ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

プーチン氏の「核発言」 - 34 ( 共産党の現実路線転換 )

2022-06-12 18:46:22 | 徒然の記

 〈   7・共産党の現実路線転換  〉・・( 共同通信社の記事2件 )  

        1.  4月9日 「共産  志位氏 有事に自衛隊活用」 「現実路線、賛否も」

      2. 4月14日 「志位氏  共産綱領が争点」 「参院選共闘へ 解説本出版」

 前回共産党が持つ実践活動部隊として、日本学士院、日本学術会議、日教組を上げましたが、いまひとつ過激な活動部隊を忘れていました。国連で反日活動をするNPO法人を派遣している「日弁連」がありました。「日教組の活動方針」は、そのまま実践部隊に共通するスローガンだということが分かります。一糸乱れない全体主義政党の証明が、ここに見えます。

 共産党の志位委員長に関する記事を紹介します
 
       〈   1.  4月9日 「共産  志位氏 有事に自衛隊活用」 「現実路線、賛否も」 〉
  「共産党の志位委員長が、有事の際には自衛隊を活用すると訴え、同党の安全保障政策への理解を求めている。」
 
 書き出しの1行を読み、???? 疑問符がいくつも浮かびました。
 
 「憲法9条護憲論を巡り、いざという時には防衛力を行使する用意があると、現実的な見解を持っている点をアピールすることで、支持を広げる狙いがある。」
 
 一党独裁の共産党では、党運営も委員長の独裁体制になっています。政策決定は「集中民主制」で行うと、変な用語を使っていますが、普通の言葉に直すと「委員長独裁」となります。政策だけでなく、人事も資金も対外折衝も、全て委員長の一存で決まり、党員は異論が言えません。
 
 だから志位氏が、党の綱領をひっくり返すような発言をしても、党内では反対する者がいません。要は志位氏が、どんな屁理屈を考え出し、自分の発言と党綱領の辻褄合わせをするかです。???? 疑問符がたくさん並んでも、何となく理屈がつながれば、おそらく党内で反対者は出ないと思われます。委員長がそれだけの権威と権限を持っているから、今日まで続く共産党があったとも言えます。
 
 またとない貴重な学習になりますので、記事の紹介を続けます。
 
 「夏の参院選で候補者調整を進める立憲民主党は歓迎しているが、日本維新の会や国民民主党は批判している。」
 
 細田氏のスキャンダルで、「議長不信任決議案」と「内閣不信任決議案」を提出し、終盤国会を共産党と立憲民主党が揺さぶっていますが、果たして国民に訴える効果があったのでしょうか。彼らの思惑とは別に作用し、参院選で両党は議席を減らすような気がしますが、余計な推測をせず記事の紹介に戻ります。
 
 「共産は、自衛隊は違憲との立場だ。党綱領では 〈国民の合意での憲法9条の完全実施 ( 自衛隊の解消  ) 〉に向かっての前進を図ると、明記する。」
 
 共同通信社も驚いているらしく、党綱領の説明をしています。
 
 「志位氏は7日の党会合で、東アジア地域の平和実現に向けた外交努力の重要性に触れた上で、〈万が一、緊急不正の主権侵害が起きた場合には、自衛隊を含むあらゆる手段を行使して、国民の命と日本の主権を守り抜く〉と強調した。」
 
 志位氏は、自衛隊を活用する理由を3つあげています。
 
  1. 9条は無抵抗主義ではない。
  2. 個別的自衛権は存在している。
  3. 必要に迫られた場合、その権利を行使することは当然。
 
 「ロシアによる、ウクライナ侵攻も背景にある。」と、ここでも共同通信社が補足説明を入れています。しかしどうなのでしょう。ウクライナ危機に便乗した憲法改正だと、盛んに反対しているのは共産党です。志位氏の党綱領解釈変更は、ウクライナ危機への便乗だと思いますが、誰も指摘しないのでしょうか。
 
 元々共産党は、自衛隊を解消したら即刻「共産党軍」を作ると公言していました。いつの間にか言わなくなりましたが、軍事力否定の党ではありません。かってのソ連は言うまでもありませんが、平和国家を自称する中国も、独裁国家北朝鮮も軍を持っていますから、志位氏が自衛隊活用を言い出しても根拠がないわけではありません。
 
 「自衛隊解消」と「平和外交」を強調し過ぎて、ついつい「共産党軍」のことが言えなくなっていただけなのだと、切羽詰まると本音が出てきます。2段組みの小さな記事ですが、読み方によっては、これもまた歴史的なニュースです。
 
 記事の残りが15行ありますので、次回に紹介します。
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プーチン氏の「核発言」 - 33 ( 無国籍政党・共産党の再確認 )

