ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

褒美

2020-10-17 11:48:18 | 古文書
今回の課題は「九助・孫兵衛の親孝行」でした。
貧困のなかで,父母に孝行をした領民を顕彰し,
それを記録にまとめたもの,だそうです。
そこには,「褒美」を与えたことが出てきます。

先日,兵庫県立歴史博物館で
特別展「女たちのひょうご」を見ました。

そこにも,「孝婦はつ褒状」という古文書が展示されていました。
龍野藩が「立町綿屋伝右衛門 女房へ」送ったもので,
(この古文書1枚からは,はつの名は出てこない。)
「極老之両親へ孝心ニ仕へ
 奇特成趣・・」
だから,ご褒美として,米2俵下された。
というものです。

そういえば,昨年の課題にも(2019年度解読実践コース第10回課題)
親孝行と兄弟の世話を十分に行ったことに対して,
8代目市川団十郎が表彰され,
褒美として,銭10貫文・・・です。

きっと,よくある政策なのですね。
親孝行をした者を表彰し,褒美を与え,
「親の世話は子がするのが当たり前」
「親孝行しなさい!」ということですね。
ということは,本当は親孝行しない人がたくさんいたということ?
でしょうか?

もっとたくさんの「褒美」の古文書を集めて,
いつごろに「褒美」が多いのか,
もらう「褒美」は年代により変化するのか,
また逆に,親への虐待の例もあるのか・・・
調べてみるとおもしろいかもしれません。


というようなことを思ったので,
NHK学園解読実践コース第4回課題の「あなたの声」に書こうと思います。

「調べてみるとおもしろいかもしれません。」
と書きましたが,
したいことばかり増えて,
時間が足りないので,
当分,調べない・・・と思います。

でも,
「江戸時代の超高齢者(2)
─幕府領直島・宇和島藩・仙台藩1720―1872年史料に見る─(下)」
という,
高木正朗氏の論文を見つけました。
「5-1 虐待をうける老人」
・・・・・
・・・・・

今日は,ここまでにします。


PS.見つけました。
「褒美」関連の古文書。
①NHK学園はじめての古文書サブテキスト『古文書の世界』には,
「孝行奇特者お尋ねにつき返答書」
・・・うちの村には,孝行奇特で,褒美を頂戴するような者はいません。

解説によると,
18世紀末,寛政の改革の時,幕府は人々の精神を涵養するための一策として,
『官刻孝義録(『孝義録』)』を刊行。

そして,
②NHK学園『古文書を読む 応用コース 参考文書集』
『官刻孝義録』

③同じく応用コース 課題文書
『官刻孝義録』

復習します!    2020.10.18


PS.11月21日追記
昨日,第4回添削が返ってきました。
上に書いた内容の「あなたの声」に
先生はコメントを書いてくださっていました。
「褒美には色々なエピソードがありますね。
 一番びっくりしたのは自宅の近所に表彰された家がある
 受講生がいたことですかね!(広島の方でした)」

だから,NHK学園古文書講座は楽しい。
全国規模だもの。

私からのローカルな情報も
先生がどこか別の人の「講評」に
そっと載せてくれているかもしれません。

知らないところで,「古文書仲間」ですね。




 
コメント (10)
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