今回は「新党くにもり」と党代表の政治思想比較」について説明し、シリーズを終わる予定でしたが、何もかもご破算にする事実が判明しました。
本間奈々氏と水島社長の対立は、どの時点から、何を原因にして生じたのか。疑問が解け、原因が水島氏にあることが分かりました。退屈するに違いない息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に、結論を先に申します。
・水島氏は政治を弄んではならない。
・本人が正しいと信じていても、賛同する同志を集められない政治活動は、所詮束の間の茶番劇で終わる
つまり「新党くにもり」は水島氏の意向とは逆に、淀みに浮かぶ泡沫 ( うたかた ) となって消えていくという結論です。
本間氏と水島社長の対立が何時から生じたのかを調べるため、チャンネル桜の動画を12本、「本間奈々チャンネル」を8本確認しました。その中に、下記のタイトルの動画がありました。
【特番】出来たぞ!!「核武装くにもり音頭」ニューバージョン [桜R5/3/17]
「新党くにもり」の歌として「国守衆の歌」があることは知っていましたが、「核武装くにもり音頭」は初めて聞きます。「国守衆の歌」と同じく、作詞水島総、作曲・歌はシンガーソングライターのあんな氏だそうです。あんな氏は帰化したロシア系日本人で、母親がロシア人です。
昂揚した動画のタイトルから窺われるように、水島氏は「核武装くにもり音頭」の発表に興奮し自信を持っています。昭和39年の東京オリンピックの時、三波春夫が歌った「東京五輪音頭」にヒントを得て作ったのだそうです。満面の笑顔で語る氏の言葉を、紹介します。
・この前のオリンピックは、開会式にも閉会式にも、日本らしさがどこにもなかった。
・無国籍の恥晒しの式典で、日本を消し去った売国のオリンピックだった。それに比べると、三波春夫の「東京五輪音頭」には日本があった。最初は場違いに聞こえたが、聞いているうちに「日本」の魂があった。
三波春夫の歌と「核武装くにもり音頭」がどのように関連があるのか、聞く者には伝わりませんが、氏の頭の中ではつながりがついているようです。
・全国の皆さん、CDを焼きましたから欲しい方は着払いでお配りしますから、どんどん運動に使ってもらって、日本中から核武装の声を上げてもらえるような、そんな形にしたいと思います。
・いろいろなことをやって、日本というものを考えてみましょう。何度も聞いていただくと分かります。そのきっかけになるのなら、反発してくれても、有難うなんです。
身振りを加えながら、三波春夫の「東京五輪音頭」を楽しそうに口ずさみ、横にいる作曲者のあんな氏が戸惑っています。それでも氏のお喋りは止まりません。
・日本の中で核武装についてもっと知ってもらいたいから、どんな形であっても、まず一歩を踏み出さないとダメなんです。
・ツイッターでも何でも、この歌についてどんどん拡散してください。どんな運動の時でも、まずこの歌を歌ってからやってもらうということです。
ここまで氏が得意になり、全国の視聴者に勧めている歌がどのようなものなのか。動画の画面から書き写しましたので、息子たちと「ねこ庭」を訪問された方々に紹介します。
なぜなぜなぜに核武装
男がおります今ここに
女もおります今ここに
新党くにもり核武装
日本があります今ここに
平和と命を守ります
新党くにもり核武装
なぜなぜなぜに核武装
勇気があります今ここに
情けもあります今ここに
新党くにもり核武装
正義があるぞ今ここに
誇りがあるぞ今ここに
新党くにもり核武装
令和3 ( 2021 ) 年10月の第49回衆議院選挙で、本間奈々氏が和歌山3区、梓まり氏が千葉10区から立候補し、両者が落選しています。翌年の令和4年7月第26回参議院選挙では、代表の本間氏と幹事長の三輪和雄氏が比例区に立候補したほか、選挙区に梓、安藤氏ら8人を擁立しましたが全員落選でした。
水島氏が「核武装くにもり音頭」を発表したのが、令和5年3月ですから、惨敗した党勢の挽回策だったのかとも考えられます。しかし実際にこの歌が、立候補者たちにどのような影響を与えたのか、次回はこの点についてご報告します。