ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

「ご報告」のまとめ

2022-01-27 17:02:02 | 徒然の記

 息子たちと、「ねこ庭」を訪問される方々へ、「ご報告」のまとめをいたします。

 まず初めに申し上げたいのは、ネット社会では、悪意でする執拗なコメントは、犯罪であると言うことです。民主主義の基本である、自由な言論空間を守るために、「繰り返す悪意のコメント」は、これから、犯罪として取り締まられるのではないかと思います。

 今回の私の件につきましては、会社なのか、団体なのか、「ブログ荒らしの当人」につき、二つの情報の提供を受けました。どう言う形で、何時受け取ったかについては、情報提供者である団体が迷惑をするだけでなく、今後の救済を邪魔することにもなりかねませんので、控えさせていただきます。

 言える範囲で申し上げますと、今回私の「ねこ庭」を荒らしたのは、2名の人物です。二人とも、ネット上にサイトを持ち、多くの読者に支持されている人物だと言うことまで、分かりました。今はもう、「ねこ庭」を訪問される方々を不快にするコメントが止まっています。

 だから、二人の人物について、公表するのを控えようと思います。元々悪人でなく、主義主張に熱心なだけなのですから、ここで止めておきます。

 わざわざ、ブログとしてご報告する目的は、2つあります。一つは、ブログに情報を提供してくれた会社か、団体か、そこに所属している方々へのお礼と感謝です。

 今一つは、「ねこ庭」をご訪問される方々への伝言です。

 「ネットの世界には、犯罪を少なくするため、活動している人々がいることが分かりましたので、安心して意見を述べましょう。」・・という伝言です。

 「ねこ庭」を荒らしていた二人の人物のうち、一人は「お知らせ」以降動きをやめていますが、残る一人はやめていません。コメントは入っていませんが、残る一人が動いていることを、警報として受信しています。

 警報が、何時までも続くのでしたら、その時は、躊躇うことなく、「犯罪行為」をやめない人物の情報を公開しようと思います。他人を批判するのなら、自分の持っているサイトで、堂々と意見を述べれば良いだけの話です。

 情報を提供してくださった団体と、私を励ましていただいた方々に、もう一度、感謝とお礼を申し上げ、「ご報告」のまとめと致します。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『 アースダイバー 』 - 2 ( 森番の天皇 )

2022-01-27 13:17:30 | 徒然の記

 今回は、中沢氏の説明をそのまま紹介します。

 「歴代の天皇たちは、こう言う開かれた土地に暮らしていたのであるが、時々深い森の中に身を潜めるという奇怪な行動を行なった。」

 「その頃熊野や吉野は京都から見ると、死の支配する、野生の領域と考えられていて、多くの天皇は、その〈野生の森〉に出かけて、何日も籠ってしまうのだった。」

 その理由は、平地の皇居の暮らしで衰弱した「天皇霊」のパワーを、死霊の領域である深い森に籠ることによって、復活させようとしたからだと言います。初めて聞く珍説ですが、こう言う説を唱える学者もいたのでしょうか。

 「そう言うわけで、天皇が森の奥に籠ると言う行為には、どこかしら、不穏なものが付き纏っている。」

 「実際、壬申の乱でも、南北朝動乱でも、クーデターを企てた皇子や天皇は、森の奥への退却行を実行している。」

 深い森が、身を隠すのに好都合だったと言うだけの話で、「死霊」や「天王霊」のパワーとは無関係ではなかったかと、そんな気がします。しかし氏が、このような「大地の声」を聞いたと主張するのなら、反対する根拠もありません。

 天皇が深い森に籠られるのは、「天皇霊」のパワーを復活されるためであるが、それは特別の場合の話で、日々の生活は別だと説明します。

 「あくまでも、日常の政務や生活の空間としての皇居は、広々と開け放たれ、庶民たちの暮らしと地続きにある、都市の一角に据えられていた。」「皇居はむしろ文明の象徴として、緑の少ない空間になければならなかったのである。」

