定年延長のニュースから、国は「お金がないから、企業で65歳まで面倒見て」と、企業側は「そんな勝手なこと言われたら若い者が雇えない」という会話が聞こえてきそうです。
目先の利益だけで考えれば双方の主張はぶつかるだけですが、肝心の当事者のことや長期的な視点でみれば、現行制度を考え直すことにより、新たな展開があるのではないでしょうか。
60歳以上の雇用に関しては、子育て・ローンも軽減されているのですから賃金体系を見直し、週休3日・残業なし・フレックスタイムなど、「時間持ち」の待遇に切り替えます。ゆとりを持って街を歩き、読書をしたり旅行に行ったりすれば、新たな発見があり、業務にフィードバックできるかもしれません。
家庭的にも定年後いきなり1日中家にいるより、少しずつ在宅時間が長くなるソフトランディングのほうが妻のストレスも軽減されるでしょう(笑)
さらに職場において高齢者の雇用環境を整備することはユニバーサルの観点からも有効で若年者の業務効率が上がる可能性もあります。
役職外のたちばから若い世代の相談にのれば、離職率も下がるのではないでしょうか。「俺も若い頃そんな気分だったよ」「へー。やっぱりそうなんですか」なんてね。いわば職場の祖父母ですね。(笑)
行政側も低所得者層の子供たち向けに無料の学習ボランティアを募るなど時間持ちの人達を大いに活用できるプログラムを提供することができるでしょう。将来の知的資産の育成と考えれば企業側にとっても利益は多いと思います。
互いに角突き合わせていないで、長期的な視点で解決策を考えたらいかがでしょうか。
http://www.no-side.com