ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

戦う田中英道氏 - 3 ( 日本学術会議とGHQ )

2020-12-12 09:00:54 | 徒然の記

 田中氏の話は、小声になったり、途中で中断したりしますので、メモを取るため、二、三回聞き直す時があります。難渋しますが、息子たちには、伝えずにおれない中身なので、諦められません。時間がかかっている理由の、一つでもあります。

 「もともと日本学術会議は、昭和24年に、」「GHQの占領政策として作られたものです。」「日本が、二度と立ち上がれないようにするため、」「二度と、戦争をさせないようにするため、」「意図的な占領政策の中で、作られました。」「これを政府が再検討していることに、私たちは、賛成する立場を取ります。」

 氏はGHQの話を、詳しく説明しませんでしたが、10月に書いた自分のブログ『 害虫駆除-8 ( 日本学術会議 ) 』を、思い出しました。

 あの時私が調べた情報では、GHQは「日本学術会議」だけでなく、「東京大学社会科学研究所」と「憲法研究委員会」の設立にも関与しています。昭和20年9月に、GHQの統治が始まり、その翌年に、彼らは東大総長南原氏を動かし、反日・左翼系の学者を集めさせ、「東京大学社会科学研究所」と「憲法研究委員会」を立ち上げています。

 時系列で示しますと、次の通りになります。

 1. 昭和20年  9月、ミズーリ号にて降伏文書が調印。GHQの統治始まる。

 2. 昭和21    8月、南原総長 「東京大学社会科学研究所」設立  ( 反日・左翼学者中心 )

 3. 昭和21    8月、 南原総長 東大内に「憲法研究委員会」設立  ( 反日・左翼学者中心 )

 4. 昭和21    11月、「日本国憲法」公布 ( 国際法違反の、東京裁判史観による憲法 )

 5. 昭和24     1月、「日本学術会議」設立  ( GHQが関与し、物理学者仁科芳雄氏と共に、旧体制を刷新  )

 「日本国憲法」を成立させ、「日本だけが悪かった」、「日本だけが間違った戦争をした」という、東京裁判史観を国内に浸透させれば、日本は二度と米軍に立ち向かう、気力を失います。

 国際法違反の「日本国憲法」を成立させるには、日本のトップレベルの学者の協力が不可欠でした。南原氏に「憲法研究委員会」を作らせたのは、その布石で、憲法草案は政府に示される前に、氏を通じて渡され、反日左翼学者たちが検討しました。

 出来上がった憲法を、学者の権威で理論づけ、全国津々浦々に浸透させるため、GHQが作ったのが、田中氏がここでいう「日本会議」と、説明を省略した「東京大学社会科学研究所」でした。氏の話を聞きながら、自分が調べたネットの情報も、まんざら間違いでなかったと、確信を深めました。

 ここから氏の話が、今回の講話の核心部分へ入っていきます。つまり、「日本学術会議」が行った、「軍事研究への協力をしない」といった「声明文」への批判です。この声明文については、時間がなかったのか、それとも周知のこととして省略したのか、言及していません。横道へそれますが、本題に入る前に、肝心の「声明文」を、ネットの情報から転記します。平成17年の3月24日に、発したものです。

 「1950年に、『戦争を目的とする科学の研究は、絶対にこれを行わない』旨の声明を、」「また1967年には、同じ文言を含む『軍事目的のための、科学研究を行わない声明』を発した背景には、」「科学者コミュニティの戦争協力への反省と、再び同様の事態が生じることへの懸念があった。」

 「近年、再び学術と軍事が接近しつつある中、われわれは、大学等の研究機関における。軍事的安全保障研究、」「すなわち、軍事的な手段による、国家の安全保障にかかわる研究が、」「学問の自由及び学術の健全な発展と、緊張関係にあることをここに確認し、」「上記2つの声明を継承する。」

 以上が、声明の全文です。1950 ( 昭和25 ) とは、日本学術会議が設立された翌年ですから、この声明は、GHQによる占領政策の一環だと、うなづけます。

 1967 ( 昭和42 ) 年は、佐藤内閣の時代です。ネットでその前年の動きを調べてみますと、日本学術会議が、改めて声明を出した理由が分かります。佐藤総理が米軍との連携を深め、自衛隊の強化を目指し、「建国記念日」の制定を強行しています。彼らはこの動きを、「日本の右旋回」とでも捉えたのでしょう。参考までにネットの情報を転記します。

