)

全部行けるかしら?
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日本遺産「銀の馬車道・鉱石の道」その2:明延鉱山

2023-08-24 05:32:41 | 日記 地域
 明延鉱山です。
前回の神子畑に行った時,時間の関係で行けなかった明延に8月10日に行ってきました。
明延鉱山は天平年間に開山され,東大寺の大仏鋳造にも明延の銅が献上されたという言い伝えもあるそうですが,残っている遺跡は主に明治以降になります。
明延の錫は,私が中学の時の地理の教科書にも載っていた,という記憶があります。
それほど有名だったのです。
明治のおわりごろ,錫のほかにも,銅,鉛,亜鉛など産出し,「一円電車」の愛称のある明新電車で神子畑選鉱場に運ばれ,選鉱されていました。
しかし,昭和62年(1987年)まだ鉱物はたくさん残っているのに閉山。
円高で海外の安価な鉱物が輸入され,金属価格は下落し,掘れば赤字という状態になり,閉山したそうです。
坑道見学は日曜日以外は事前予約が必要でしたが,2家族だけの少人数にガイドさんがついてくださいました。
ガイドさんはいつまでできるかわからない・・・というようなことを言っておられました。そのうち崩れるかもしれないからです。
繁栄していたあと・・・   「北星社宅」です。
ほかにも,「第一浴場」,道を挟んでその前には独身者用の寮の跡地がありました。

そして,8月22日兵庫県立歴史博物館でおこなわれている巡回展「日本遺産 銀の馬車道 鉱石の道」をのぞいてきました。



ちょっと長いおまけ
兵庫県立歴史博物館では,「特別展 海洋堂と博物館」もありました。
実は,こちらが楽しすぎて,巡回展「日本遺産 銀の馬車道 鉱石の道」が目的だったはずですが,
かすんでしまいました。 (;^_^A   


帰りに山電姫路駅で,「祝!明石・姫路間開業100周年」のパネル展示もちらっと見てきました。

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