ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

ある日の出来事(9/28,10/5)

2018-10-07 09:52:22 | 歴博
ある日の出来事① 9/28

歴史工房というコーナーの展示替え
大きな重い展示品(たぶん,飾磨県庁菊紋)を展示の棚からおろしています。
男性学芸員さんたち4人が頑張っておられますが,とっても重いようです。
近くに女性学芸員さんたち2人,
私が,
「学芸員って,こんなこともするのですか?」と聞くと,
「今回のような小さな展示入れ替えは自分たちでするのですが,
 特別展やテレビに出て来るようなのは,
 日通やヤマトなどに美術品担当の人がいて, 
 その人たちがするのですよ。」
と教えてくださいました。
ありがとうございます。
きっと私は,興味津々の顔で見ていたのでしょうね。

なんとかその重い展示品が運び出されました。
博物館があく時間になりました。
歴史工房の扉は締まりました。
いつも見ることが出来るわけではありません。
でも,ボランティアの特権(?)ですね。💛
(実は,月2回のペースで,3年半やっていて,初めて見ました。)

10月2日から
「スケッチでたどる 近代兵庫のあゆみ」が始まっています。
11月25日までです。

ちなみに,特別展は,
10月6日から
「 ほろよい・ひょうご-酒と人の文化史-」やっています。
こちらも,11月25日までです。

私は,ボランティアの当番でない10月12日にゆっくり見てこようと思っています。


ある日の出来事② 10月5日
歴博ボランティアと言ってもいろいろあります。
展示の解説もありますが,
私は解説をするために受けなければいけない講習を
時間的に受けることが出来ません。
というわけで,
私は本のコーナーのお留守番係(?・・・本当はレファレンス)をやっています。
それも,月2回,3時間だけ。

10月5日
一人の青年が,何やら一生懸命調べ物をしていました。
私が通りがかると,
明治35年,兵庫県のコレラのことを尋ねられました。
(詳しい事情等は,あえてここには書きません。)

結局,学芸員さんが,
明治35年9月の「神戸又新日報」にコレラの記事が載っていること,
そのマイクロフィルムが神戸市立図書館,明石の兵庫県立図書館にあること
を調べてくださいました。

その青年は,
「すぐに明石に行ってきます。
 また,何かわかったら,ATSUさんあてにお手紙を書きます。」
とおっしゃいました。
「いいえ,私は何もしていませんから。」と言ったのですが,
(実際,いっしょには調べてみたものの,わからず,
 新聞のことが分かったのは,学芸員さんのおかげ。)
「じゃあ,博物館に,手紙を書きます。」
と明石へ出発されました。
「頑張ってくださいね。応援しています。」

ボランティアやっていて,よかったと思った出来事でした。





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北斎の組上絵;兵庫県立歴史博物館「ふしぎジオラマミュージアム」より

2018-08-06 11:48:38 | 歴博



7月14日から9月9日まで
兵庫県立歴史博物館では,「ふしぎジオラマミュージアム」という特別展が開催されています。

詳しいことは,歴博のホームページを見ればわかるので,
ここでは,私の趣味にあわせて,
葛飾北斎「新板組上灯籠湯屋新見世之図」(文化(1810年代)頃)のみ
簡単な説明と感想などを・・・
(今回の展示は,写真撮影可なので,久しぶりに写真を上に載せました。
 組み立てた後のものと,組み立て前の図のうちの1枚です。)

図録によると,
組上絵というのは,
切り抜いて組み立てると建物や芝居・物語の一場面などができる
日本の伝統的なペーパークラフトのことです。

盆の灯籠から発展した「灯籠飾り」が商品化されたもので,
正しくは「組上灯籠」「切組灯籠」といい,
上方では「立版古(たてはんこ)」とも呼びます。

描いているのは浮世絵師
立体的な構成力を要求されるためか
組上絵を得意とする絵師は限られています。

というわけで,
この度は写真の北斎の図のほか,
歌川国郷の芝居小屋などが展示されていました。
(8月12日以降は展示替えのため,この2つは8月11日まで)

(ひとりごと)
当時の風呂屋は一応男女で入り口が分かれていたのですね。
男女混浴だった・・・と聞いたことがありますが,
どうかな?と
すき間から中をのぞくと,中は仕切られていない?

