小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



明治時代が明治45年で終わらずに続いていたら昭和43年が明治100年にあたり、その昭和43年には日本各地で明治百年の記念式典が挙行された。この小田原でもいくつかの式典があったが、小田原市城山の城山公園では記念植樹が行われた。慰霊塔のある小田原市城山の城山公園で明治100年の記念植樹が行われたのは昭和43年10月15日のこと。その記念植樹を伝える記事が広報おだわらの昭和43年11月号(pdf)に掲載されている。記事によると小田原市老人クラブ連合会がモミの木を寄贈し、慰霊塔前などに3本植樹したとのこと。記事のページをプリントアウトして慰霊塔前の同じアングルの場所を探す。広報おだわらに掲載されている写真を見ると、モミの木が植樹されている場所は慰霊塔向かって右側の燈籠の近く。立ち木で慰霊塔や燈籠が良く見えないが広報に載っている写真の場所とほぼ同じアングルで現在の風景を撮影。上の写真では良く分からないのでかなり離れて撮影する。モミの木が記念植樹されたと思われる場所には現在20mはありそうな大きなモミの木が立っていた。記念植樹の標識は無かったが、恐らく明治百年記念植樹のモミの木だろう。昭和43年に植樹されたときには3mほどの高さだったモミの木は、植樹から45年ほど経過して立派な木に成長していた。城山公園で行われた明治百年記念植樹には小田原市老人クラブ連合会や遺族会などから26名が参加。また、この記念植樹では老人クラブ連合会の3本の寄贈のほかに、個人から1本の寄贈があり計4本のモミの木が城山公園内に植樹されたとのこと。城山公園内を見渡すと、慰霊塔前広場の四隅にモミの木が植わっている。城山公園は記念植樹が多く行われている場所のようで、遺族会や青年会議所などの記念植樹の標識が立っている。慰霊塔横なのでそぐわないかもしれないが、せっかくの大きなモミの木なのでクリスマスシーズンにイルミネーションで飾りつけたら随分と映えることだろう。

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