青山繁晴氏の会社 ( 株式会社 独立総合研究所 ) を紹介し、氏の「ナシナシ公言」の背景にある事実を検討・推察しましたので、今日から中断している「自由民主党への疑問」を再開する予定でした。
企業・団体からの献金なし、個人からの寄付金なし、政党の支援金なし、議員の国内視察、海外出張はすべて自費で行っていると言うのが氏の説明でした。著作の収入を当てているのかと思っていましたが、「独立総合研究所」からの受注業務の収入があり、個人の懐は痛んでいないのでなかろうかと推察致しました。
氏の支援者の方々には申し訳ないと思いますが、事実は事実として知ることが大事です。「ナシナシ公言」の通りに氏が政治活動をしている方が、不思議であり不自然です。事実が世間に広まり、氏が必要以上の自慢話をしなくなる方が、日本のためになる気がます。
「ナシナシ公言」をしてきたが、実はそれだけの収入があったと明らかになればその方が常識的な話です。仲間の議員諸氏も氏が事実を公にすれば、政治家としての意見は正論でなので、本気で集まってくるのではないでしょうか。
超人のように清廉潔白な政治家はいないのですから、これでやっと氏が他の議員諸氏と同じ普通の政治家になります。「ねこ庭」が、「是々非々」で氏を支援していくことに変わりはありません。
突然話を変えますが「ねこ庭」が予定を変更する原因は、今朝の10時、NHKの「キャッチ 世界のニュース」にあります。
青山氏の「ナシナシ公言」の話とは比べ物にならない、大きなニュースでした。メモをとっていないので正確な報告をするため、ネットでニュースを探しました。「NHK NEWS NET」が見つかりましたので、記事を紹介します。
・NATO・北大西洋条約機構の国防相会合に参加するため、ベルギーを訪れているアメリカのヘグセス国防長官は、ウクライナ侵攻の早期終結の必要性を強調した上で、現時点ではウクライナが求めているNATO加盟は、現実的ではないという認識を示しました。
私が見たのはヘグセス国防長官の会見動画でしたから、「NHK NEWS NET」の記事とは臨場感が違います。臆せずに語る氏の強い姿勢が、活字では伝わりません
・アメリカのヘグセス国防長官は、12日、この会合を前に、ウクライナへの軍事支援について話し合う会議に出席しました。
・この中で長官は「私たちのメッセージは明確で、流血を止め、戦争を終わらせることだ」と述べ、ウクライナ侵攻の早期終結の必要性を強調しました。
・その上で「アメリカは、ウクライナのNATO加盟は交渉による解決の現実的な結末とは考えていない」と述べ、現時点ではウクライナが求めているNATO加盟は現実的ではないという認識を示しました。
・さらに、ウクライナがロシアによる一方的なクリミア併合などが行われた、2014年よりも前の状態に領土を回復しようとすることは
・「非現実的な目標だと認識する必要がある。幻想的な目標を追求することは戦争を長引かせるだけだ」と述べ、否定的な考えを示しました。
ヘグセス長官の意見は、バイデン前大統領の政策の明確な否定で、政権が交代するとここまでアメリカが変わるのかと驚かされました。
・一方、ヨーロッパの加盟国の一部が停戦が実現した場合、ウクライナに平和維持部隊を派遣する案を検討していることを踏まえ、「NATOの任務として行われるべきではない」と述べました。
・さらに、NATO加盟国のGDPに占める国防費の割合を、アメリカの軍事力に頼らず、目標としてきた2%ではなく5%に引き上げるべきだというトランプ大統領の見解を示し、国防費のさらなる増額を求めました。
アメリカはウクライナとロシアの問題について、今後は軍事的関与をしないので、ヨーロッパがウクライナを支援すると言うのなら、各国が軍事費を自ら増やして対応すべきという考え方です。
アメリカが参加しないのだから、NATOとしてでなくヨーロッパ諸国の軍事行動になるという理屈になります。バイデン大統領の曖昧な支援策をやめ、ロシア寄りの姿勢を明確にしています。
ではなぜトランプ大統領は、ここまで大胆な政策変更をしたのか。
ヘグセス国防長官の意見を聞き、そう言うことだったのかと「ねこ庭」は理解したのに、「NHK NEWS NET」に失望しました。
なぜなら、「NHK NEWS NET」の記事がここで終わっていたからです一番肝心な長官の意見、日本に関係がある最も重要な部分がカットされています。石破氏とトランプ大統領の記者会見報道で、非礼なトランプ大統領の態度を報道しなかったと同じ「報道しない自由」を、ここでもNHKが使っていました。
しかし「ねこ庭」は、怒りに任せNHKを批判することはしません。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々にNHKの不誠実さを、紹介するだけです。NHKの公共放送としての裏切行為に比べれば、青山氏が収入源を語らなかったことなど取るに足りない些事だと言うことが分かります。
青山氏に悪意があり、本気で国民を騙すつもりなら、会社PRのホームページに事業内容を克明に公表しません。「頭隠して尻隠さず」の青山氏は、むしろ愛すべき一面を持つ政治家ではないのでしょうか。
ということで、次回はNHKがカットしたヘグセス国防長官の意見を紹介します。それは同時に公共放送としてのNHKが、使命放棄した姿を明確にすることにつながります。