  3.10 佐藤首相,参院予算委で「沖縄防衛に日本も参加」と答弁。

  3.11 社会党,「沖縄防衛参加は自衛隊の海外派兵につながる」と、審議中断。

  3.16 佐藤首相,「法律・条約上沖縄に自衛隊は出動できない」と答弁。

  5.30 米原子力潜水艦、横須賀に初入港。

  11.29 国防会議、第3次防衛力整備計画大綱を決定。

  12.8 建国記念日審議会(佐藤首相)、建国記念の日を旧紀元節の2月11日と答申

 また、3回目の声明を出した平成17年は、大東亜戦争終結から60周年になります。ネットの情報を転記しますと、なぜ彼らがわざわざ第3回目の声明を出したのか、一目瞭然です。

  2月19日 ~ 3月26日   -  硫黄島の戦い

  3月10日                   -  東京大空襲

  3月27日 ~ 6月20日  -  沖縄戦

  4月 7日                     -  戦艦大和撃沈

  8月  6日                   -    広島への原爆投下

  8月   9日                   -  長崎への原爆投下

  8月11日 ~ 8月25日    -  樺太の戦い ( ソ連の対日参戦 )

  8月14日                        -  ポツダム宣言受諾

 彼らは、GHQに与えられた「トロイの木馬」の役割を忘れず、忠実に活動を続けていることが分かります。これらの事実を頭に入れた上で、田中氏の説明を、次回にご報告します。

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戦う田中英道氏 - 2 ( 日本学術会議と日本学術振興会 )

2020-12-10 22:52:45 | 徒然の記

 「共産党の本質は、中国の悪弊と官僚の腐敗、チベット・モンゴルでなされている民族差別を見れば、」「明らかになっています。」「中国が、共産党独裁国家として、国民を苦しめ、搾取しているということも、明らかです。」

 氏の説明を、そのまま続けます。

 「同時に、共産党そのものの腐敗を、彼ら自身が自覚して、「今では、摘発しています。」「こういう体制そのもののおかしさや、マルクス主義そのものの誤りを批判しない、」「こういう傾向の人たちは、学問に向いていません。」

 教授とか学者とか、日本の権威などと言われるので、手の届かない存在とばかり思っていましたが、なんということはありません。彼らは、学者不適格者で、静かに思索をする学問の場に、相応しくない人間たちだったのです。そういうことなら、私の言う「獅子身中の虫」、「駆除すべき害虫」という品のない言葉も、間違いでなかったことになります。

 「彼らの学問は、権力を批判することだけ、権威を批判するだけで、」「非生産的でしかないことを、はっきり述べたいと思います。」「不承認になった6人の活動は、共産党と軌を一にしています。」「こういう考えに与する人が、日本学術会議に入っている限り、」「保守の常識、というより、一般の常識として、」「非常に困るのです。」

 その一例として、氏は教科書問題を取り上げました。日本の一流学者と呼ばれるマルクス主義者たちが、共産党と連携し、教科書のほとんどを、「階級史観」にしています。共産党は、党の名前を出さず、別の団体の名前を全国で立ち上げ、育鵬社の教科書を排斥しました。文科省も、左翼学者と共産党の立場なのか、黙認しています。

 私たち国民には、学者の恐ろしさが直接に見えませんが、彼らは教育界の重要問題や、国会の立法政策に大きな影響力を持っています。だからこそ、GHQは、彼らを支援し、「トロイの木馬」として残しました。

 「教科書の中に、慰安婦問題が書かれたり、書かれなかったり、」「南京問題が取り上げられたりするのは、共産党が、」「政治活動を持ち込んだ結果なのです。」

 立憲民主党や国民民主党の名前は、出てきません。中国共産党とパイプを持ち、中国に肩入れするアメリカの民主党勢力とも繋がっている共産党が、やはり日本にとって、本当の敵対勢力だったのかと理解できました。ここで氏の説明が日本を離れ、突然世界へ飛びます。

