9月30日
息子を塾に送っていったついでに滋賀県甲賀市甲南町にある矢川神社に寄ってみました。
矢川神社境内は2009年に国史跡の甲賀郡中惣(こうかぐんちゅうそう)遺跡群に追加指定されました。
甲賀郡中惣とは近江への信長の侵攻に対抗するため甲賀武士が作った自治組織で、物事は合議で決められていました。
地元では甲賀武士たちの城跡や関連のある神社が甲賀郡中惣遺跡に指定されてます。
そして、矢川神社は日本遺産『忍びの里 伊賀・甲賀』の構成資産にもなっています。
甲賀武士(甲賀衆)とは普段は農業や行商に勤しみ、指令が下ると、戦場やその後方で工作活動を行った甲賀忍者のことですからね。
楼門は1482年に建造された古いものです。本来は二層の門だったそうですが、暴風で上階を失ってしまいました。
花手水はすっかり秋の装いで、曼珠沙華とイガ栗が飾られてました。
拝殿は新しいですね。
社伝によれば、創建は奈良時代の天平年間で、聖武天皇が今の信楽に紫香楽宮を造営された時とされています。平安時代の延喜式神名帳では近江国甲賀郡八座の筆頭に記載される由緒ある神社でした。
今の本殿は1755年に建てられたもの。
この境内で甲賀武士たちの合議が行われたんですね。
また、江戸後期の天保13年(1842年)には矢川神社に数万の農民が集まり、幕府の検地に反対して決起した「甲賀騒動」(天保一揆)が起こりました。
真紅のサルスベリが咲いてます。
漢字で書けば「百日紅」で、これは100日咲くという意味。10月中旬まで咲くそうですが、真夏の花のイメージが強いですね。
朝晩の気温も下がってきたので、曼珠沙華も満開になってきました
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