〈 7・共産党の現実路線転換 〉・・( 関連記事2件 )
1. 4月9日 「共産 志位氏 有事に自衛隊活用」 「現実路線、賛否も」
2. 4月14日 「志位氏 共産綱領が争点」 「参院選共闘へ 解説本出版」
本日は、前回の記事の残りの3分の1を紹介します。9条があれば自衛隊は不要と言ってきた共産党が、有事の際には自衛隊を活用すると言い始めました。野党による「国民連合政府」を作ったら、「自衛権は合憲」という立場をとるとも述べました。
委員長独裁体制の共産党は、委員長に異論を挟む幹部を、降格追放など厳しい処分で排除してきましたが、同床異夢の野党と連合したら同じことをします。一枚岩でなければ存続できない党ですから、委員長だけが生き残ります。果たして他の野党は、共産党と連立政府が作れるのでしょうか。
ソ連共産党も中国共産党も、トップの座を狙う権力闘争のため、何人の党幹部が命を失っているのか、彼らが知らないはずがありません。「国民連合政府」と言う言葉が、党が落ち目になりつつある現在に、なぜ出てくるのでしょう。相変わらず????ですが、残り3分の1の記事の紹介に戻ります。
〈 2 4月14日 「志位氏 共産綱領が争点」 「参院選共闘へ 解説本出版」 〉
「廃棄を唱えている日米安全保障条約については、〈国民多数の合意がないときにできないし、やらない〉と強調。」
「廃止を目指すとする天皇制は、〈『国民の総意』に委ねると言うのが、党が天皇の制度に対して将来とるべき方針だ〉と整理し、当面容認する方針を示した。」
たかが夏の参院選のため、志位氏がここまで党綱領を変える事実の背後には、何があるのでしょう。「日米安保反対、即時廃棄」を叫び、学生運動が荒れ狂ったとき、機動隊との衝突で多くの死傷者が出ました。その安保条約を、国民の多数が合意しないと廃棄できないと言います。どうやって氏は、国民の多数の合意を判断するのでしょう。
そんな判断ができるのなら、「憲法改正」についても国民の多数の合意がとっくに判断できているはずです。改正を唱える自民党に40%台の支持があり、改正反対の野党は1%台の支持しかありません。根拠のない、その場限りの志位氏の意見は、詐欺師の言葉に似てきました。
天皇についても、たかが1%台の支持しか得られていない共産党の委員長が、〈『国民の総意』に委ねると言うのが、党が天皇の制度に対して将来とるべき方針だ〉と、たわけたことを言っています。共産党の方針に関係なく、国民の総意は厳としてあります。ご先祖様への感謝と敬愛を忘れた無国籍の共産党に、皇室の話をする資格はありません。思い上がるのもほどほどにしないと、参院選は大敗します。
その前兆が、記事の締めくくりの文章です。「国民連合政府」などは、夢の話でしかありません。
「立憲民主党は、自衛隊や天皇制などで見解が違うとして、共産党との連立政権を否定している。」
「共産党幹部は、〈解説本出版は、立民との一連の共闘協議が背景にある〉と示唆した。」
立民が否定しても、解説本の背景には同党と共産党の合意事項があると、共産党幹部が脅しています。共産党に抱きつかれたら、立憲民主党も同じ泥舟の乗員だと言うことが分かります。参院選には、両党に票を入れる国民がさらに減ることでしょう。 一連のブログで私たちに分かったのは、間違っても反日左翼の野党に選挙の一票を入れてはダメだ、と言うことでした。共産党と立憲民主党が、その筆頭です。
プーチン氏の「核発言」によって、日本が受けた衝撃を共同通信社の記事をメインに紹介してきました。36回になりましたが、今回でシリーズを終わります。長いおつき合いに感謝します。ロシアのウクライナ侵略は今も続き先の見えない毎日で、シリーズは終わっても、日本の危機と国難は終わりません。訪問された方々のご健勝を祈ります。