それにしても,細かいですね。
そういえば,今年,1月から3月にかけて,
同じ,兵庫県立歴史博物館で,特別企画展「ふろくの楽しみ」がありました。
その時の「世界一高いエンパイア・ビルディングの大模型」や
「帝国新議事堂大模型」はすごかったですね。(昭和初期)
ちょっと,組上絵とは違うけど,
北斎の組上絵の方も雑誌の付録にありそうです。
無茶苦茶細かいですが。

あ,そうでした。
2016年に行った,明石市立文化博物館の「江戸の遊び絵づくし」にも
組上絵があったのを思い出しました。
図録を見直すと,
歌川芳藤の「しん版ひなだん組立の図」などが載っていましたが,
今回の北斎ほど,細かくはありませんでした。
8月12日からの後期では,
歌川芳藤の「組上三枚続き安宅新関の図」が展示されるようなので,
こちらもまた見たいです。

北斎の組上図に戻って
他の絵の部品?には,のりしろもあるんですよ。
でも,今の付録のように,切込みがありませんから,
切っていくのも,大変です。
(もちろん,図を作って描くのも大変ですが)
格子なんて細いですよ。
完成図(「組上おもての図」「組上内の図」)も描かれているので,
出来上がりを想像しながら,作れますね。
(2枚目の写真がちょうど「組上おもての図」「組上内の図」も写っています。)

北斎の「新板組上灯籠湯屋新見世之図」,
いつまでも顔を展示ガラスにくっつけて見ていましたが,
他のお客さん,きっと変わった人だなあ・・・と思ったことでしょう。(笑)




あれっ?写真?
まあ,どんなものかわかるので,お許しください。



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まだ肩が痛い・・・歴博,大鎧

2017-02-17 14:15:29 | 歴博
今日は久しぶりに歴博で半日,楽しんで来ました。
(ボランティアの当番ではなく)

まず,10時半
大鎧を着せてもらってきました。
(平安時代から鎌倉時代のものを参考に作られています。)
以前に十二単も着せてもらったことがあります。
この歴博のいいところは,
タダで着せてもらえるし,(入館もここはタダです。特別展等は入館料がかかります。)
自分のカメラで写真を撮ってもらえるところです。
1枚100円の写真もありますが,
自分のカメラなら,タダです。
(ただし,1日3回,希望者が多い場合は抽選)

それはともかく,
朝1番,10時半の着付けはほかに希望者がなく,
大鎧を着せてもらえました。
自分の服の上からですが,
着物を着て,
鎧を体につけて,
腕から胸にかけてもつけて,
首のあたりにもつけて,足にもつけて,
・・・重い・・・肩がずっしり
兜もかぶって,
・・・頭,動かせないでしょ・・・

はい,写真を撮りましょう!
椅子から立ち上がるのが・・・大丈夫かしら?

全部で約30キロだそうです。

写真撮影も含めて,わずか30分ほどでしたが,
4時間たった今も肩が痛いです。
この重さは着てみないとわからないと思います。
当時の武士はともかく,
俳優さんってすごいですね。
これで,馬に乗ったりするんでしょ?


ルンルンしながら,米朝展
米朝展と落語については後日改めて。

そして,姫路城昭和の大修理のビデオ
先日テレビ見た薬師寺東塔と同じですね。
昭和の大修理は
解体して修理しています。
この前の平成の修理はお化粧直しでした。

勉強不足ですね。


・・・それにしても,肩が痛い・・・

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ひょうごのあゆみ「近代ひょうごの礎」を見て・・・

2016-09-22 14:39:01 | 歴博
先週金曜日のことです。
歴博で,先輩ボランティアのIさんと
ひょうごのあゆみ「近代ひょうごの礎」のコーナーを見ながら,雑談をしました。

①江戸時代のお金を見ながら,
「たとえば,町人で,どのくらいの収入があったのかしら?」

②「詩歌十二景」の「高砂宝蔵」を見ながら,
「この絵のこれって何?」

③そして,「大日本物産図会」を見ながら,絵に描かれている文字を読んで,
「お酒の作り方が書いているみたい?」
「同新酒荷出之図」と書いてあります。
(家で,早稲田大学蔵書目録(ネットで細かく見ることができます。)で調べると,
「摂津国伊丹酒造之図」の続きのような気がします。)
(PS.2枚一組であったことが判明しました。縦長1枚の紙を上下に2分割し,1枚の紙に2枚の絵が描かれていたのです。
 なお,出版届日は明治10年8月10日と書かれているそうです。:9月23日追記)

この浮世絵,歴博では,大きく引き延ばし,のれんのようにしてあり,酒樽の大きさを実物大にしてあるそうです。
姫路の革細工のお店の浮世絵もありました。

「誰が描いたんでしょう?」
「広重だったりして。」
(これも家に帰って調べると,広重でした。
 ただし,3代目で,東海道五十三次の広重ではありません。)

先輩との雑談は楽しいです!