 「アメリカでは、やっとトランプ大統領が、共産主義のウソと戦い始め、」「ヨーロッパも、そうなりつつあります。」「日本もこれに呼応して動く時で・・、これは党派的問題というより、事実の問題です。」

 「たとえば、『日本科学者会議』という、共産党の組織のようなものがあります。」「これは、旧ソ連が、『世界科学者連盟』を作った時、」「一緒に作られたものです。」

 「この会議のメンバーが、『日本学術会議』を支配しようと、」「動いています。」「最初の年は、日本学術会議に60名を推薦し、47名を承認させました。」「昭和46年には、76名を推薦し、51名を承認させました。」

 こんな話は、学者でない私たちには、分からない動きです。氏はこうした情報が、「日本学術会議」のメンバーである学者からもたらされた、内部告発の一部だと言います。「日本学術会議」の他に、文部科学省所管の独立行政法人に、「日本学術振興会」という団体があります。

 この団体は、日本学術会議との関係が深く、次のことを目的として設立されています。

 1.   学術研究の助成、研究者の養成のための資金の支給

    2.   学術に関する国際交流の促進

 3.   学術の応用に関する研究等を行うことにより、学術の振興を図る

  「日本学術会議」の予算は、年間10億円ですが、「日本学術振興会」の予算は、年間2,600億円です。配分額の決定には、「日本学術会議」が深く関与しています。「日本学術振興会」は、「中国科学者会議」、「中国科学院」、「北京・研究連絡センター」と連携し、中国とのさまざまな共同計画を推進していると言います。

 ここで氏が批判しているのは、平成29年に「日本学術会議」が出した声明との矛盾です。軍備増強に力を入れ、世界一の軍事大国になろうとしている中国と連携し、協力している左翼学者の矛盾した対応を、明らかにしています。息子たちには当然のことで、「ねこ庭」を訪問される方々にとっても、大切な話なのですが、スペースが無くなりました。

 一区切りし、そのまま次回を続けますので、ご容赦ください。今回の田中氏の話は、誰にとっても貴重な情報であると思います。

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戦う田中英道氏 ( 日本学術会議 )

2020-12-10 18:26:57 | 徒然の記

 この国難のおり、保守学者は何をしているのだろうと、疑問を抱いていましたが、日本国史学会の10月10日付の動画を観て、心強い思いをしました。

 「日本学術会議」徹底批判 「政府の6人会員の不承認を支持する」  

 という表題で、東北大学名誉教授の田中英道氏と、拓殖大学客員教授の矢野義昭氏の話でした。緊張が続く米中の対立と、その最中で行われたアメリカの大統領選挙、発足したばかりの菅政権の不透明さ、再流行の「武漢コロナ」など、明るい話がどこにもありません。

 しかもこの4つは無関係でなく、互いに見えない糸で繋がっています。何ヶ月ぶりかで田中氏の動画を観て、さらにその感を深くしました。動画を観ている人は沢山いるはずなので、わざわざ取り上げる必要があるのか、しかも2ヶ月前のものでないかと、躊躇う気持ちがありますが、現在だからこそ伝わってくる緊迫感があります。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に、改めて報告いたします。

 メモを取りましたので、なるべく忠実に、氏の説明を引用したいと思います。

 「緊急事態と言いますか、日本学術会議が推薦した6人が、」「政府に任命されなかったということが、今話題になっています。」「私たち保守の学者は、政府を支援する声明を出し、」「自分たちの立場を明らかにしておきたいと思います。」

 「声明のタイトルは、『政府の6人の会員不承認を支持する』というもので、」「後ほど読み上げますが、その前に私の方から、」「若干、説明をしておきます。」

 口ごもったり、言葉が不明瞭になったり、いつもと変わらないとつべんですが、話の中身は聞き逃せないことばかりです。まどろこしいので、私が整理し、箇条書きにします。

 1. この問題の火付け役は、10月1日の共産党の機関紙「赤旗」である。

 2. 立命館大学の松宮孝明教授が、9月29日に連絡している。

 3. その後、朝日新聞、東京新聞など、左翼新聞が記事の掲載を始めた。

 「日の丸・君が代」問題もそうでしたが、世間を騒がす出来事は、赤旗をはじめ、相変わらず反日マスコミたちの仕業です。つまり彼らは依然として、「トロイの木馬」の役目を果たしています。私が心を奪われたのは、氏の次の言葉でした。

