啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

ドングリの実

2010-11-20 09:04:43 | 里山
ツツジの頃、タラの芽が取れる頃、秋と年3-4回は歩く藤岡市西南部のハイキングコース「御嶽コース」。久し振りに歩いてみた。登り口となっている林道。入り口から猪の掘り起こした跡がいっぱい。人が入った気配は殆どなく、やや寂しい感じ。林道終点まで急坂を20分ほど。ここが登山口となる。

低い尾根沿いにコースが設定されているが、一方がが落葉する広葉樹、反対側が常緑の広葉樹というパターンが続き、春にはツツジが咲き、タラの芽やコゴミなど山菜もあり楽しめる。小さな社が祭られている御嶽山の一帯は、針葉樹林に囲まれ鬱蒼としている。

御嶽の近くの登山道に、シイの木の仲間と思える直径で2センチほどの枝が落ちていた。枯れ葉一色の中だから目立つ。よく見ると、かじった跡がある。最近テレビでよく見る、クマが木に登った引っかき傷が、その気の幹に見当たらないので、多分サルの仕業と推定する。
「かじられた跡がはっきり残る枝」「ドングリの実が綺麗に食べられた枝」


「ドングリはこんなな形をしており、シイの一種だろう」


登山道には殆ど踏み跡がない。山の中に入って猪の掘り返し跡は少なくなったが、何だか寂しくなってきた。落ちた枝の傷が直近のものだけに余計だった。1人で歩いていると、こんな時には風で木が摺れる音に、心臓がドキッとすることがある。
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ベニバナボロギク

2010-11-19 07:49:24 | 山野草

今朝(19日)、家の前の畑にうっすらと霜が降りた。ここ二日ほど姿を見せているペアのキジも姿を見せなかった。気温が下がり、花の種類がめっきりと減ったが、じっくり見るとまだ残っている。タンポポやツツジなど春に咲く花の狂い咲きは、写真を撮ろうかどうか迷っている。

藤岡市の南。ヘラブナ釣りで賑わう三名湖の周回散歩道を歩いた。少し寂しく感じられる場所のせいか、何時来ても殆ど散歩する人に会うことが少ない。たまに蛇に出会い驚くこともあるが、小鳥は多いし楽しいコース。湖上は釣り人で賑わっている。

日当たりのいい場所で「ベニバナボロギク」を見つけた。今時、緑の濃い葉と赤い花弁の花は少ないだけに目立つ。キク科に属するが花茎の部分を見るとよく判る。花の部分は頭を垂れているが、その割に威勢が良いと思うのは私だけか。


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コウヤボウキ

2010-11-18 16:07:10 | 山野草

写真は「コウヤボウキ」。hなの季節が終わり、羽毛状の羽が付いた実の状態。

この花の写真を撮ろうと思い、この秋、3回ほど上信電鉄・山名駅から根小屋城址までの散歩コースを歩いた。最初は雨に濡れた後で、花弁が開いていなかった。2回目も曇った日で思っていた状態ではなかったので撮らなかった。他の場所で見たが、最初にこの植物と出遭った場所で撮ろうと思って後回しにしていた。3回目がこの写真。もう、花の季節は過ぎ、いつでも種を飛ばせるよう準備ができていた。

この花の色は白系で地味。小さく、細い花弁が絡まるように咲く。私には、線香花火を上向きにした状態で可愛く見える。美しいとは思えないがなぜか気に掛かる。関東ふれあいの道でもあるこの散歩コース。根小屋城址の近くに東屋があり、数年前にはこの辺に、この木の説明書きがでていた。「高野山のお坊さんがこの木を箒に使っていた」のでこの名が付いたと言うような趣旨だった。図鑑には日本酒を醸造するときの箒にも使われると書いてあった。今は、この木も看板もない。

図鑑によると、コウヤボウキは草ではなく夏緑小低木とか。キク科というから余計に不思議。ただ、花茎の部分を見ると菊の仲間と理解できる。
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戸神山

