[書評]
民主主義の恣意的標榜を指摘 - - 今日の必読書
内藤正典、三牧聖子「自壊する欧米」集英社新書2024年
中東におけるイスラエルとパレスチナの武力衝突は、イスラエルによる激しい軍事攻撃がガザからレバノンに移っているが、この書はこの間の背景を知るための必読書である。
著者は中東の専門家内藤正典と三牧聖子で共に同志社大学の教員。対談形式で解りやすく展開されている。
主な内容は次のようなものである。2023年10月7 日のハマスによるイスラエル南部に対するテロ攻撃が口火となって、今日に至る攻撃の応酬が生じている。ハマスによる不意の攻撃は責められるべきものであるが、その後のイスラエルの法外で執拗な復讐は世界から批判され、非難の的となっている。月日の経過とともにガザ側の死傷者数が増大し、女性や子供を故意に殺傷する場面が伝わるに至り、背後で武器を供与し資金援助するアメリカも非難されるに至っている。民主主義を推進しているはずのアメリカが、人道にもとるイスラエルの攻撃を容認し、ダブルスタンダードに陥っているのである。
ガザの住民を南部に移動させてそこを攻撃するなど、ジェノサイドの様相を呈していることを指摘し、著者は「人殺しをしない」を民主主義の指標にすべきだと提議している。
瓦礫と化した村で途方に暮れるガザの住民
背後にユダヤ人が昔ホロコーストの犠牲になったことで、「犠牲者意識ナショナリズム」とでも呼ぶべき意識があって、自衛権を拡大解釈してハマスを根絶するまで何をしてもかまわないという心理になっていると言う。なお、この本が説くような批判精神は、イスラエルは言うまでもなく、アメリカや英国など欧米では論外で、口に出して言える雰囲気ではないことが記されている。
新進気鋭の三牧氏の記述は深くかつ解りやすくて、今後マスメディアなどで重用されることを予感させる。
バビロン滅びて 塔は倒されん・・♪
弱者はさらなる弱者を虐げ強者ならんとする
真の強者は弱者を救う者なり。
力により優位を望むのは権力者だけで有り
力なき庶民はただ平安を望む。
どちらが勝っても、何も変わらないからだ。
(豚の思い付き語録より)
平和の君が生まれてから2000年以上経つのに・・・
↓
嫌悪し、
↓
糾弾する世界
↓ そして
当惑し、沈黙するキリスト教界
紹介の書籍購入して読もうかもとも思ったのですが動画を見つけたので、そちらで予習
なかなか深い内容で未購入の動機にw
https://www.youtube.com/watch?v=Z4uEF-q4sRk
<目次>
0:00 ダイジェスト
3:10 ガザの状況
9:38 アメリカの立場
19:14 テロをめぐる議論
23:40 アメリカ社会で起きていること
25:37 欧州の言論・政治
41:05 後編予告
<紹介した書籍>
内藤正典・三牧聖子『自壊する欧米』集英社
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思ったよりリベラルに偏向していませんでしたm(__)m
この戦争を終わらせるにはハマスが人質を解放すれば終わるのでは?と思っていました。
イスラエルを嫌悪させるための策略にハマっている?
とも思っていましたが、もっと根が深そうですね。
著者二人は、学者として信頼できると感じています。学識に裏打ちされていると言えるのではないでしょうか。
今の世界の現状 - - 力関係、国際情勢 - - を読み取るのに参考になる本であると思っています。
私はNJさんやオムナイさんの様に深い思考をする能力が有りません。
若いころ、「戦争を終わらせるには、兵士が銃を置けばいいだけだ」と考えていました。
私より思慮深いイエスは「汝の敵を愛しなさい」との一言でこの「根が深い問題」を解決できる方法を提案しています。
お二人の敬虔なクリスチャンが、「キリストの方法」に賛同しないのか?すごく疑問に感じます。
戦争なんて「敵を赦し、敵を愛する」それだけで終わります。
それをしないのは、ただ戦争や争いごとが好きな人が多いと言うだけです。
豚はトンカツを食べる人を憎むことは有りません。
(本当の豚がどう思ってるかは知りませんが)
今回ノーベル平和賞を受賞した被団協の「授賞理由」の一つに「原爆の悲惨さを世界に知らしめることによって、核兵器の使用を食い止めてきた(意訳)」と言うことが有ります。
戦争を止めるのは難しい、根が深い・・・・なんて言ってる暇が有れば、「戦争を止めよう」と叫ぶべきです。
水辺や食料で争い、時には敵対する群れの子猿を殺してしまう猿の群れと変わらないなぁと思っていました。
人類が豚から進化すればもっと平和な社会が訪れていてエノクの民のように天に取り上げられていたのかもしれません。
豚師匠の書き込みを見て思い出した公演の記録があります。
分かち合いますね。(現代的に言えば共有ですか。。)
争うことをさけている平和主義のサル
河合雅雄(兵庫県立人と自然の博物館名誉館長)
https://www.hitohaku.jp/publication/book/kyousei9_p01-06.pdf
ゲラダヒヒとの社会では、弱肉強食の定説が通じないことがわかったとのこと、
ーー
ゲラダヒヒの社会は、できるだけ個体間及び集団間の争いをさけ、協調を主軸にした平和な社会を作っている。
もちろん、個体は嫌なことや腹が立つことがある。
それらを抑制する社会行動が発達している。
研究の進展により、親和性と協調性を主軸にした平和主義のサルとして、ボノボ、
チベットモンキー、ベニガオザル、キンシコウなどが発見された。
これらのことから霊長類社会には、
1)攻撃性と競争、対立を基調とする社会と、
2)親和性と協調、共同を基調とする
社会の2つの系列があることが明らかになった。
ーーー
この2)親和性と協調、共同を基調とする
をわたくしオムナイは日本をイメージしました。
1万年続いた平和な縄文時代
300年続いた天下泰平の江戸時代
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紀元前660年2月11日に建国した日本に世界平和のヒントがあるのではないでしょうか?
