最近,オーロラが話題になっていますね。
オーロラについての解説はおいといて,まず,5月15日の朝日新聞地方版「ひょうご」には,
「香美町でも11日夜,オーロラと見られる現象が撮影された。」とあります。
また,国立極地研究所の片岡准教授の「今回,本州で観測されたオーロラの中では最も西側とみられる」との話が載っています。
そして,カラーでその写真も掲載されていました。
でも,私がもっと興味を持ったのは,14日のカンテレ「報道ランナー」でのニュース!
(「newsランナー」に名称がかわっていました。失礼しました。)
香美町で室町時代のオーロラについて書かれた古文書が発見されていたそうです。
同じく片岡准教授によると,応安3(1370)年に香住沖にオーロラが出現した可能性が高いとのこと。
この古文書は来年3月に地元の公民館で公開されるそうです。
今日はとりあえず,ここまで
オーロラについては,また追記していきます。
香美町は兵庫県とはいえ遠い~!
私としては,ぜひ,兵庫県立歴史博物館で展示してほしいです。
できれば,香川先生の解説をつけてください。
先生,これって,室町時代の「怪異」ですよね。
PS.もう少し詳しい記事を見つけました。(5月17日)
読売新聞オンライン 5月16日
「香美でオーロラ 650年前も?」
「史料は,「但馬美含郡卯月嶋山長福寺縁起」と呼ばれる古文書(ただし,江戸時代に書き写したもの)で,香住区一日市にある八坂神社と近くの長福寺の創建にまつわる伝承が記されている。夜に空が輝くという現象が1370年(応安3年)秋に続いたとの記述も含まれていた。」
「同様の記述は,八坂神社と長福寺の由来を記した別の史料「天王御 影向(ようごう) 縁起」(戦前に刊行された『兵庫県神社誌』に収録されていた。)にも記されている。」
「京都でオーロラが同じ年に目撃されていることなども踏まえ,香住でも目撃されていた可能性が高いとする論文を今年3月に(片岡准教授が)発表した。」
・・・つまり,同時代史料というわけではないのですね。
もうしばらく調査(!?!)
PS.本を読んで調べよう!(5月18日)
図書館の本を予約しました。
①片岡龍峰『日本に現れたオーロラの謎 時空を超えて読み解く「赤気」の記録』2020年 (*赤気;せっき)
②岩橋清美 片岡龍峰『古典籍・古文書にみる記録 オーロラの日本史』2019年
もう姫路の図書館から地元の分館に本が届き,昨日借りてきました。(5月20日追記)
①は宇宙空間物理学の先生,片岡龍峰氏(国立極地研究所),②は片岡龍峰氏と歴史学の先生岩橋清美氏(国文学研究資料館)のコラボ!
PS.6月9日の日曜日には,水門が閉じられているのに気がつきました。
田んぼには徐々に水が入ってきています。
近隣は,15,16日に田植えだそうです。
今年はまだ梅雨入りしていません。でも,少しずつムシムシしてきているように思います。
さて,オーロラ
上に,「これって,室町時代の「怪異」ですよね。」と書きました。
しかし,・・・以下,岩橋清美 片岡龍峰『古典籍・古文書にみる記録 オーロラの日本史』から
①『日本書紀』には,推古天皇28(620)年「赤気」の記述あり。オーロラの可能性がある。
②天武天皇即位を契機に天文現象に関する記述がふえる。天文観測に力を入れたと考えられる。
律令制下では天文暦学を司る陰陽寮がおかれている。
③藤原定家の『明月記』によると,建仁4(1204)年オーロラと思われる「赤気」にけっこう詳しい記述があり,「恐るべし 恐るべし」と書かれている。
④『吾妻鏡』によると,仁治2(1241)年,「赤気」か「彗星」か陰陽師や天文道の者を召して議論,結論出ず。
そうなのです。もはや中世から単純に「怪異」という状況ではないことがわかりました。
残念ながら,室町時代のオーロラについては,この本に記述はありませんでした。
江戸時代になると,庶民レベルで記録が残っています。
⑤『星解』に載っている明和7(1770)年のオーロラの絵は,すごいです!!!(ネットで調べたらすぐに出てくると思います。)
⑥『金木屋日記』には,安政6(1859)年におけるオーロラの記述があり,(この時は,世界各地で観測されている。)火事という噂や地震と関連付けた人の話も載っている。
おおざっぱですが,『古典籍・古文書にみる記録 オーロラの日本史』から興味があった部分だけ,取り上げました。 (6月11日追記)
オーロラについての解説はおいといて,まず,5月15日の朝日新聞地方版「ひょうご」には,
「香美町でも11日夜,オーロラと見られる現象が撮影された。」とあります。
また,国立極地研究所の片岡准教授の「今回,本州で観測されたオーロラの中では最も西側とみられる」との話が載っています。
そして,カラーでその写真も掲載されていました。
でも,私がもっと興味を持ったのは,14日のカンテレ「報道ランナー」でのニュース!
