ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

「あなたの声」は「慶安の御触書」

2020-05-18 10:31:58 | 古文書
先日,NHK学園2019年度古文書解読実践コース第8回課題が返ってきました。
「緊急事態宣言」の中,
普通通り,
こんなに普通に課題が返ってくるとは思っていませんでした。
先生方は,自宅に課題リポートを持ち帰って,
在宅勤務しているのでしょうか。
ありがとうございます。

「A◎」でした。
やったー!
2回連続は,「はじめての古文書」を含めても,初めてだと思います。
古文書の勉強をはじめて,何年?
学生時代から,ええっと・・・
途中,挫折,中断をのぞいて,10年ぐらい?

でも,次は「A◎」は無理だと思います。
でも,楽しいので,続けて頑張ります!

いつものように「あなたの声」

「慶安の御触書」
今回の課題は,「倹約につき村法規定書」でした。
このような文書を読むと,昔,中学高校時代に学んだ
1649年の「慶安の御触書」を思い出します。
しかし,3月の朝日新聞によると,
(3/23 「(文化の扉 歴史編)士農工商,序列じゃない・・」)
「慶安の御触書」の記述は姿を消しつつあるとのこと・・。
手元にある2006年検定の山川出版社『詳説 日本史』では,
欄外に小さな字で
「・・・幕府が出したとされる「慶安の触書」が有名であるが,
最近はその存在に疑問が出されている。」と書かれています。

新聞で紹介されていた
山本英二『慶安の触書は出されたか(日本史リブレット)』を読みました。
すると,17世紀半ば,甲州から信州にかけて流布した
地域的教諭書「百姓身持之事」がもとだそうです。

その後,紆余曲折を経て,現在のようになりわけですが,
今回の課題のように,村や村の連合単位では
村法規定や倹約などの「規定書」がたくさん残っているのだと思います。

次回の「あなたの声」は
博物館等で見た古文書の話が書けるような世の中になっていてほしいです。


PS.日本中,世界中が大変な時に,
古文書だの,博物館だの,のんきですみません。
とりあえずは,ちょっと落ち着きそうでほっとしています。
でも,とりあえず・・・ですね。
私にしては,忙しかった仕事も,
落ち着きつつあります。
もうすぐ,子どもさんがお休みで,ずっと休んでいた方が
仕事に復帰するでしょう。
ずっと子どもを見ていたおかあさん,お疲れ様です。
そして,ずっと学校に行けなかった子どもたち,
よく頑張りましたよね。えらいですよね。
私たちの世代が経験しなかったことを
ずっと辛抱して経験しているんですから。

今日はここまでにします。
ありがとうございました。


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第8回「あなたの声」は「肥後国海中の怪」

2020-04-15 15:05:29 | 古文書


先日の雨で,葉桜になった木も多いのですが,
近くの公園の桜は,まだ頑張っています!

古文書もその他もろもろも,頑張ります!

2019年度NHK学園古文書解読実践コース第7回課題が
昨日返ってきました。
久々の「A◎」です。
満点ではありませんが,やったー!です。

第8回,まもなく提出です。
そこそこ,できたと思います。
何年も勉強すれば,それなりに読めるようにはなります。
でも,第7回,第8回はそこそこできても,
ちょっとくずし方が変わっていたりすると,
途端に読めなくなります。
でも,「肥後国海中の怪」なら,
ほぼ読めたと思います。
翻刻文や前回の記事をまとめたものを「あなたの声」に載せます。

すみません。
時間がないので,続きは後日。

4月16日追記
第8回「あなたの声」

「肥後国海中の怪」
先日,朝日新聞に「アマビエ」の記事が載っていました。
京都大学付属図書館蔵
「肥後国海中の怪」・・・翻刻します。

「肥後国海中江毎夜光物出ル所之役人行
 見るニ,づの如之者現ス,私ハ海中ニ住アマビヱト申
 者也,当年より六ヶ年之間,諸国豊作也,併(?)〔しかし〕
 病流行,早々私ヲ〔シ〕写シ人々ニ見セ候得と
 申て海中へ入けり,右ハ写シ,役人より江戸江
 申来ル写也
  弘化三年四月中旬(?)」