 氏は明治以降の天皇が、なぜ深い森の中の皇居に住われているのかについて、「大地の声」を利用し、解明しようとしているようです。ここで氏は、意外な説を展開します。

 「文明開化とともに形を変えた近代天皇制は、野生の森を、土地の中心地に据えて、そこを皇居と定めたのだろうか。」

 「それとも近代天皇制そのものが、一種のクーデターから生まれた〈鉄砲から生まれた政権〉なので、森の奥に皇居をすえることで、後醍醐天皇さながらに、魔術的な戦士としての、臨戦意識を持続しようとしたのだろうか。」

 ここまで来ますと、「幽霊の正体見たり、枯れ尾花」です。「壬申の変」を「壬申の乱」、「南北朝の争い」を「南北朝動乱」、「明治維新」を「クーデター」と言い変え、〈鉄砲から生まれた政権〉と貶めるのは、反日左翼学者のすることです。「革命は、銃口から生まれる」と言った、毛沢東の言葉をそのまま使っています。

 公平を期すために述べておきますと、『 アースダイバー 』の中身は、「天皇の森」に重点が置かれているのではありません。

 新宿、渋谷、上野、浅草、銀座と、都内の各地を満遍なく語っています。第1章から第11章までありますが、目次を転記すると一目瞭然です。

  第1章・・ ウォーミングアップ    ( 東京俯瞰  )

  第2章・・ 湿った土地と乾いた土地  ( 新宿 ~ 四谷  )

  第3章・・ 死と森          ( 渋谷 ~ 明治神宮  )

  第4章・・ タナトスの塔       ( 東京タワー  )

  第5章・・ 湯と水          ( 麻布 ~ 赤坂  )

  第6章・・ 間奏曲          ( 坂と崖下  )

  第7章・・ 大学・ファション・土地  ( 三田・早稲田・青山 )

  第8章・・ 職人の浮島        ( 銀座~ 新橋  )

  第9章・・ モダニズムから超モダニズムへ ( 浅草・上野・秋葉原 )

  第10章・・ 東京低地の神話学     ( 下町 )

  第11章・・ 森番の天皇        ( 皇居 )

 目次を転記しますと、今まで気づかなかったことが見えてきます。第3章の「死と森」、最終章である第11章の「森番の天皇」( 皇居 ) と言う配列の意味です。

 上皇陛下の「お言葉」以来、眞子さまのご結婚問題など、現在の皇室はゴシップの渦中にあります。昭和天皇御在位の時は、皇室への尊敬と感謝の気持が国民に共有されていました。あの頃天皇は、国民の心の中心にありましたが、今は大海の嵐に揉まれているように見えます。

 もしかすると氏の著書は、こうした世間の風潮を助長したのではないかと、そんな気持になってきました。国民の心にある皇室の尊厳を、粗雑な言葉で壊そうとしているのではないのか ?

 毛沢東の「革命は、銃口から生まれる」と言う言葉で、「壬申の乱」や「南北朝」の対立を「クーデター」と呼んでみたりし、目次の最後が「森番の天皇」と来れば、氏の悪意が何となく見えます。

 新宿、渋谷、上野、浅草、銀座と、都内の各地を満遍なく語っていても、こう言う場所の話は付け足しで、氏がターゲットにしているのは、「皇居と皇室の、権威破壊」・・ではないのでしょうか。

 そうしますと、「大地の声」も、読者を惑わす手品師の小道具でしかなくなります。毛沢東の影響を受けた反日の文筆家が、平成17年に出版した「悪書」でしかないと、そう言う気がしてきました。

 これでまた、good事務局のスタッフの方々から「警告」を受けるのかもしれませんが、どうか、私の言論の自由も認めて頂きたいものです。私のブログはマイナーで、たった83人の読者の方しかいませんから、世間への影響などありません。

 著名な中沢氏の出版物に比べれば、日本の何人に伝わるのか、計算すれば分かる、と言うより、計算するまでもなく分かります。

 息子たちと、「ねこ庭」を訪問される方々にだけ、次回のお誘いをいたします。興味のない方は、スルーしてください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする