〈 西田氏の意見 ( 日本版「財務省ディープステイト論 ) 〉
・総理大臣は玉木さん、自民党がそれを支えていく、自公がそれを支えていく。そう言う形で選挙をやればですね。私は衆議院も参議院も、もう一度この与党、自民党がですよ、大きく議席を回復するはずだと思います。
・しかしそういう私が思っているような意見と、もう片方で、財務省が思っているような、緊縮派と連立すべきだと言う2つの意見がある訳ですね。
・要するに自民党の中にも野党の中にも、財政積極派と緊縮派、この2つに大きく分かれていると言うのが、今の現実なんですね。
・ということはですね。自民党対野党というよりも、自民党も野党も含めてこの財政の在り方、そこを根本的な対立点として、もう一度政界再編すべきなんですよ。
・そして不思議なことにですね。この緊縮派と積極派は財政のことだけじゃなくて、もう一つの共通項があるんです。どういう訳か積極派の方は、保守派の方々が多いんですよね。日本の伝統を守っていく、家族を守っていく、選択的夫婦別姓にはもちろん反対ですよ。
・それよりも、旧姓の通称使用でやればいいんじゃないかと考えている方々が、どういう訳か積極派の方に多いんです。
・そして財政緊縮派、財政再建しなきゃならないと言っている人に限ってですね。これがまた不思議なことにですね、選択的夫婦別姓を欲しいと言っている人がいるからいいんじゃないかと、そういうことを言う人が多いんですね。つまり、リベラルですよ。
・要するにリベラルの方が緊縮派、そして積極派の方が保守派の方々なんですよね。これはまさに見事な形で、政策的な方向性が違います。
・この4つの視点で、もう一度自民党も野党も含めて、政界の再編、政党の再編をすべき時期、そう言う時期に来ているのかもしれないと、私は最近感じています。
あと7行を残して、氏の意見の全てを紹介しました。
リベラルが緊縮派、積極派が保守派という視点を初めて知り、なるほどと思わされましたが、この視点は日本にだけ当てはまる話で、アメリカや他の自由主義国には当てはまりません。
他国では財政緊縮派が「自国否定派」「自国憎悪派」とイコールで無いからです。簡単に言いますと、米国内で激しく対立している民主・共和両党は、状況に応じて財政緊縮派になったり、財政積極派になったりしています。
両党は「財政均衡論」を重要視せず、必要な時に必要なだけドルを印刷して世界に流通させています。自分の国が赤字になったら、他国のせいにしてその国の黒字を奪ったりもします。
財務省の緊縮路線が「反日」と結びついているのは、日本弱体化計画の「財政法」を戦後利得として同省が死守しているためです。トランプ大統領を見れば分かる通り、アメリカの大統領は誰であっても、世界一の軍事力と経済力で他国に無理難題を言います。
日本を弱体化し属国のままにしたいと言うのは、民主・共和両党共通の政策ですから、トランプ氏の再登場を単純に喜んではいけないと「ねこ庭」は考えています。
西田氏はこうしたことを踏まえた上で、トランプ氏について語っているはずです。反日勢力である「アメリカのグローバリスト」が民主党政権で多数派を占め、トランプ氏を批判攻撃していたのですから、氏に言わせれば「敵の敵は味方」と言うことになるのでしょう。
息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々にはこの点を考慮して、残る7行を読んで頂けたらと考えます。
・今回のジム・プリスマさんと『文藝春秋』の赤坂太郎さんの記事を見て、そういうことを強く感じました。日本の将来を考えると、おそらく私が言っているようなことになってくるんじゃないでしょうかね。
・そしてアメリカでトランプ大統領が生まれ、リベラルよりもコンサバティブ ( 保守派 ) の方が、財政緊縮派よりも景気拡大派の方が大きな力を持ちつつある。
・それを考えたら、日本でも同じ方向で政界再編の動きになるのではないでしょうか、と言うのが私の思いです。
口先だけならなんとでも言えると、氏に反対する人間が批判しますが、「ねこ庭」は逆にこうした人々を軽蔑します。
1. 現職の参議院議員として、参議院選挙前に首相と党幹部を批判をしている
2. 財務省の間違いと横暴な権力を、はっきりと説明している
3. 連立する野党名を、隠さずに語っている。
この3点は口先だけで言える意見でなく政治生命がかかっていますから、「ねこ庭」は氏に敬意を表し、支援をします。
次回に紹介するのは、3日間の休みで観た久しぶりの青山繁晴氏です。