神奈川県の小田原土木事務所では管轄の各河川に水位観測施設や雨量計を設置し、防災に役立てている。6月の台風4号通過時には山王川に設置されている水位計がはん濫危険水位を超過し付近の住民に避難勧告が発令された。その山王川の水位観測所に先日出かけた。 山王川の東洋橋水位観測所に向かうため、小田原市立病院前の県道74号で久野川橋へ。 久野川橋から上流方面を撮影。山王川もどの地点に久野川と山王川の境があるのか定かでないが、この辺りの山王川は久野川と呼ばれることも多いようだ。とりあえず久野川橋右岸の道路で山王川上流へと向かう。 久野川橋から150mほど上流方面に進むと県の工芸技術所横へ。工芸技術所前には橋が架けられている。 その工芸技術所の少し先の道路脇に観測施設と資材置き場があった。シートが掛けられているものは水防用の土のうの袋とのこと。 フェンス内部に設置されているのは、制御盤のような金属製のボックスと電柱が3本。 フェンスの中を覗くと、観測機器に神奈川県小田原市土木事務所東洋橋水位観測所と記載されたプレートが取り付けられていた。 その観測機器の横には電柱が3本。真ん中の電柱には監視カメラが2台設置されている。 上の監視カメラは山王川上流方面に向けられている。右岸側はサニータウン、左岸側は伊豆箱根バス久野車庫。この上の監視カメラの映像は神奈川県雨量水位情報のページでリアルタイムの閲覧できるようになっている。 下の監視カメラは左岸護岸に設置された水位スケールに向けられている。6月19日の午後10時前に、氾濫危険水位を超えたので久野地区約4,700世帯、11,800人に避難勧告が出された。この水位スケールにははん濫危険水位の表示は無いが、赤い部分の上くらいの水位なのだろうか。 東洋橋水位観測所の水位観測機器には電波式の水位計が使われていた。水位計のメーカーは拓和製。 この東洋橋水位観測所は山王川に架る2つの橋の中間部分に設置されている。上流の橋は神山橋なので、下流に架る橋が東洋橋と思われる。 東洋橋と思われる橋を伊豆箱根バス久野車庫側から撮影。左岸側の欄干には橋の名前が分かるようなプレートは取り付けられていない。 今度は工芸技術所側から撮影。こちら側の欄干にも橋の名前が分かるようなプレートは取り付けられていなかった。はっきりとした確証はないが、工芸技術所前に架る橋が東洋橋だと思われる。 その橋の上から山王川の上流方面を撮影。普段は穏やかな流れの山王川だが、箱根方面で大雨が降るとかなり短時間で増水する。今後、はん濫危険水位を越えるようなことが起こらないことを願うばかり。
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