2010-11-17 08:05:14 | 里山

関越自動車道の沼田ICを過ぎた辺り(東京方面から)の北側に、台地状の大きな山「上州三峰山」、その隣に低いが端正な三角形が目を引く「戸神山」がある。標高は765メートル。上州の山々の展望が素晴らしい、素敵な山頂だった。

どこでもいいからとにかく歩こう!と思い立って出かけた山行。天狗で知られる迦葉山の帰りに、登るかどうか迷ったところ。天気が良かったので高速に飛び乗った。

沼田市戸神町地内の「戸神山入り口」の看板を沼田方面から右折すると間もなく戸神神社。この前に駐車場。平日にもかかわらず、かなりの車がある。「山ではないだろう」と不安を打ち消した。

林道をのんびりと約20分。鉱山跡経由山頂(急坂)と林道経由の分岐案内板。隣の三峰山もそうだが、この辺はかつて水晶を産出したようだ。石垣後程度しか残っていないが名残がある。ここを過ぎると急登となるが、心地よく汗をかく程度。間もなく(30分ほど)山頂に立った。

山頂は賑やか。駐車場の不安が的中。保育園の園児の一行が、保母さんと一部父兄の引率で昼食中。元気が良い。静寂への期待は裏切られたが榛名、赤城はもちろん、奥日光や浅間方面など360度の大展望。谷川岳は三峰山に隠れている。上州武尊山、皇海山が近い。石実や宮が祭られ、3基の大型の灯篭が印象的。

例の通りに、お湯を沸かしカップヌードルとアンパンを食べ始める。食事を終えた園児が寄ってきた。「これ綺麗でしょう」と水晶のかけらを見せてくれる。先生が教えたのだろうが、何も考えないで登ってきたことを恥じる。帰路の山頂直下はかなりの急坂だが、両手両足にお尻を使いながらゆっくりと、大人に守られながらも自力で下っていた。
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経験上で最悪のハイキングコース ※番外編

2010-11-16 14:21:42 | 里山
藤岡市西南部、高山地区にあるハイキングコース「鎌取コース」(5・8キロ)を歩いたが、何とも言えない妙なコース。谷を挟んで東側にある「御獄コース」は楽しいコースだが、鎌取コースははっきり言って“コースとして紹介しない方が良い”と思った。
その理由
1、林道を歩くだけのコースで展望はゼロ。気分が晴れない。
2、9割以上が杉と檜を植林した針葉樹林。ハイキングにならない。
3、標識が曖昧で信用できない。
4、林の作業用のテープと道案内のテープと区別できない
5、案内板にアカゲラの画があるが、杉と檜だらけで小鳥の声さえない殺風景
以上

写真1は道中いたるところにあるテープ。スタートからあり、最初は行程と一緒だから案内テープと思う。ところが、これは林業作業用の目印のようだ。白いテープもあるが、これも作業用のだろう。案内板にこの旨書いておかないと、普通の人は迷ってしまう!


写真2は表示板が曖昧だということ。案内板のある分岐点で、新たに林業作業用の道ができ、判断できなくなっているところがあった。写真は分岐点だが、左に行くと「リンドウ峠」とあるが、りんどう峠と標示されていた場所から降りてきたところがここ。「戻る」という意味?また、右に行っても表示の「椚山」には(直接)行かない。椚山を知っている人にしか判らない。


写真3で二股に分かれている。左に分けるとコース終点(反対側からのスタート地点)の集落に出る。ところが、右の道に誘うように白いテープが目立つ。道幅はほぼ同じ。方向的に「おかしいな?」と思いながらも、テープの方向を選ぶ。直ぐ先に2個目のテープがありほっとする(この頃には、赤のテープが道案内ではなく、作業用と気付いていたが)。しかし、だんだん登りが急になって間違っていることを確信する。

