小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



1956年当時、小田原市内には27軒の銭湯が点在していたが、時代とともに減少の一途を辿り今から約20年前の1992年には5軒ほどになってしまった。1992年当時に小田原市内に残っていた銭湯は小田原商工年鑑の記載によると
1.若松湯…栄町2
2.緑 湯…栄町3
3.中島湯…中町2
4.万年湯…浜町4
5.田浦湯…扇町
だが、東町の政の湯は2000年代初頭まで営業していた記憶があるので少なくとも6軒だったようだ。以降の銭湯の移り変わりを知ることの出来る資料はないが、緑湯と万年湯が早い時期に廃業し、その後、若松湯→政の湯の順で廃業していったように記憶している。2010年代に入り小田原市内の現存する銭湯は、扇町の田浦湯と中町の中島湯だけとなった。上の写真は田浦湯の男湯で銭湯ならではの年季の入った富士山のペンキ画がなんとも味があって、たまに出かけては湯につかっていたが残念ながら2013年の春に廃業してしまった。昭和3年から続く歴史ある銭湯だっただけになんとも残念。田浦湯の廃業により小田原市のみならず、西湘地区唯一となってしまった銭湯が中町にある中島湯。中島湯も歴史ある銭湯で創業は昭和9年。銭湯を取り巻く状況は厳しさを増していっているが城下町小田原の庶民文化の砦として、これからも長く続いてほしい。

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