2017年7月
滋賀県甲賀市土山町、旧東海道土山宿にある福慧山金毛院 地安禅寺(地安寺)。
上層が鐘を突く鐘楼になってる二層式の鐘楼門が目を惹きます。
境内
地安寺の開基は聖徳太子によるとされ、かつては天台宗系寺院でした。
その後、江戸時代に黄檗宗(おうばくしゅう)の龍渓和尚によって再興されました。
黄檗宗は禅宗のひとつで、1654年に明から招かれた中国臨済宗の隠元隆琦禅師により始まった宗派で、明治時代の1876年には臨済宗から独立して禅宗中の一宗となりました。
光子内親王(御水尾法皇の第八皇女)の筆による金毛院の額。
この御影堂には御水尾法皇(1596-1680年)の御影と御位牌が安置されているそうです。
水尾法皇は慶長元年に後陽天皇の第三皇子として生まれ、慶長16年に16才で即位しました。
徳川幕府初期の頃の天皇で、寛永6年(1629年)には明正天皇に皇位を譲られ、34才で上皇になられました。
御水尾法皇はこの地安寺を開山した龍渓和尚に深く帰依され、元禄11年(1698年)に法皇の第一皇女 善明院の意向により、法皇の像、位牌を下附され、その安置所として宝永5年(1708年)に地安寺境内に御影堂が建立されました。
何気なく入ったお寺ですが、歴史的に興味深い由緒に出会えました
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