ネットで検索しますと、日本の主要な週刊誌として次の名前が挙げられています。
週間朝日 (朝日新聞出版) サンデー毎日 (毎日新聞出版)
週刊アサヒ芸能 (徳間書店) 週間新潮 (新潮社)
週間大衆 (双葉社) 週刊実話 (日本ジャーナル出版)
週間現代 (講談社) 週間文春 (文藝春秋)
週刊誌はゴシップ記事が多いので、昔から買って読んだことがありません。「ねこ庭」は心の狭い学徒ですから、「週刊誌など読むに値しないもの」と決めつけています。
こんな狭量では、広く知識を求める学徒の名前が廃るのですが、染みついた偏見を改めるのはなかなか容易でありません。
「裏金問題」と「官房機密費」をネットで調べていましたら、「週刊ポスト」の記事がありました。上記主要週刊誌にも名前がありませんので、手にしたことのない週刊誌でした。
2015-12-24 、つまり今から9年前の平成27年の記事の紹介でした。
「官房機密費50億円受け取った」と元沖縄県知事が証言 ( 週刊ポスト )
「政権の " ポケットマネー " の・・・」
タイトルに引かされ、「週刊誌など読むに値しない」という日頃の偏見を忘れて読み終え、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に報告したくなりました。
共同通信社は先日の記事で「官房機密費」が、およそ年額13億円という数字を教えてくれましたが、使途が公開されないと苦情を述べていました。
だが実際は「週刊ポスト」が、9年前に使途の一部を記事にしていました。共同通信社の調査能力も大したことはないなと、狭量な学徒なので同社を軽蔑しながら読みました。
共同通信社の調査能力も「ねこ庭」の学徒も、大したことがない点ではどっちもどっちですが、「週刊ポスト」の記事は大したものでした。
敬意を表して、ネットの記事をそのまま紹介します。
・「内閣官房報償費」、またの名を「官房機密費」とよぶ。
・官房長官の判断で機動的に使われる経費のことで、支出には領収書が不要で、会計監査院による監査も免除されており、原則使途が公開されることはない。
ここまでは共同通信社の記事と同じですが、次からが違います。
・ 5年前の2010年、元自民党衆院議員の野中広務氏(86)が、自身が官房長官(1998年7月~99年10月)を努めていたときに
・「毎月500万~7000万円を使っていた」「首相の部屋に月1000万円、野党工作などのため自民党の国会対策委員長に月500万円、
・ 参院幹事長にも月500円程度を渡していたほか、評論家や当時の野党議員らにも配っていた」と暴露。
・著名な政治評論家らにも官房機密費を配っていたことを証言し、その際、「受け取りを拒否した人物」としてジャーナリストの田原総一朗氏(77)の名をあげた。
このように重要な機密を漏らす野中氏も野中氏ですが、おかげで使途の一部が分かりました。記事はまだ続きますので、驚きながら紹介します。
・その後、その田原氏が、2012年1月26日に自由報道協会主催の会見で、かつて官房長官から渡されようとした機密費の額が「1000万円」だったと明らかにして話題になった。
田原氏は受け取っていませんでしたが、そうか、マスコミで喋っている名の売れた反日評論家にはこんな大金が払われていたのかと、教えられました。
・「官房機密費」問題は、多額の税金が政権のポケットマネーのように使われることから、これまでも何度か国会で野党が追求したり、一部メディアでも取り上げられたものの、なぜか、しばらくするとスーツと消えてしまう。
・この年末の慌しい中で、この機密費問題をこれまでも何度かとりあげてきた週刊誌が、「激震スクープ! 追求6年!『機密費キャンペーン』はついに実名『核心証言』にたどり着いた!!」の袖見出しを打った。
記事の書きぶりからしますと、この文章は「週刊ポスト」の記事でなく、同社の記事を紹介したネット記事のようです。どちらであっても、「週刊ポスト」の記事の内容ですから、このまま紹介します。
・「週刊ポスト」1月と1月8日合併号で、本見出しは「元沖縄県知事が爆弾証言『私は官房機密費50億円を受け取った』」で、
・さらに丁寧に袖見出では「私たちの支払った巨額の税金が国会の承認も得ることなく ときの政権・ときの総理の胸三寸で歴史の闇へと消えていった──」と書いている。
以上ネットの文章を全て紹介しました。野中元官房長官が語った使途はもちろんその一部で、実際には色々な使い方がされているのだろうと想像できます。
立憲民主党の野田代表は、「腐敗した自民党の裏金を許さない」と主張していますが、自分たちが政権をとっていた3年間の「官房機密費 ( 裏金 )」の使途は公開しないのでしょうか。
攻撃されている自由民主党も、「ねこ庭」のように「官房機密費 ( 裏金 )」には言及しません。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に伝えたいのは、荒木氏の言葉が事実だったという話です。正しいと言っているのでなく、政治の世界では事実だと述べているだけです。
・裏金は確かに問題であることは、間違いありません。
・しかしあえて言うならば、政治に裏金は必要です。絶対に。
・それがなければ、物事が進まないと言う部分があるからです。
「アメリカの意向」に従い「裏金問題」を政争の具で終わらせるのでなく、別途与野党が「政界の課題」として議論すべきと「ねこ庭」は提案します。
ウィキペディアの説明を読みますと、「週刊ポスト」もそれほどいい加減な会社でなく、次のように書かれていました。
期日前投票で、国民の勤めを果たされたのですね。私は予定に従い一票を投じ、国民としての意思表示をします。
おっしゃる通り、「裏金問題」は心をつかれさせますね。真摯なコメントにすぐご返事をと思いながら、体調不良のため遅れてしまいました。
体調を整え、これからも頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします。
コメントに感謝いたします。
細は控えますが、保守側にとり一定は有益な候補に
投じました。
この所続く「裏金騒ぎ」。パーティ券収入の必要があり
ながらの不記載もそれは問題視されるべきでしょうが、
それ以外にも存在するという事でしょうか。
それを踏まえるにしても、官房機密費はその全てを表に
できる訳でない所は理解しますが、週刊ポストの記事が
事実なら、これまで相当に不適切な支出があったという
事になりましょう。
本当に「裏金はアウト」というなら、同誌以外の既成
メディアや野党勢力も 本気で追及の挙に出ても良さげ
ですが、そうはならないのはやはりそれぞれに「身に
覚え」があるという事でしょうか。
拙者も「その様な追及は完全には無理」な所は自覚
したく思います。やはり貴記事中の「裏金は 確かに
問題であることは間違いありません。しかしあえて言う
ならば、政治に裏金は必要です。絶対に。それがなけ
れば、物事が進まないと言う部分があるからです」
の下りは、或いは真実を突くものと心得ます。如何な
主張も正論も、真実を上回る事は不可能にもみられます。
古から 政治とカネの問題は続いていると心得ます。
余りの不明朗が糾されるべきは理解しますが、他方で
「綺麗ごとだけで 政治は済まない」のも事実。こ
の間をどう健全に折り合いをつけるかが、今後も重い
課題ではと心得ます。今回連載も お疲れ様でした。