「日本伝道百周年記念論集」(“Taking the Gospel
to the Japanese 1901-2001”) が出版される
(BYU出版部、2006年、444頁)
北カロライナ大学宗教学院生リード・L・ニルソ
ンとブリガムヤング大学日本語教授ヴァン・C・
ゲッセルが編集したこの論集は、日本にモルモン
教会が伝道を開始し百年が経過したことを記念し
て、その歴史や現況を扱った論文や記事を19篇収
めている。そのうち8篇は2001年10月13日BYU
で開催された百周年記念集会で発表された講演に
基づいている。しかし、編集はさらに広い範囲か
ら行なわれ、過去のBYU紀要からも3篇取られ
ている。
構成は「序論」に続いて、「準備の段階」4章、
「戦前の伝道部」6章、「教会と日本人」(今日
の状況)7章、そして最後に「モルモニズムと日
本人に関連する資料総覧」からなっている。執筆
者の中に高木信二(2章)、竹村一男、柳田聡子
(翻訳沼野治郎)の4名がかかわっている。内容
は関心のある読者にとっては大体すでに知ってい
るものであるが、これまでのものに比べ学術的な
取り組みである点が特徴となっている。また、詳
しい調査研究により新しい知見を得ることができ
る。特に高木信二の論文は非常に詳細な調査によ
るもので、「初期の改宗者二名」「伝道開始時の
新聞の反応」の2章は未知の情報にあふれていて
読み応えがある。
この記念の論集を含めて日本の教会に関する近年
の記述を見て、印象として最近感じることは、ア
メリカの教会(員)は日本の教会を見て、現在停
滞しているとしても比較的成功した例として、い
くぶん尊重の気持ちをもって(?!)教会の定着
を喜んで(気に入って)いるのではないか、とい
うものである。というのはヨーロッパではそれほ
ど伸びていないのに対し、先進国の中では割合発
展した姿を示していると考えられるからである。
to the Japanese 1901-2001”) が出版される
(BYU出版部、2006年、444頁)
北カロライナ大学宗教学院生リード・L・ニルソ
ンとブリガムヤング大学日本語教授ヴァン・C・
ゲッセルが編集したこの論集は、日本にモルモン
教会が伝道を開始し百年が経過したことを記念し
て、その歴史や現況を扱った論文や記事を19篇収
めている。そのうち8篇は2001年10月13日BYU
で開催された百周年記念集会で発表された講演に
基づいている。しかし、編集はさらに広い範囲か
ら行なわれ、過去のBYU紀要からも3篇取られ
ている。
構成は「序論」に続いて、「準備の段階」4章、
「戦前の伝道部」6章、「教会と日本人」(今日
の状況)7章、そして最後に「モルモニズムと日
本人に関連する資料総覧」からなっている。執筆
者の中に高木信二(2章)、竹村一男、柳田聡子
(翻訳沼野治郎)の4名がかかわっている。内容
は関心のある読者にとっては大体すでに知ってい
るものであるが、これまでのものに比べ学術的な
取り組みである点が特徴となっている。また、詳
しい調査研究により新しい知見を得ることができ
る。特に高木信二の論文は非常に詳細な調査によ
るもので、「初期の改宗者二名」「伝道開始時の
新聞の反応」の2章は未知の情報にあふれていて
読み応えがある。
この記念の論集を含めて日本の教会に関する近年
の記述を見て、印象として最近感じることは、ア
メリカの教会(員)は日本の教会を見て、現在停
滞しているとしても比較的成功した例として、い
くぶん尊重の気持ちをもって(?!)教会の定着
を喜んで(気に入って)いるのではないか、とい
うものである。というのはヨーロッパではそれほ
ど伸びていないのに対し、先進国の中では割合発
展した姿を示していると考えられるからである。
2.竹村一男氏の論文は、東京品川で行われた「日本伝道百周年を記念するシンポジウム」で発表されたものを活字にしたものである。
3.最後の章、「モルモニズムと日本人、資料総覧」はよく調べ上げ、英語で発表された論文や記事を網羅している。その中にBYUに提出された最近の修士論文「日本における新しい宗教運動としてのモルモン教会」(1995 相澤とも子)が含まれている。どんな内容か読んでみたいと思っている。
また、読んでみたいのですが、日本からでも購入は可能でしょうか?
日本からでも購入可能です。私は40%値引きで買えると手紙にありました。よろしかったら代わりに1冊購入いたしましょうか?
あつかましいお願いをして申し訳ありませんが、
1冊お願いします。
代金、送料はお支払いたします。