①,②を調べないと・・・
③の文字も変体仮名もあるけど,なんとかなりそう・・・。
拡大して読み直してみます。

3週間後の次の歴博までの宿題です。

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妖怪・幽霊・お化け  

2016-07-11 10:42:32 | 歴博
まず,『幽霊・妖怪画大全集』より

福岡市立博物館 中山喜一朗「妖怪画の成立と展開~応挙から観方まで~
「なんとなく,幽霊と妖怪は違うと感じている。 
 妖怪は出現する場所は特定されるが,人は選ばず, 
 誰彼となくいたずらをしたり,時には命を奪う。
 対して幽霊は場所ではなく,特定に人に憑く。
 妖怪はどことなく滑稽だが,幽霊は怖い。 
 妖怪はマンガやフィクションの中にしかいないかもしれないが,
 幽霊はいそうである。」
続けて,
「ただ,18世紀前半に遡(さかのぼ)る「百怪図巻」では,幽霊も妖怪のひとつに数えられている。
江戸中期には,大勢の中のひとりだった幽霊が,
 地歩をかためて独立し,「ただの妖怪じゃないんだからね。」と大いに自己主張を始めたのは,18世紀後半頃に
 「幽霊画」という画題が成立したことと,
 19世紀における怪談物の歌舞伎・狂言の隆盛が大きく関係している。
 幽霊は大勢のひとりからほかとは区別された存在に出世したのである。」

おもしろい!!
歌川国芳も19世紀に妖怪や幽霊の浮世絵を描きましたよね。
歌舞伎のワンシーンの妖怪だったり,幽霊だったり・・・。

では,おばけは?
「おばけ、幽霊、妖怪ってどう違うの?」
All About 暮らしの歳時記 ガイド 三浦 康子
によると,
「おばけとは、幽霊や妖怪など特異なものの総称とされています。
 また、得体の知れない怪しげなもの、異常に変化したもの、並はずれて大きなものを形容する場合もあります。」
そして,
「幽霊とは、死んだ人の霊が現れたもので、この世に未練があるため成仏できず、あの世に行けずにさまよう霊(魂)が、生前の人の姿になって現れたものとされています。
 恨み、妬み、愛情などの個人的な理由で因縁のある相手のところに姿を現し、つきまとうといわれているので、怖~いですね。」

「妖怪とは、人間以外の動物や物から変化したもので、特定の場所から出現し、誰でも見境いなく脅かすとされています。
 幽霊がパーソナルな存在だとしたら、妖怪はオフィシャルな存在だといえます。
 恨みをもって死んだ動物や、粗末に扱われた物などが化けて現れる場合もありますが、古くから伝承されている妖怪は、自然や物事に対する畏怖の念が具現化されたものが多いのが特徴です。
 物の怪(もののけ)、魔物、妖(あやかし)などともいいます。」


な~るほど!!!

歴博では,
特別展「立体妖怪図鑑-妖怪天国ニッポンpartⅡ-」

平成28年 7月16日(土)~9月11日(日)

があります。

 平成21年度の特別展「妖怪天国ニッポン―絵巻からマンガまで―」では、江戸時代からの妖怪画の系譜について紹介されたそうです。
(詳しくは,
 兵庫県立歴史博物館 京都国際マンガミュージアム 編
 図説『妖怪画の系譜』 河出書房新社
 をご覧ください。
 ちなみに私はネットで注文しました。明日届きます。)

今回の展覧会では、妖怪の立体造形物に焦点を当てられるそうです。


ちなみに
兵庫県神崎郡福崎町は,柳田國男の生誕の地。
そのため,河童や妖怪小屋を作り,町おこしをしています。
テレビでしか見たことがありませんが,
とってもリアルな河童で,子どもは怖がっていました。




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