北京2022のスキージャンプ競技では、新たに設けられた混合団体を含む5種目が行われる。
男子ノーマルヒル個人
男子ラージヒル個人
男子団体
女子ノーマルヒル個人
混合団体
大会では、ジャンプの飛距離とスタイルが評価の対象となる。距離は、テイクオフポイントからジャンパーが着地する場所まで、ランディングヒルのカーブに沿って計測される。
男子個人のノーマルヒルとラージヒルは、2回のトレーニングセッション、予選、決勝で構成される。男子団体では、トライアルラウンドの後、2ラウンドで競い合う。
女子ノーマルヒルは予選がなく、そのまま決勝が行われ、トライアルジャンプ1回、得点が付く2回のジャンプで構成される。
混合団体は、ノーマルヒルで女子、男子、女子、男子の順で行われ、採点方法は男子種目と同じ。
北京2022スキージャンプのトップ選手
女子では平昌2018で14位だったエマ・クリネツ(スロベニア)が、2021年世界選手権のノーマルヒルで優勝。この大会でのパフォーマンス(女子ノーマルヒル団体でも銀メダルを獲得)を考えれば、北京で活躍したとしても驚きはしない。
昨シーズンのワールドカップで7勝を挙げ、今季5勝中で大活躍中のマリタ・クラマー(オーストリア)と、ワールドカップ歴代個人最多通算勝利数(男女を通じて最多の61勝)を誇る高梨沙羅の対決にも注目したい。
男子ノーマルヒルは、ビッグネーム数名による厳しい戦いになるだろう。
オリンピックで4度のメダルを獲得し、平昌2018の覇者であるアンドレアス・ベリンガー(ドイツ)は、当然ながらノーマルヒルの優勝候補の一人だが、1964年にこの競技が冬季オリンピック種目に採用されて以来、タイトルを守りきった選手はいない(この種目で2つの金メダルを獲得したのはシモン・アマン(スイス)のみ)。
ベリンガーの偉業達成に立ちはだかるのは、カール・ガイガー(ドイツ)とピオトル・ジワ(ポーランド)、そして日本の小林陵侑だ。ガイガーは、2021年の世界選手権で金メダル2つと銀メダルを獲得し、さらに2020年のスキーフライング世界選手権で金メダルに輝いた。34歳と出場選手の中ではベテランのジワは、男子ノーマルヒルの世界チャンピオンだ。日本男子単独最多記録であるワールドカップ通算25勝を挙げ、ジャンプ週間で3シーズンぶり2回目の総合優勝を果たした小林にも期待がかかる。
ラージヒルの有力選手は、253.5メートル(832フィート)のスキーフライング世界記録を持つシュテファン・クラフト(オーストリア)。クラフトは、2021年世界選手権のラージヒルで2度目となる優勝を果たした(ノーマルヒルを含めると3度目)。 平昌2018年のラージヒルでは18位と不本意な成績に終わったものの、ワールドカップや世界選手権の成績を考えれば、北京2022の注目選手として期待される。2021年世界選手権では平昌2018の個人で銅メダル2個と団体で金メダルを獲得したロベルト・ヨハンソン(ノルウェー)が2位、ガイガーが3位となった。
混合団体はこの大会から追加される種目(ユースオリンピックで初めて行われた)で、ドイツが優勝した2021年の世界選手権を参考にするならば、ドイツ、ノルウェー、オーストリアが金メダル候補となり、接戦が予想される。
*https://olympics.com/ja/news/%E5%8C%97%E4%BA%AC2022%E3%82%B9%E3%82%AD-%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%95-%E7%9F%A5%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8A%E3%81%8F%E3%81%B8%E3%81%8D5%E3%81%A4%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8 より
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