〈 6・憲法審査会の進捗 〉・・( 共同通信社の記事10件 )
6. 5月 2日 「9条改正 賛否拮抗」「改正機運高まらず 70%」「憲法施行75年の共同世論調査」
7. 5月 2日 「首相、論議進展に期待」「泉氏、国民投票法は不十分」
8. 5月 3日 「施行75年 憲法岐路に」「緊急条項改正狙う 自維公国」「立 共 危機便乗と警戒」
本日は、共同通信社の7. 番目の記事を紹介します。与野党の党首が出席した、憲法をめぐる討議の様子を伝えています。
〈 7. 5月 2日 「首相、論議進展に期待」「泉氏、国民投票法は不十分」 〉
「与野党党首は1日放送のNHK番組で、3日で施行から75年となる現行憲法を巡り討議した。」
書き出しの文章に続き、ほとんど説明なしで各党党首の意見を紹介しています。
〈 自民党 岸田文雄首相の意見 〉
・時代にそぐわず、不足している部分があるのではないかといった議論に、しっかり答えなければならない。
・9条への自衛隊明記や緊急事態条項の新設を含む、自民党の改憲案4項目は、現代的な重要課題だ。
・国会の議論から国民投票に至る流れで、大変重要な役割を果たすと期待する。
〈 立憲民主党 泉健太氏の意見 〉
・国民投票法の整備は、まだ不十分だ。
・現行憲法は、非常にしっかり人権規定を整備している。
・国民投票時のテレビ・ラジオCMの規制強化や、インターネット広告規制といった法整備を先行すべきだ。
〈 日本維新の会 馬場伸幸共同代表の意見 〉
・セカンドステージに進んでいる。改憲原案の国会発議を目指すべきだ。
〈 公明党 山口那津男代表の意見 〉
・国民の理解を得るため、憲法のあり方を深く議論する必要がある。
〈 国民民主党 玉木雄一郎代表の意見 〉
・改憲による国会議員の任期延長など、新型コロナウイルス禍で明らかになった憲法上の課題を、速やかに解決すべきだ。
〈 共産党 志位和夫委員長の意見 〉
・9条を生かした平和外交の議論を、大いに進めたい。
〈 れいわ新撰組 山本太郎代表の意見 〉
・コロナ禍で困窮した国民生活の支援が重要だ。
・改憲の優先順位は、低い。
〈 社民党 福島瑞穂党首の意見 〉
・9条改正反対。
〈 NHK党 立花孝志党首の意見 〉
・( 9条改正を論じた。) ・・?
記事で見る限り、議論が深まっているとは思えませんが、NHKの番組では中身のある論議だったのでしょうか。NHK党の立花氏の意見紹介は、意見なのか、同社の説明なのか、意味が不明なところを見ると、共同通信社の記事が素っ気ないだけのような気もします。記事の最後の行は、さらに乗り気のない文章です。
「番組は、4月27日に収録された。」
次回は、共同通信社の8. 番目の記事を紹介します。
〈 8. 5月 3日 「施行75年 憲法岐路に」「緊急条項改正狙う 自維公国」 〉