 「日本学術会議問題への抗議が、共産党の機関紙から始まったというところに、」「私は注目しています。」「保守学者にとって、共産主義、マルクス主義の問題が、一番重要なのです。」

 こう言って氏は、私の知らない事実を教えてくれます。氏には申し訳ないのですが、まどろこしいので、箇条書きにします。

 1. 松宮孝明氏

  ・国会の参考人として、「改正・組織犯罪処罰法」を戦後最悪の治安立法として反対した。

  ・「九条の会」の賛同者 中国人民大学法学院の名誉教授

 2. 他の5人

  ・「安保法制に反対する会」の呼びかけ人

 マスコミは、こうした事実を報道せず、国民に知らせませんので、氏の話は貴重な情報になります。

 「だから、こういう人が政府に拒否されて、当然なのです。」「活動を個人でやるのは良いが、共産党的立場でするというのなら、」「彼らは、学者に向いていないということになりますし、」「やっていることも、学問でなくなります。」「もっと根本的に言いますと、マルクス主義そのものが、学問に適さないのです。」

 国会の質疑で、野党議員が激しく政府を追求し、自分も興奮して喋りますが、氏は他人に聞かせるため、言葉に強弱をつけるとか、感情を込めるなど、そういうことはしません。聞こえても聞こえなくても、自分の声で、勝手に喋ります。けれども、このように強い言葉で、氏が語るのを聞くのは初めてなので、少し驚きました。

 「マルクスの言った言葉を、考えてみてください。」「これまでの哲学者は、世界を解釈してきただけだ。」「大切なことは、解釈でなく、変革することだと、」「彼は言っています。」「変革するという言葉の意味は、政治運動をする、ということになります。」

 これから先の言葉は、メモなしでも、私の心に刻まれました。話は下手でも、本気で語れば、聞く者には伝わるということなのでしょうか。

 「研究と深い思索の場である大学で、政治運動をするという矛盾が、」「大学を腐らせました。」「こういうこと自体が、学問の衰退を招いています。」「学問の衰退は、同時に文化の衰退も招きます。」「文化は、ブルジョアのものだと、彼らは片づけていますが、」「こういう立場は、根本的に大学に合わないし、」「学術研究というものにも、合いません。」

 学者の目から見れば、こんな意見が出てくるのかと、予想外の視点でした。説明が拙くても、今回の氏は輝いていました。遠慮なく、率直に言われますと、その勇気に敬意を表さずにおれなくなります。

 「マスコミも多くの学者も、外した理由を明らかにせよと、政府に迫っています。」「政府は言わないだろうし、言う必要もありません。」

 「20世紀の学問、特に人文科学の分野では、マルクス主義のため、学問が停滞してしまいました。」「この世では、役割分担ということが当たり前なのに、」「彼らは、階級史観でしかものを見ません。」「階級史観に、全てを当て嵌めようとするから、」「歴史が見えなくなり、社会も見えなくなります。」

 「マルクス主義に、こういう根本的な誤りがあるにもかかわらず、」「彼らはそれを、絶対視します。」

 私がブログに向かい、漠然と考えていたことを、氏が明確に説明してくれます。私のような人間が、千葉の片隅でブログに綴るより、氏の発言の方がずっと人々に伝わります。経験と実績がありますから、言葉の重みが違います。

 スペースがなくなりましたので、ここで一区切りとしますが、すぐに続けます。息子たちも、「ねこ庭」を訪問される方々も、そのまま次をお待ちください。

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劣化か、耐性化か - 4 ( トロイの木馬 )

2020-12-06 14:54:40 | 徒然の記

 国民に、汚染に耐える力を与えてくれた、「反日左翼マスコミ ( トロイの木馬 )」の愚かしい記事の具体例と言えば、一番に上げなくてならないのが、敗戦の日の定番記事です。

 日本中のテレビと新聞が、「戦争は悪だ」「平和が一番だ」「平和憲法を守れ」「日本の右傾化を許すな」・・・と、76年間も、馬鹿の一つ覚えというのか、オームの口真似というのか、大合唱を繰り返してきたことです。