正午に30分ほど前だったので「わからなくなったら引き返せば良い」とあせりはしなかったが、夕方だったら泣きたくなっただろう。そのまま進むと、見覚えのある「憩場」の標識のあるところに出て一息ついた。1周して分岐店より前の地点に戻ったということだ。

ここは「2千階段」として知られ、ハイキングで皆が行く場所。杉と檜だらけで展望のゼロのところをハイキングコースとして紹介するのはいかがなものかと思う。税金をかけ縦横無尽に作った林道に腹が立つ。スタート時点直後の、最初から埋まっているような砂防ダムの工事も意味がわからない。杉と檜の花粉マニアなら絶好のコースだろう。そう言えば、前日歩いた御嶽コースは猪がコースの林道をいたるところで掘り返していたが、直ぐ近くでもこの道は全くその気配なし。猪も敬遠している????
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ムラサキシキブとムカゴ

2010-11-16 08:05:17 | 山野草

もう、ひと月以上前になるが、我が家の庭のムラサキシキブを紹介した。枝にびっしりと紫色の実のついた立派な?枝だった。よく実が付くように改良された園芸種があるのだろうか。
この春から、山を歩く時間が増えた。里山の日当たりの良い場所などでムラサキシキブの木はよく見る。ところが、実が紫になる頃になったが殆ど目に入ってこない。実が付いていない木が多い。葉は黄色に紅葉しているが・・。猛暑の影響というが、赤いマユミの実はいつもより多く付いているような気がするから一概には言えないのではないか?

八塩温泉から桜山に向かうハイキング道。気持ちの良い急坂が続くガンバレ坂の中ごろ。ムラサキシキブとヤマイモの孫?=「ムカゴ」が一緒になっているところを見つけた。写真は下手だが、こんなツーショットは多くない。

ムカゴは漢字で表すと零余子。ヤマイモは立派な根茎を残し、この部分が美味しいし、ここから翌年は芽を出す。漢字の表現の意味もよく判らない。種かとも思うが、羽の付いたような種を付けているのも見かける。何なんだ!

ネットで調べると「ムカゴは植物の器官のひとつで栄養繁殖器官である。地面に落ちて発芽する」(ウィキぺディアから短縮)とある。まだ、難しい。

例 オニユリ→葉が肉質化したもの→鱗芽という。
  ヤマイモ→茎が肉質化したもの→肉芽という。

もう少し簡単にするとオニユリのムカゴは「小さな球根」。ヤマイモのムカゴは「小さな芋」である。両方とも食べられる。


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お茶の花

2010-11-15 07:58:15 | 山野草

お茶の花を見つけた。桜山への登山口。歩いて数分の畑の端に何本かのお茶の木が植えられている。お茶を採るほどの本数ではないが、ほぼ同じ高さに刈り込まれている。昔、お茶畑だったところの端の部分に何本か残したのかもしれない。

この時期花をつける木では、山茶花を思い出す。ツバキも寒い時期に咲く。お茶はツバキの仲間。幹、葉、花の部分それぞれがツバキに似ている。お茶畑のかまぼこ型の畝?しか印象に無いので、刈り込まないとどこまで成長するかわからない。ただ、何となくだがツバキのように大きな木には成長しないのではないかと思う。

花は何となくのんびりとして、小型の割りにふくよか。開花直前の蕾は丸く、フックラとしていた。目一杯開いた花弁に、薄黄色の花粉を思い切り露出した花芯の部分。少なくなってきた昆虫に強力にアピールしている。

接写した1輪のお茶の花の写真を、一番近くにいる方に見せた。その人は、つい先日話題になったばかりの「オオヤマレンゲ?!」とトンチンカンな答えだった。大写しすると似ているところもあるが??????

