「004 自然と信仰」
~山奥の神秘的な空間で自分を見つめなおす~
*http://kumanokodo.info/ より イメージ写真
深い緑に包まれた山々、すがすがしい気に満ちた森、清らかな川のせせらぎ-。喧騒を離れ一歩奥へと分け入れば、自然はすぐそこに。ときに神秘的といえるほどの気配をただよわせながら佇んでいます。日本には古くから万物や自然現象、つまり森羅万象のなかに神が宿るという"八百万の神"信仰があり、今もなおその精神は受け継がれています。古来より自然とともにあった日本人にとって、天地万物へ畏敬の念を抱き、感謝し、祈りを捧げることは、"生きることそのもの"であったのです。それは日本最古の歴史書と言われている「古事記」に登場する山や海、風や火といった神々の存在が伝えているように、国の成り立ちとともに大いなる自然があり、私たちはその恩恵によって生かされているという想いをもって、悠久の歴史を紡いできたのです。静謐で凛とした空気が流れる鎮守の杜。ここでは、ただその場所に立つだけで心が開かれ、次第に五感が研ぎすまされてゆく感覚に出会えることでしょう。
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