2022-06-12 15:22:50 | 徒然の記

 自分が何について述べているのか忘れないように、7項目を冒頭に置きました。本日は最後の7 項目めです。 

     1・国連安全保障委員会の見直し    2・岸田外交    3・韓国の融和姿勢 

         4・敵基地攻撃能力検討                    5・ 防衛費増額     6・憲法審査会の進捗                

           7・共産党の現実路線転換

 7・に関する共同通信社の記事は、下記3件です。ただし、4月24日の記事は、24回目のブログで取り上げていますので、残るのは2件です。

  1. 4月9日 「共産  志位氏 有事に自衛隊活用」 「現実路線、賛否も」

  2. 4月14日 「志位氏  共産綱領が争点」 「参院選共闘へ 解説本出版」

  3. 4月24日 「憲法改正阻止  訴え」「習志野で共産党・志位委員長」

 名前を覚え切れないほどたくさんの政党がある中で、特別に共産党を持ってきたのには理由があります。「憲法改正」に反対する野党の中で、最も過激で、最も一貫しているのが同党だからです。
 
 「戦争を繰り返すな」「平和憲法を守れ」「自衛隊は違憲」「日本に軍隊は不要」と、戦後75年間叫び続けてきました。共産党は他の野党と違い、赤旗という新聞社を持ち党員拡大と世論操作を自ら行い、活動資金も稼いでいます。財力のある同党は、政党助成金を受け取っていません。
 
 政府関係の有力組織である日本学士院、日本学術会議を、自党の影響下にある学者で占め政治力を行使しています。全国の大学の教授会も占拠し、反日左翼思想を学生に広め、後継者を育成しています。同党の影響下で育った学者たちが大手マスコミを活用し、「戦争を繰り返すな」「平和憲法を守れ」「自衛隊は違憲」の主張を発信し、「憲法改正反対論」を浸透させています。
 
 大手マスコミは立憲民主党や国民民主党、あるいは日本維新の会について大きく報道しますから、共産党が目立ちませんが、日本の国を人体に例えれば、共産党は癌細胞に似ています。時間をかけゆっくりと健康体を蝕み、治療薬は今でもありません。
 
 彼らは言論で日本を侵食するだけでなく、活動する実践部隊を持つ恐るべき政党です。自民党に対峙し、世界的規模で活動できる党は、今でも共産党だけです。志位委員長の記事の紹介に入る前に、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々には、今一度、他の野党と違う共産党の恐ろしさを、確認して欲しいと思います。
 
 中でも注目しているのが、彼らの影響下にある日教組です。現在は組織率が低下し、以前の力はないと言いますが、戦後70年以上学校教育で力を振るった事実を忘れてはいけません。その間教師たちがしたことは、「憲法改正反対」思想を生徒に植えつける教育でした。
 
 平成17年から18年にかけての「日教組の運動方針」の資料があります。運動方針を読めば分かりますが、日教組は、反日左翼政党と一体となり、反政府活動をし、「自由」「平等」「人権」を叫び、「憲法改正」に反対した急先鋒の組織でした。
 
 憲法改正の機運が高まっている現在、今一度「日教組の運動方針」を確認し、共産党の恐ろしさを知るべきと思い紹介します。その内の7項目です。

 〈 日教組の運動方針  〉・・メインスローガン  [ 教え子を再び戦場へ送るな ] 

 1. 有事法制、軍事力強化、集団的自衛権の行使など、憲法を空洞化させる動きに反対し、空洞化させない取り組みをすすめる。

 2. 既成事実の積み重ねによる、「有事法制」の成立、「新防衛計画大綱」など「戦争のできる国」づくりに反対する、取り組みをすすめる。

 3. 違憲の自衛隊の海外派兵を許さず、自衛隊の縮小、改編をめざして取り組む。

 4. 靖国神社に代わる、すべての戦争犠牲者を追悼する、無宗教施設の設立を目指して取り組む。

 5. 日本の侵略戦争による、外国人強制連行・強制労働・日本軍「慰安婦」など、戦争被害者への国家・企業の責任による謝罪と、保障の実現を求めて取り組む。

 6. 人権を尊重し、あらゆる差別を許さない取り組みをすすめる。人権侵害救済法(人権擁護法案)の成立を目指し取り組む。

 7. 在日外国人の地方参政権の実現、教職員採用・昇任などにおける、国籍条項の撤廃、外国人学校への補助金拡大に取り組む。

 

 「皇室不要」「自衛隊不要」を党是とする、無国籍政党・共産党の下記記事については、次回とします。

 〈  7・共産党の現実路線転換 〉・・共同通信社の記事2件
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