12月13日(水)(入院して10日)
毎日、多量の薬を飲んでいる。薬物への欲求を抑え破壊された脳神経の修復のためだろう。長期にわたり蝕まれた神経の回復はそれを使用した年月に比例すると言われている。アシアナで50日間スタッフを断った以外約3年間、多量のスタッフを吸い続けてしまった。ダメージを受けたぼくの脳神経は完全には回復しないかもしれない。一日々、体内から薬物を出す、長い時間と自分との闘いだ。
入院して10日になるのか。何だか何もかも嫌になった。面白い事など何一つない。身体の痛みは薬で抑え切っている。まだふらふらするし頭もぼうとしているが全体的にはかなり良くなってきていると言える。それだけにここに居ることが耐え難く感じられる。今週は誰もこない。大使館と話をして、とにかく早く病院を出るようにしたいのだが、来ないのだから話のしようがない。気分は落ち込むばかりだ。気分が重い。まだ刑務所の方が楽しかった。どうしたものか、何か良い方法はないものか。マリーも今週は顔を出さない。それにしても次の裁判所出頭はどうするのか、18日の月曜日だが。出頭しないとペナルティーとして7万5千ルピーを裁判所に支払わなければならないとマリーが言っていたように思う。裁判の事もあるんだ、この件についてマリーは考えてくれているだろう。まあ来週月曜日ぐらいなら何とかぼく1人でも裁判所へ行けなくはない。病院は何と言うだろうか、ぼくを1人で出すと逃げるかもしれないと思うだろう。
病院の門の扉は高さ1・5mぐらいの鉄格子で出来ている。観音開きの片方の扉は閉めたままで、もう一方だけ人の出入りで開閉する。患者が逃げ出さないように、見張りの髭を生やした大男の門番がいる。塀もゲートも高くはないがここは刑務所と同じ様なものだ。外の社会と完全に隔離されている。恐かった髭の門番は最近になると「ナマステ」とぼくに挨拶をしてくれる。ぼくがビリを吸っているのを見ても文句を言わない。ぼくの病状がある程度安定してきたとドクターは判断したのだろうか、いつの間にか看護士もつかなくなった。ぼくがトイレに入ってもドアーを開け看視を怠らない鬱陶しい奴だった。
毎日、多量の薬を飲んでいる。薬物への欲求を抑え破壊された脳神経の修復のためだろう。長期にわたり蝕まれた神経の回復はそれを使用した年月に比例すると言われている。アシアナで50日間スタッフを断った以外約3年間、多量のスタッフを吸い続けてしまった。ダメージを受けたぼくの脳神経は完全には回復しないかもしれない。一日々、体内から薬物を出す、長い時間と自分との闘いだ。
入院して10日になるのか。何だか何もかも嫌になった。面白い事など何一つない。身体の痛みは薬で抑え切っている。まだふらふらするし頭もぼうとしているが全体的にはかなり良くなってきていると言える。それだけにここに居ることが耐え難く感じられる。今週は誰もこない。大使館と話をして、とにかく早く病院を出るようにしたいのだが、来ないのだから話のしようがない。気分は落ち込むばかりだ。気分が重い。まだ刑務所の方が楽しかった。どうしたものか、何か良い方法はないものか。マリーも今週は顔を出さない。それにしても次の裁判所出頭はどうするのか、18日の月曜日だが。出頭しないとペナルティーとして7万5千ルピーを裁判所に支払わなければならないとマリーが言っていたように思う。裁判の事もあるんだ、この件についてマリーは考えてくれているだろう。まあ来週月曜日ぐらいなら何とかぼく1人でも裁判所へ行けなくはない。病院は何と言うだろうか、ぼくを1人で出すと逃げるかもしれないと思うだろう。
病院の門の扉は高さ1・5mぐらいの鉄格子で出来ている。観音開きの片方の扉は閉めたままで、もう一方だけ人の出入りで開閉する。患者が逃げ出さないように、見張りの髭を生やした大男の門番がいる。塀もゲートも高くはないがここは刑務所と同じ様なものだ。外の社会と完全に隔離されている。恐かった髭の門番は最近になると「ナマステ」とぼくに挨拶をしてくれる。ぼくがビリを吸っているのを見ても文句を言わない。ぼくの病状がある程度安定してきたとドクターは判断したのだろうか、いつの間にか看護士もつかなくなった。ぼくがトイレに入ってもドアーを開け看視を怠らない鬱陶しい奴だった。