(わからない,あやふやな字は(?)としました。
 パソコンでうまく書けない字,(小さい「江」など)は大きいままに書きました。)

もちろん,一部辞書を見ました。
わからない字もあります。
大まかな意味は,新聞や
香川雅信氏の「怪と幽 号外 話題の「アマビエ」とは?」にも載っていましたし,
読んだらそのままわかります。

香川氏によると,
妖怪が病気を予言し,
その絵姿を見せることで流行病から逃れることができるという話は,
江戸時代にはたびたび見られ,
一種の定型化した伝承だそうです。

さて,この「肥後国海中の怪」
・・・香川氏担当,
4月25日から6月14日まで
兵庫県立歴史博物館の特別展
「驚異と怪異」で展示されます。
しかし,すでに「開幕延期」の連絡が来ています。

東博の「法隆寺展」のように,
中止になりませんように。

PS.とうとう図書館も閉まってしまった。(4月16日から)
以前から閉まってはいたけれど,
予約本の受け取りはできていた。
でも,もうそれもできなくなってしまった。

*6月15日,「ネット超会議2020 超みんなで翻刻」をみて,
〔  〕の部分修正
残念ながら,最後の部分まで翻刻しなかったので,
「中旬」はあっているかどうかわかりません。

コメント (6)
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松ケ下村庄屋日記&斑鳩寺三重塔

2020-03-16 14:38:18 | 古文書
ただいまNHK学園古文書解読実践コース第6回返却待ち。
第7回はもうできていますが,
第6回が返ってきてから提出します。
先に第7回「あなたの声」です。
(前回と重複しますが・・・)

「松ケ下村庄屋日記」
いつもお世話になっている地元の県立博物館も市立図書館も臨時休館してしまいました。
(市立図書館は指定日に予約本を受け取ることのみ可)
そんな中,まだあいていた(3/6現在)
太子町立歴史資料館(兵庫県揖保郡太子町)で
「松ケ下村庄屋日記」を見ました。
(2月29日に一度見ていますが,
3月6日に資料館の方とお約束してもう一度歴史資料館に行きました。)
そこには,文化12年(1815年)6月の洪水,
7月の大風雨の被害が書かれていました。
資料館の方にお願いすると,
この「松ケ下村庄屋日記」のコピーですが,別のページも見せてくださいました。
(資料館の史料は見せていただけるそうです。
委託されている史料は簡単には見ることができないそうです。)
この日記は明和7年(1770年)から明治4年(1871年)までの記録があります。
展示は災害のページだったので,
他に地震などの記録もあるのではないかと思ったのですが,
私が関心がある嘉永7年(安政元年,1854年)の地震については,書かれていませんでした。
資料館の方は,
「見る人が興味ありそうなページを見えるようにして展示する。」
とおっしゃっていました。
なるほど・・・です。
今,ホームページを見ると,
明日(3/10)から太子町立歴史資料館も休館です。
はやくゆっくり博物館に行けるような日に戻ってほしいです。
(ここまでは3月9日に書きました。)


と嘆いて(?)ばかりいても仕方がない。
ということで,近場の散策 (3月16日)



写真は,揖保郡太子町,斑鳩寺三重塔。
「松ケ下村庄屋日記」の舞台の少し西になります。

太子町立歴史資料館で以前いただいた「斑鳩(いかるが)の文化財めぐり」によると,
聖徳太子みずからが建立したともいわれている寺で,
その後,法隆寺の荘園・鵤荘となり,
法隆寺はここを聖徳太子への信仰の力で治めました。
三重塔は国の重要文化財で,永禄8年(1565年)再建。
枓栱(斗栱:ときょう)(?)の部分は,猿(塔の北西?)や鹿(塔の北東)が・・・。
(他の方位は,よく見えなかった。)



写真は,鹿。
なんせ携帯でとっているので,見づらいです。すみません。

第6回の結果は,後日ここに書き加えます。

と書いてすぐ,郵便・・・
第6回
「ミスの少ない解読」と先生。
いつもと同じ「A」でした。







 
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検地帳

2020-02-19 13:01:10 | 古文書
昨日,NHK学園古文書・解読実践コース第5回課題が返ってきました。
先生は,
「今回はかなり判読力を要する所が出て来て
"完璧”とはなかなかいかない文書。
その中でA◎とはなりませんでしたが
ミスの少ない解読が出来ていましたよ!」
と「講評」に書いてくださいました。