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フユザクラが咲く桜山

2010-11-14 10:29:17 | 里山

桜山(591メートル)は藤岡市の南西部。埼玉県と県境を分ける旧鬼石町にある。今、山頂付近には国の天然記念物に指定されている「フユザクラ」が咲いている。山頂近くまで、車で行けるが、歩いて登っても面白い山である。
登山道は何通りかあるようだが、私は東側の八塩温泉から歩いた。往路で約1時間50分。

立派な県道と平行しており、予算が取れたから作ってしまったような立派な道路「ふるさと通り」を鬼石方面に向かうと、八塩温泉の辺りに登山道入り口の案内と駐車場がある。民家の間を通過し、小さな神社を過ぎた辺りに登山口。ここから20分ほどで、東南側に展望が開ける弁財天山に着く。神無川の流れの南側は埼玉県。ヤマツツジが多い。
ここから下り、ガンバレ坂と書いてあるジグザグの急登を登る。春に来たとき「アズマイチゲ」を見つけた辺りまで来ると、登りは一段落する。この先は、残念ながら植林されたスギとヒノキのつまらない林道が桜山の駐車場まで続く。

平日の桜山は人の数が少なく静かだ。桜はまだ咲きそろっていない感じ。13,14日の週末辺りからイベントも本格化するようだ。モミジの紅葉、御荷鉾山や秩父の山並みの遠景にフユザクラが際立っている。遠景の山が雪化粧すれば絶景だろう。

山頂付近には5千本のフユザクラが植えられているという。日露戦争をの戦勝を記念して植林した桜の中に混じっていたのだそうだ。ネットで調べてみると「山桜と藤桜」「山桜とマメザクラ」の雑種などいろいろ書かれている。「フユザクラ(冬桜)とカンザクラ(寒桜)は別」などなかなか難しい。
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ユキザサとサルトリイバラの赤い実

2010-11-13 14:18:13 | 山野草

1000メートルを越す北関東の山でも霜や霧氷があった。高い山は薄く雪をかぶっているところもある。今年は、ドングリの不作など山の木の実が少ないという。実の多少はともかく、花を探し、足元を見つめながら山道を歩くと、赤い実や黒い実をつけた植物が癒してくれる。

「ユキザサ」は遅い春に、白っぽい華奢な花を咲かせる。
あの白い花から、透き通るような真っ赤な実をつけることが信じられない。似たような場所に咲く(もう少し高い場所?)大好きな花「サンカヨウ」が真っ黒な種を持つが、種を運んでもらう為には、目立つ色彩が必要なのだろう。

「サルトリイバラ」の実。春には白っポイというか薄黄緑の花をつけるが、みずみずしい葉のほうが目立ち、花は印象が薄い。若芽は食用になり、名が薬用になると言う。

この2種類の植物。外見が全く異なるが同じ「ユリ科」であることに驚いた。
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???とアキチョージ?

2010-11-12 08:13:19 | 山野草
調べても名前が判らない植物も多い。調べているうちに、掲載するするタイミングを逃したこともある。花の種類が少なくなった今、撮った写真は皆貴重。

訳のわからない花?キノコの仲間?標高で1000メートルほどのやや日陰の登山道。落ち葉の中に3個ほどあった。フタバアオイなどの仲間、調べればわかると思ったがそう単純ではなかった。今は、キノコの仲間かも?と思っている。
この???の名前を知っていらっしゃる方がいたら教えてください。また、全くわからない場合のネットや図鑑での調べ方などアイデアをお持ちの方、ぜひともよろしくお願いします。

「アキチョージ」と名前を教えていただいた。赤城自然園の通路から離れた場所にわずかに残っていたのをようやく撮った。図鑑で調べてみると載っていた。ただ、この花は「近畿以西」に自生すると書かれている。隣に「本州中部」に咲くという「セキヤノアキチョージ」が紹介されている。写真が小さく、アップの度合いが異なるため、差異が簡単には判断できない。園の中だから、西に自生している種を紹介しているかもわからない。教えていただいた通りに「アキチョージ」と覚えることにした。

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