3 おわりに
アメリカではモルモン教会に留まっている人、離れた人、外部の人を問わ
ず、この種の会合で信条いかんにかかわらず割合淡白ないし肯定的にモルモ
ニズムを受け止めて、語り合っている。現在日本では反モルモン的なサイト
が多く、辛らつな批判、否定的方向からの内容が優勢であるが、その段階を
超え、モルモン教会の存在を認めた上で穏かな意見交換が行われることが望
まれる。(例、英語のニューズグループ soc.religion.mormon )
ヨーロッパに似て日本でもモルモン教会は停滞しており、離反した人たち、
教会の教えをもはや信じない批判的な人たちは教会が衰退することを望んで
いるように見える。あるいは伝道の頭打ち、会員の高齢化、人心のアメリカ
離れから今後ますます矮小化してヨーロッパの教会のような状態に陥るかも
しれない。私はこれまでと同様日本の末日聖徒イエス・キリスト教会のこれ
からの行く末を観察していきたいと思っている。
(モルモン歴史学会会員 広島国際学院大学 現代社会学部 沼野治郎)
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私はモルモン否定派ですが氏の昔と変わらず一貫した姿勢に頭がさがる思いです。
外は寒く中東、アジア周辺状況、災害を思うと心まで寒々としてきますが「来年こそ」と思います。
どうかよい新年を。
ご自愛ください。