評価は「A」です。

でも,うれしかったのは,「あなたの声」のお返事。

前回は,「天正八年十月二十四日付け 播磨国飾東郡緋田村検地帳写」
について,書きました。
(「あなたの声」よりも詳しく書いているのは,「2019-11-14」の記事です。)
天正8年とは,1580年。
兵庫県立歴史博物館 特別展「お城ができる前の姫路」で展示されていました。

このことについて先生は,
「こちら関東で確認できる検地帳は家康の関東入国以降のものですからね。
それ以前のものがもし発見されたら,大・大・大ニュースです!」
とコメントくださいました。

え?そんなもんなの?

昨年,3月18日の記事に書いたように,
こちらでは,「淡路国指出寄帳」もあります。
(たつの市立龍野歴史文化資料館)
龍野神社旧蔵文書の一つです。
県の指定文化財指定に伴って特別公開されていました。



報告があった検地帳を秀吉が確認して押印しています。
奥付は秀吉の直筆だそうです。
天正13年(1585年)のものです。
もちろん,家康の関東入国以前のものです。

龍野歴史文化資料館には,
常設展で,文禄4年の検地帳(こちらは指出ではなく,太閤検地)もあります。
こちらは1595年になるので,家康関東入国以降ですが。



東京に行きたい,
江戸城跡めぐりがしたい,
この特別展いいなあ・・・とテレビを見て思ったら,東京ばっかり!(プンプン😠)
といつも思っていましたが,
もしかして私の住んでいる地域もいいかも?!?
と思ったのでした。

・・・
だから,古文書はおもしろい!
歴史は楽しい!!

第6回の課題はほぼ出来ています。
「あなたの声」は『船長日記』のことを書こうと思っていたのですが,
「検地帳」にします。


PS.上の記事を書いた後,
ふっと,「北条は?」と思い,
う~んと私の記憶をたどって,
見つけました。
黒田基樹『百姓から見た戦国時代』
この本によると,
税体系について具体的に知ることができるのは,北条氏のみ。
有名な戦国大名であっても,関連する史料の不足からこうした側面はほとんどわからない。
北条氏の場合,
検地は村ごとに行われ,
指出が提出され,それをもとに検地役人が現地に入って記載内容が確認された。
詳しいことは省略します。
具体例として,
北条氏が北条氏直轄領の武蔵岩付領三保谷郷に宛てた検地書出があげられています。

要するに,先生がおっしゃることは,
検地が行われていなかったというのではなく,
検地帳は見つかっていない,ということです。
2月20日,追記しました。
この本,また後日,再読します。




コメント (2)
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『船長日記』

2020-02-01 16:48:05 | 古文書
1月は忙しくて,2回しか書いていないんですね。
でも,元気にしています。
NHK学園の古文書の課題は,現在第6回に取り組んでいます。
第4回はいつも通りの「A」でした。
第5回「あなたの声」は「検地帳(天正八年帳)」です。
昨年11月に書いたものを短縮して書きました。

さて,今回は,たまたま見つけて録画していた1月26日のBSプレミアム
「池内博之の漂流アドベンチャー「漂流484日 船頭・重吉の長い長い家路」」
江戸時代,文化年間,嵐にあって漂流し,
現在のカリフォルニア州近海で,イギリス船に助けられ,
アラスカ等を経由して,帰還した船頭たちの口述をもとに書かれた
『船長(ふなおさ)日記』(池田寛親著)のあとをたどる・・というものです。

ちょちょっと探すとあるんですねえ。
早稲田大学が出してくれていました。
ネット上で全文見ることができるようになっているのです。
https://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/ru02/ru02_03115/ru02_03115_0001/ru02_03115_0001.pdf
が上巻,
ほか,中巻,下巻もあります。
とても読みやすいので,そのうち,最初と最後少しだけでも
翻刻に挑戦したいです。
(とても長いので,全部読む根性は私にはありません。)
ちなみに現代語訳も出版されているようです。

第6回の「あなたの声」に,
その感想が少し書けるといいなあ・・・と思っています。
(無理かな?)



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