ムンクは言います。
「私の絵は自己告白である。」
まさにそうですよね。
風景を描いても、それは写実ではなく彼の内面の投影です。
それで、妙にぐにょーんとなっていたり、おおっという色使いだったりします。
幼い頃から病気への不安とそれに続く死への恐怖に怯え続け、ひとときでも不安や恐怖から逃れるために、
激しい恋愛をしたように見えます。
私は、ムンクが絵画という表現手段、自己告白の手段を持っていて本当に良かったと思っています。
もし絵を描いていなければ、そして他に自分を表現する手段を持っていなければ、
彼のやりようのない恐怖や鬱屈した感情は、どうなっていたことでしょう。
どんなに、女性やアルコールなど、「自分の外側にある何か」に逃げ込んでも、
いやむしろ逃げ込めば逃げ込むほど、心も体も経済も破綻していくことでしょう。
彼の内側を救えるのは、彼しかいないのです。
その方法が絵画として、自分の内側をひたすら表現することだったのだと思います。
先日も書きましたが、絵に描くことで、心の内側にあったものは外に出て、つまり、
自分と同化していた暗く激しい感情は自分と分離されて、客観視できるようになります。
ああ、こんなに苦しかったんだ、とか、ああ、今こんな感じなんだとか。
私が若い頃からムンクの絵に惹かれていたのは、こういう絵を描いてくれていたからなんだと思います。
口では言わないけど、似た感情は誰しも持っているのではないでしょうか。
それを、自分の代わりに見事に表現してくれて、なにかほっとするような。
ムンク自身だって、赤裸々に自己告白した作品が世間に受け入れられ高い評価を受けたことで、
自分の人生を否定しないですんだんじゃないかって思うのです。
余談になりますが、私はアートセラピストだからたくさんの方のコラージュや塗り絵などの作品を見ますが、
そのまんまの作品、良く見せようなどの作為が無い、気持ちをそのまんま表現した作品は、
どれも無条件に美しいのですよ。
色の組み合わせやモチーフの配置が、えっと思うようなものでも、自分の内側がそのまま表現された作品は
無条件に美しいのです。
だから、ムンクもそう。
どれほどの暗い感情、鬱屈したエネルギーが内側にあったとしても、そのまま自己告白された彼の作品は、
無条件に美しいのです。
病気の不安、死の恐怖、どうしようもない疲労や苦悩、境界線が無くなるほどの、生き血をすすられるみたいな恋愛、
いいとか悪いとか美しいとか醜いとかそんなもの全部乗り越えて、とにかく生きて描いてくれた、
これが愛というものなんじゃないかって、ふっと涙ぐみながら作品鑑賞した私でした。
「私の絵は自己告白である。」
まさにそうですよね。
風景を描いても、それは写実ではなく彼の内面の投影です。
それで、妙にぐにょーんとなっていたり、おおっという色使いだったりします。
幼い頃から病気への不安とそれに続く死への恐怖に怯え続け、ひとときでも不安や恐怖から逃れるために、
激しい恋愛をしたように見えます。
私は、ムンクが絵画という表現手段、自己告白の手段を持っていて本当に良かったと思っています。
もし絵を描いていなければ、そして他に自分を表現する手段を持っていなければ、
彼のやりようのない恐怖や鬱屈した感情は、どうなっていたことでしょう。
どんなに、女性やアルコールなど、「自分の外側にある何か」に逃げ込んでも、
いやむしろ逃げ込めば逃げ込むほど、心も体も経済も破綻していくことでしょう。
彼の内側を救えるのは、彼しかいないのです。
その方法が絵画として、自分の内側をひたすら表現することだったのだと思います。
先日も書きましたが、絵に描くことで、心の内側にあったものは外に出て、つまり、
自分と同化していた暗く激しい感情は自分と分離されて、客観視できるようになります。
ああ、こんなに苦しかったんだ、とか、ああ、今こんな感じなんだとか。
私が若い頃からムンクの絵に惹かれていたのは、こういう絵を描いてくれていたからなんだと思います。
口では言わないけど、似た感情は誰しも持っているのではないでしょうか。
それを、自分の代わりに見事に表現してくれて、なにかほっとするような。
ムンク自身だって、赤裸々に自己告白した作品が世間に受け入れられ高い評価を受けたことで、
自分の人生を否定しないですんだんじゃないかって思うのです。
余談になりますが、私はアートセラピストだからたくさんの方のコラージュや塗り絵などの作品を見ますが、
そのまんまの作品、良く見せようなどの作為が無い、気持ちをそのまんま表現した作品は、
どれも無条件に美しいのですよ。
色の組み合わせやモチーフの配置が、えっと思うようなものでも、自分の内側がそのまま表現された作品は
無条件に美しいのです。
だから、ムンクもそう。
どれほどの暗い感情、鬱屈したエネルギーが内側にあったとしても、そのまま自己告白された彼の作品は、
無条件に美しいのです。
病気の不安、死の恐怖、どうしようもない疲労や苦悩、境界線が無くなるほどの、生き血をすすられるみたいな恋愛、
いいとか悪いとか美しいとか醜いとかそんなもの全部乗り越えて、とにかく生きて描いてくれた、
これが愛というものなんじゃないかって、ふっと涙ぐみながら作品鑑賞した私でした。