〈 6・憲法審査会の進捗 〉・・( 共同通信社の記事10件 )
3. 4月15日 「CM規制議論前向き」「法改正後回し 立民警戒」「国民投票法巡り衆院憲法審」
4. 4月24日 「憲法改正阻止 訴え」「習志野で共産党・志位委員長」
5. 4月29日 「国民投票法案審議入り」「CM規制なしに立民反発」
本日は共同通信社の3. 番目の記事の、最後の部分の紹介から始めます。衆議院の憲法審の報道です。
〈 3. 4月15日 「CM規制議論前向き」 〉
「憲法審後、新藤氏は〈素早く対応すべきだ〉と記者団に述べた。」「維新、公明、国民3党も憲法審で、先行対応を主張。立民内には、〈CM規制などを後回しにする理屈は立たない〉との意見がある。」
記事はここで終わっていますが、立憲民主党が孤立しているのが分かります。共産党は出席していても、「国民は改憲を求めていない。」「国民投票法整備は不要」という立場ですから、審議拒否の姿勢です。憲法改正という重要法案を審議する国会で、このような姿勢を通すのでは、政党としての責任放棄と同じです。
他党が前向きに議論を進めているので、共産党の責任放棄と、立憲民主党の孤立が目立ちます。国際情勢が緊迫している中で、貴重な時間を浪費する余裕がありませんので、いずれ採決の時がきます。その時共産党と立憲民主党は、「数の横暴」「少数意見の無視」と、いつものように騒ぐのでしょうが、果たして国民は彼らの理屈に同意するでしょうか。
国民に見放されるという危機感からか、志位委員長が声をあげました。記事を紹介します。
〈 3. 4月24日 「憲法改正阻止 訴え」 〉
「共産党の恣意委員長は23日、習志野文化ホールで開いた党演説会で、〈ロシアのウクライナ侵攻に乗じ、日本の政権与党は憲法改正や、敵基地攻撃能力導入を実現させようとしている。共産党の躍進で、断固止めよう〉と訴え、今夏の参院選で争点化する考えを示した。」
志位氏の選挙区が千葉県なので、この記事は千葉日報社です。参院選が近づいているため、「政風千葉」というシリーズ記事が各党の議員を紹介しています。
志位氏の意見を、箇条書きにします。
・現在の物価高騰はウクライナ情勢に加え、異次元の金融緩和を続けたアベノミクスにより、円安が進んだのが原因だ。
・新自由主義からの転換が必要だ。
・大企業の内部留保への課税や消費減税などで、優しく強い経済を目指す。
・暮らしや平和を守るため、選挙区で勝たせてほしい。
・比例代表の目標数として、千葉県内で35万票獲得を目指す。
新自由主義は、分かりにくい言葉です。人によって解釈が違うのですが、市場経済に関し政府の介入を最小限にし、個人の自由と市場原理を尊重する思想です。簡単に言えば、強いものが勝つ「弱肉強食」の自由競争を是とする今の世界です。
資金力のある者がますます富み、弱者は見捨てられますが、問題はどのようにして「新自由主義」からの転換を図るかです。富裕層を叩くというだけのスローガンなら、共産党の票は伸びません。10年一日のようにアベノミクスを批判し、岸田総理の「新自由主義」を叩いていますが、現在の緊迫した情勢の時、志位氏の意見には何も訴えるものがありません。
次回は、共同通信社の5. 番目の記事を紹介します。
5. 4月29日 「国民投票法案審議入り」「CM規制なしに立民反発」