今年もあとわずかになりました。
一年をとおして感じたのは人々が内に込めた不満や不安の怖さです。
インターネットという匿名の世界の中で、無節操な発言をすることや
確かな見識もなく安易に「評価」して悦に入る風潮がはびこる社会は、それらを助長している側にも責任はあるのですが、成熟した大人の社会ではなく、陰口や噂話に興じる井戸端社会です。
「文は人なり」といいますが、そうした発言を繰り返す人たちは、自分や社会に対する不満や不安を別の対象にぶつけているようで、時々気の毒になることもあります。
思ったことを直接伝える「勇気」も一朝一夕には育ちません。些細なことから始めれば、「大きな勇気」を持つことができ、陰口が恥ずかしく思えてくるでしょう。
インターネットは人と人を温かくつなぎ、成熟した社会を作る道具であって欲しいものです。
それでは良いお年を