そしてそれは「敵を赦し、敵を愛する」キリスト教の理念そのものだったのかも。
私なりの反応です。中東における紛争(私はイスラエルが度を越えて復讐していることに非を唱えます)について、間接的にしかできないですが、11/29日に大阪にある米領事館前でアメリカはイスラエルに武器供与と資金援助をやめるべし、というスタンディングに参加しました。
そして明日12/11日、高槻で数人のスタンディングに加わるつもりです。
意思表示がせめて行動に移せる形かなと思っています。
せっかくですので足あと🐾を残します。
と言いましても、自分の意見などおこがましくて書けません。米国在住の身ですから身の周りのアメリカ人の思ってること考えていること位は書けそうです。
まずはイスラエルハマス戦争ですが、オムナイさんの紹介のYoutubeをみてまず感じたのは違和感満載だってこと。(ピンクの壁はどうかなぁ-笑)
ハマスはテロだが、イスラエルもテロ?
イスラエルはテロ国家?
人権・民主主義を唱えつつ、イスラエルを擁護するアメリカのダブルスタンダード?
この戦争は宗教的な対立と関係ない?
反ユダヤ主義はヨーロッパからのものでハマスとは関係ない?
まあ、アメリカ人が正しい判断をしているかは、疑問ですが、上記の問いを投げたら答えは全部「ノー」でしょうね~赤と青の違いはありますが、大統領も同じ答えだと思います。
大体人権といいましても、ルールを守らない者の人権は
ルールを守る者と同等ではないです。警察に反逆的な態度をとると最悪銃で撃たれる社会ですから。
ハマスはならず者という認識ですが、ネタニエフは国際法に基づいて行動する者とされてますから、同じテロ組織とは考えません。
というかお互い宣戦布告をしているのですから、これは戦争であって、テロリストとその復讐者という構図はだいぶ認識が違います。
戦争の終結はどちらかが白旗を上げるまで続く、それがこちらの一般的な理解です。
ウィキよればこういうことですが、なぜか日本のメディアはこうした報道はなく、ガザ可哀そう、という流れの延長線上のような気がします。
https://ja.wikipedia.org/wiki/2023%E5%B9%B4%E3%83%91%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%AB%E6%88%A6%E4%BA%89
もしかしたら、続くかな。。。
「この戦争は宗教的な対立と関係ない?」
⇒No, there is no relationship.
「反ユダヤ主義はヨーロッパからのものでハマスとは関係ない?」
⇒No, there is no relationship.
>なぜか日本のメディアはこうした報道はなく、ガザ可哀そう、という流れの延長線上のような気がします。
昼ごはんは、以下のように考えておられるのでは?
ハマス=テロ組織=ガザの住民
多くの日本人は、以下のように考えていると思います
ハマス=テロ組織
ハマス≠ガザの住民
>⇒No, there is no relationship.
そうか、英語で考えると矛盾するのかな?
私は、No,I don't think so.というフレーズで言いました。つまりはこの戦争は民族しいては宗教的対立をなくしては考えられないでしょう、と言いたかったわけです。ご指摘ありがとうございます。
>「反ユダヤ主義はヨーロッパからのものでハマスとは関係ない?」
こちらも、ハマスに反ユダヤ的思想はまったくないとは、言えません。ということです。
>昼ごはんは、以下のように考えておられるのでは?
ハマス=テロ組織=ガザの住民
ハマスはテロ組織という点では共通していますね。
そして、 ハマス≠ガザの住民、という認識も私や日本人だけでなく、世界の共通認識だと思います。
ただ想像ですが、余計者さんと違うのは、この戦争を終わらせることができるのは、私はハマスのみだと思っているという所でしょうか。
何度も持ち掛けられた停戦案に合意しないのはハマス側だと思っています。
ですから、NJさんがおっしゃる、
「大阪にある米領事館前でアメリカはイスラエルに武器供与と資金援助をやめるべし、というデモや、高槻でのデモ」は、言ってしまえば、反ユダヤ主義者の声に感じられます。
主張するなら、アメリカへの抗議とともに、ハマスが即刻停戦に応じるように訴えるのが筋というものだと思います。
ただそういう事を公で言えばそれなりのリスクの覚悟が必要でしょうね。それこそは日本のマスコミが恐れて沈黙している事だろうと思っております。