今回は節約についてです。
2節約の習慣
日頃から節約の習慣をつけておくことは、無駄を省くことにもつながり、環境にも優しい生活になります。当たり前のようになっている生活習慣を一度見直してみましょう。
① 調理器具・熱源の見直し
停電になったとき、お茶も飲めない、ということにならないよう、電気に頼らない調理器具を考えてみましょう。電磁調理器、電気ポット、電子レンジ、電気炊飯器、気がつくと私達の回りは電気製品だらけです。今後は停電時の熱源として、カセットコンロやガスレンジの活用も考えた方がいいかもしれません。ただ、最近はガスレンジも電気制御のものが多いので、そのあたりの事情は、よく調べたほうがいいでしょう。
電気ポットは大勢の集まりには安全ですし、便利です。しかし日常的に使うのをやめて、必要なときだけお湯をわかしてポットに入れるという習慣をつければ、電気の無駄もなくなります。
電子レンジや電気炊飯にたよらず、圧力鍋、ダッチオーブン(大きな鉄鍋)等で調理するようにすれば、日頃の料理もよりおいしくなります。特に鉄鍋は、鉄分の補給に大いに役立ちますので一石二鳥です。
また、無水鍋は野菜を少量の水で調理できますので水の節約に、保温鍋は、短い加熱で、汁物などの煮込みなどができますので、鍋自体の値段は高くても、長い目でみると燃料費の節約につながります。
② 日常の節約
食器洗浄機や湯沸かし器も停電時は役立たないことになります。そんなときはヤカンでお湯をわかして、食器を洗うようにすれば、洗剤も少なくてすみ、最後の仕上げに熱めのお湯をかければ殺菌にもなります。
また、ときには夕食時にろうそくを使ってキャンドルナイトを演出するのも楽しいものです。ろうそくは火災の危険があるので、十分注意しなければなりませんし、特にお年寄りや、小さいお子さんの家庭には不向きです。しかし、燃えやすいものを片付ける等、日頃乱雑になりがちな部屋を片付ける、よいきっかけにもなります。
その他使わない電灯の消灯、お風呂の時間をまとめる等の工夫も必要です。しかし、日常あまりに行き過ぎるとストレスにもなりますので、2週間に一度くらい、災害時を想定した節約生活を体験するようにし、日常取り入れやすいものから、習慣づけていく方が疲れなくて良いかも知れません。
③ 非常用のエネルギー源を持つ
電気については、懐中電灯とセットになって、手で回すだけで携帯電話程度の充電ができるものから、車のシガーソケットに繋いで電源を取れるもの、ディーゼル型発電機のような大がかりなものまでいろいろありますので、それぞれの事情に応じて用意します。最近では小さい電池は充電式のもありますので、上手に組み合わせて用意すると良いと思います。
また、カセットコンロなども良いでしょう。ただ、こうした器具も、いざというとき、どこへしまいこんだかわからない、きちんと作動しない、などということがないように、最低年に一度は試してみたほうが良いでしょう。これらの器具を使用する時は一酸化炭素中毒などにならないよう日頃から利用のしかたに慣れておくことも大切です。