(「newsランナー」に名称がかわっていました。失礼しました。)
香美町で室町時代のオーロラについて書かれた古文書が発見されていたそうです。
同じく片岡准教授によると,応安3(1370)年に香住沖にオーロラが出現した可能性が高いとのこと。
この古文書は来年3月に地元の公民館で公開されるそうです。
今日はとりあえず,ここまで
オーロラについては,また追記していきます。
香美町は兵庫県とはいえ遠い~!
私としては,ぜひ,兵庫県立歴史博物館で展示してほしいです。
できれば,香川先生の解説をつけてください。
先生,これって,室町時代の「怪異」ですよね。
PS.もう少し詳しい記事を見つけました。(5月17日)
読売新聞オンライン 5月16日
「香美でオーロラ 650年前も?」
「史料は,「但馬美含郡卯月嶋山長福寺縁起」と呼ばれる古文書(ただし,江戸時代に書き写したもの)で,香住区一日市にある八坂神社と近くの長福寺の創建にまつわる伝承が記されている。夜に空が輝くという現象が1370年(応安3年)秋に続いたとの記述も含まれていた。」
「同様の記述は,八坂神社と長福寺の由来を記した別の史料「天王御 影向(ようごう) 縁起」(戦前に刊行された『兵庫県神社誌』に収録されていた。)にも記されている。」
「京都でオーロラが同じ年に目撃されていることなども踏まえ,香住でも目撃されていた可能性が高いとする論文を今年3月に(片岡准教授が)発表した。」
・・・つまり,同時代史料というわけではないのですね。
もうしばらく調査(!?!)
PS.本を読んで調べよう!(5月18日)
図書館の本を予約しました。
①片岡龍峰『日本に現れたオーロラの謎 時空を超えて読み解く「赤気」の記録』2020年 (*赤気;せっき)
②岩橋清美 片岡龍峰『古典籍・古文書にみる記録 オーロラの日本史』2019年
もう姫路の図書館から地元の分館に本が届き,昨日借りてきました。(5月20日追記)
①は宇宙空間物理学の先生,片岡龍峰氏(国立極地研究所),②は片岡龍峰氏と歴史学の先生岩橋清美氏(国文学研究資料館)のコラボ!
PS.6月9日の日曜日には,水門が閉じられているのに気がつきました。
田んぼには徐々に水が入ってきています。
近隣は,15,16日に田植えだそうです。
今年はまだ梅雨入りしていません。でも,少しずつムシムシしてきているように思います。
さて,オーロラ
上に,「これって,室町時代の「怪異」ですよね。」と書きました。
しかし,・・・以下,岩橋清美 片岡龍峰『古典籍・古文書にみる記録 オーロラの日本史』から
①『日本書紀』には,推古天皇28(620)年「赤気」の記述あり。オーロラの可能性がある。
②天武天皇即位を契機に天文現象に関する記述がふえる。天文観測に力を入れたと考えられる。
律令制下では天文暦学を司る陰陽寮がおかれている。
③藤原定家の『明月記』によると,建仁4(1204)年オーロラと思われる「赤気」にけっこう詳しい記述があり,「恐るべし 恐るべし」と書かれている。
④『吾妻鏡』によると,仁治2(1241)年,「赤気」か「彗星」か陰陽師や天文道の者を召して議論,結論出ず。
そうなのです。もはや中世から単純に「怪異」という状況ではないことがわかりました。
残念ながら,室町時代のオーロラについては,この本に記述はありませんでした。
江戸時代になると,庶民レベルで記録が残っています。
⑤『星解』に載っている明和7(1770)年のオーロラの絵は,すごいです!!!(ネットで調べたらすぐに出てくると思います。)
⑥『金木屋日記』には,安政6(1859)年におけるオーロラの記述があり,(この時は,世界各地で観測されている。)火事という噂や地震と関連付けた人の話も載っている。
おおざっぱですが,『古典籍・古文書にみる記録 オーロラの日本史』から興味があった部分だけ,取り上げました。 (6月11日追記)