 結局、言っているのは、東京裁判での判決の繰り返しです。「日本の軍国主義者が、アジア諸国を軍靴で踏み躙った」「陸軍の暴走が、国を破滅へと駆り立てた」「民主主義とファシズムの戦いで、日本は敗れた」・・彼らの軽薄なキャッチフレーズが、いくらでも思い出せます。

 戦後76年も経過すれば、国民の目を覚まさせる事実が出てきます。国内からでなく、米国の公開資料や出版物から現れているというのに、マスコミは相変わらず、「日本だけが悪かった」、「日本だけが間違っていた」と報道します。これではいくら従順な国民でも、「何かおかしい ?」と、首を傾げます。

 冗長な前置きはこのくらいにして、今年の敗戦の日の記事を、紹介します。千葉日報の記事ですが、この時期のマスコミは、どこの社の新聞であれ、みんな同じパターンですから、これで全体が掴めます。一度ブログにしているのかもしれませんが、ご容赦ください。

 1. 戦艦武蔵の元乗務員・早川浩二氏の話

  「戦争は、とにかく悪。」「全てを破壊する」

 2. サイパンで家族5人を失った、上地安英氏の話

  「サイパンで戦いが終わっていれば、沖縄戦や、広島・長崎の原爆はなかったはずだと、」「犠牲が広がったことに、悔しさが募る。」

 3. 特攻隊の生き残り・武井敏雄さんの話

  「命を捨てても戦争に勝てと教育され、大勢の若者が無駄死にした。」「こんな恐ろしい教育は、二度と繰り返してはいけない。」

 4. 広島被爆体験者。重田忠二氏の話

  「川にはたくさんの死体が、浮かんでいた。」「地獄絵図、そのものだった。」「戦争を、二度と繰り返してはならない。」「平和な日々が続いてほしい。」「戦争の記憶を伝えるのは、生き残った者の勤め。」

  なぜ戦争になったのか、原因はどこにあったのかと、そういう視点はどこにもなく、戦争は悪だ、やってはならないと、毎年念仏の様な記事が全国に溢れます。原因はみんな日本にあり、日本の軍隊が悪かったのだと、そんなトーンで終始します。

 いつから始まったのか知りませんが、年末になると、ベートーベンの「第九」の合唱が、あちこちのテレビで放映されます。年末行事として、定着しているようです。敗戦の日の大合唱も、76年間続く定番行事ですが、こちらは下手な合唱ですから、聞かされる国民はうんざりしてきます。まともな意見ならまだしも、日本攻撃の洗脳報道ですから、「耐性」もできますが、堪忍袋の緒も切れます。

 今一つ紹介する例は、最近の記事で、アメリカの大統領選挙に関する報道です。

 選挙が11月3日に終わり、もう1ヶ月以上経つと言うのに、いまだに結果が判明していません。日を追うごとに、混迷の度が深まっていますが、日本のマスコミは、米国の大手メディアのニュースしか伝えませんので、バイデン氏が当選したことになっています。

 肝心の米国では、トランプ大統領とバイデン氏が、現在進行形で戦い続け、どちらが大統領なのか、誰にも分からない状況です。ベンシルベニア州、ジョージア州、ミシガン州など、二人の当落を左右する5つの激戦区で、郵便による大量の不正投票の事実が、少しずつ明らかになっているからです。

 アメリカは今、トランプ氏を支持する共和党と、バイデン氏を押す民主党が、国を2 分する争いを繰り広げています。客観報道が使命と公言する、日本のマスコミなら、今は、どちらにも偏らない報道をすべき時です。この様な重大な出来事で、この様に微妙な時期なら、一層注意深い報道が求められます。

