〈 6・憲法審査会の進捗 〉・・( 共同通信社の記事10件 )
8. 5月 3日 「施行75年 憲法岐路に」「緊急条項改正狙う 自維公国」「立 共 危機便乗と警戒」
9. 5月 4日 「ロ侵攻 勢いづく改憲論」「首相、9条改正意欲」「危機便乗と批判」「憲法施行75年 各地で集会」
10. 5月 4日 「自民改憲案 早期実現を」「ビデオメッセージで」
本日は共同通信社の8. 番目の記事の残り、14行を紹介します。14行には、各党の主張が紹介されています。
〈 8. 5月 3日 「施行75年 憲法岐路に」「緊急条項改正狙う 自維公国」 〉
〈 自民党の主張 〉
・9条改正と、参院選の合区解消に関する議論を急ぐ構え。
〈 立憲民主党の主張 〉
・臨時国会の招集要求に対する期限設定と、首相の衆議院解散権制約を提示。
〈 日本維新の会の主張 〉
・教育無償化と憲法裁判所の設置を訴える。
〈 公明党と国民民主党の主張 〉
・両党は新たな課題として、「デジタル社会と人権保障」を取り上げる。
以上を紹介したのち、次のように説明しています。
「各党が示す憲法上の論点には違いも見られ、熟議が求められる。」
「引き伸ばし作戦」でしかない立憲民主党の意見は論外ですが、同じ改憲勢力といっても、自民、維新、公明、国民各党の意見は中身が違っているから、まだまだ検討には時間がかかると、共同通信社が述べています。普段のような情報操作記事でなく、客観的事実を述べているので、この意見には賛成です。岸田総理が改憲スケジュールに触れたとは言っても、まだまだゴールは先です。平行線の議論でなく熟議が必要と、誰もが願っています。
熟議が進むのか、同社の9. 番目の記事を紹介します。今回の記事も紙面の4分1のスペースを使う大きな扱いで、見出しの活字が大きくなっています。
「ロ侵攻 勢いづく改憲論」
客観報道の姿勢を見せてはいますが、記事の端々には立憲民主党への支援が感じ取れます。あからさまに述べると、読者が反発すると分かっているのでしょうか、苦心の記事です。今回は書き出しの7行を紹介し、続きは次回とします。
〈 9. 5月 4日 「ロ侵攻 勢いづく改憲論」「首相、9条改正意欲」 〉
「日本国憲法施行から75年を迎えた憲法記念日の3日、各地で集会が開かれた。」「ロシアによるウクライナ侵攻を受け、改憲派は〈今のままでは国は守れない〉と、9条改正を主張し、岸田首相はビデオメッセージで〈 ( 改憲に ) 挑戦し続けなければならない〉と、述べた。」
「護憲派は、〈危機に乗じた改憲論議〉と批判する。」「戦後貫いてきた、平和主義の真価が問われる。」
読めばわかる通り、自民党主張の説明と護憲派の説明は、言葉の数からして差があります。正論を言う自民党と、中身のない「引き伸ばし論」の立憲民主党なので、共同通信社もこれ以上書きようがないのだと思います。
スペースが無くなりましたので、予定した通りここで一区切りとします。