3D映像の迫力が話題となっています。3Dは立体映像の迫力で人々を映画館に呼び戻す効果はあると思います。しかし、「視る」という行為は目の器官でキャッチした映像を脳内の視神経で映しています。つまり私達は脳で映像を視ているのです。3Dは、特殊な眼鏡で視神経に錯覚を起こさせて立体映像を映させています。
そこで疑問なのが、長時間錯覚を起こさせることが、脳内に悪影響を及ぼさないかということです。人間の全てをコントロールする脳の一部に生じた影響は様々な部分に波及します。制作者側には脳科学者もいるはずですから、健康被害の有無についても、訴訟になる前に調査すべきではないでしょうか。特に、成長期の子供にとって、視神経の錯覚は将来眼に重大な病気を引き起こさないか不安です。
刺激的娯楽に興じるあまり、大切なものを失わないようにしたいものです。