何かの役に立つだろうと続けてきた、新聞の切り抜きが、役立つ日が来ました。去年の7月22日の、千葉日報の記事です。4段組で、紙面の四分の一を占める、大きな扱いでした。
「経済産業省は21日、改訂作業を進める、国の中長期的な政策指針〈 エネルギー基本計画 〉の要素を、有識者会議で示した。」
これが書き出しの二行です。もう少し、転記してみます。
「今回の改訂は、昨年10月に菅義偉首相が打ち出した、」「50年の温室効果ガス排出量・実質ゼロの目標を、初めて盛り込む。」
2030年度の電源構成が、図示されていますが、細かくて分かりにくい図表です。国民が分かろうと分かるまいと、公表しておけば良いと、そんな不親切な図です。吉本隆明氏の分かりにくい叙述に苦情を言いましたが、青山氏に冷淡な経産省の役人も、似たようなことをしています。
「再生可能エネルギー」と「原子力」、「火力」を主要電源とし、「現行2019年時の状況」、「現行2030年時の目標」、「改訂2030年時の目標」が、表にまとめられています。もしかすると、表より言葉の方が理解しやすいのかもしれません。
「2019年の状況」 「現行2030年の目標」 「改定2030年の目標」
1. 再生可能エネルギー 18.1% 22~24% 36~38%
2. 原子力 6.2% 20~22% 20~22%
3. 火力 75.7% 56% 51%
4. 水素とアンモニア 0 0 1%
「再生可能エネルギー」と「火力」については、内訳が書かれています。
「再生可能エネルギー」・・太陽光15% 水力10% 風力6% バイオマス5% 地熱1%程度
「 火 力 」 ・・LNG20% 石炭19% 石油 2%
青山氏が、氏の動画【 僕らの国会 】で力説しても、経済産業省は国のエネルギー計画の中に、「メタンハイドレート」について書きません。経産省は、日本のエネルギーについて本気で考えているのかと、事前説明の部会で青山氏が声を大きくしたと、語っていました。
「それでも、私が民間人だった頃に比べますと、役人の皆さんは意見を聞いてくれるようになりました。」「独立総合研究所の社長だった頃は、会ってもくれませんでした。」「議員になりますと、話だけは聞いてもらえるようになりました。」
新聞公表前に、部会でかなりのやり取りがあったということですが、その結果が、どうやら「水素とアンモニア 1%」という文言にあるようです。詳しいことは分かりませんが、【 僕らの国会 】での説明によりますと、「メタンハイドレート」は、水素とアンモニアの混合体と聞きました。
次回は「メタンハイドレート」とは、どんなものなのか。どのような形で、日本近海の海底に存在するかにつき、ご報告したいと思います。
「青山氏が、いい加減なデマを流しているか、嘘をついている。」、という推測もしましたが、ここまで調べますと、氏を応援したくなります。もしかすると氏は、国を思う、本物の政治家ではないかと思ったりします。そうであって欲しいという願いを込めながら、次回から、少し頑張ってみようと思います。