 しかし日本のマスコミは当初から、バイデン支持の、アメリカ大手メディアの側についています。ここで私が知らされたのは、次の事実でした。

 1. 日本のマスコミは、自主独立の報道をしているのでなく、アメリカの大手メディアのコントロール下にある。

 2. GHQが作った「日本支配」の構造は、現在もそのまま生きており、日本のマスコミは自立できていない。

 3. GHQを支配していたのは、アメリカの民主党で、その中には反日左翼の政治家が多数を占めていたが、今もその状況に変わりがない。

 4. クリントン、オバマ氏など、日本に厳しく、共産党の中国に肩入れした大統領は、今回もバイデン氏を強く支援している。

 トランプ氏が我が儘を言って、バイデン氏を困らせ、政治の停滞を招いていると、日本ではそう言う記事が、国際政治面のトップで連日報道されています。今回私は、そういうトップ記事でなく、11月17日に紙面の片隅に、小さく掲載された記事を紹介します。この記事は、共同通信社が、日本全国の地方紙に配信しています。

 タイトル・・「自分の子なら叱る 与党に説得を促すオバマ氏」

 「自分の子が同じことをしたら、叱るはずだ。」「オバマ前大統領は、15日放映のCBSテレビのインタビューで、大統領選で負けを認めないトランプ大統領を、」「競争に負けたのに、証拠もなく、相手がズルをしたと非難する子供にたとえ、」「与党共和党に、敗北受け入れを説得するよう " 決起 " を促した。」

 「オバマ氏はトランプ氏の性格について、負けるのが嫌いで、」「負けたと絶対認めないと、分析した。」「その上で共和党議員の多くが、事態を黙認し、」「トランプ氏の機嫌取りに終始していると、批判。」

 「次期バイデン大統領だけでなく、民主主義の正当性も、損ねようとしている。」「危険だ、と述べた。」「トランプ氏に対しては、大統領は公僕であり、」「自分のエゴや失望は脇に置き、国を第一に考えて行動すべきだ、」「と訴えた。」

 今の段階で、こうした民主党寄りの報道が正しいのか、間違っているのかは、判断できません。しかし今の段階でも判断できることは、共同通信社の非礼な姿勢です。大統領は国旗と同様、米国民には国のシンボルです。アメリカのメディアがするからといって、日本の通信社が、同じことを許されるとは限りません。大統領誹謗記事を発信するのは、陛下を中傷する記事を書いたに等しい行為で、礼儀を失しています。

 来年、トランプ大統領が再任となれば、日本メディアの偏向報道ぶりが、誰の目にも分かります。同時に共同通信社の、非礼さが問題にならなければと良いと、心配もします。報道を真に受け、早々にバイデン氏に祝意を表明し、電話会談をした菅総理の早とちりも、日本政治に大きな傷を残すかも知れません。

 もし、トランプ氏が再選され、一連の記事の嘘が判明すれば、私たち国民には、日本のマスコミに対する、本物の「耐性化」ができます。長くなりましたが、令和3年の結果を待ちつつ、今回のシリーズを終わります。

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劣化か、耐性化か - 3 ( 極端から極端へ )

2020-12-05 14:35:12 | 徒然の記

 主題に入る前に、タイトルに使っている言葉が、適切でないということを、息子たちにも、「ねこ庭」を訪問される方々にも、お断りしておく必要があります。今回のブログで、私は劣化している主体を、「日本」あるいは「日本国民」という意味で使っていますが、「劣化」と「耐性」という言葉が使われるのは、違った意味です。

 劣化・・(使っている間に)品質・性能が悪くなること。

 耐性・・ 病原菌などが、環境条件や一定の薬物に耐えて生きる性質

 つまりこの言葉は、物質や病原菌に関して用いられるもので、「日本」や「日本国民」を表す言葉として使うのは、間違いです。言葉に詳しい立派な方がおられますので、厳しいお叱りがあると思い、弁明することと致しました。

 探せば、別にあったのでしょうが、労を省き、勝手に自分で解釈を変えていますので、ご容赦ください。

 劣化・・ 国や国民の考えが、戦前よりレベルが下がり、内容が悪くなること。

 耐性・・ 国や国民の考えが、環境条件や一定の汚染に耐え、生き続ける性質。

 戦前の思考や風潮が、全てレベルが高く、素晴らしかったと言っているのではありません。天皇陛下を、絶対の存在として神格化し、国民の批判を一切許さなかったのは、どう考えても間違いです。しかしそれでも、戦前の日本人には、自分の国への愛と誇りがありました。これは何も日本人が特別そうだった訳でなく、世界の人々がそうなのです。

 人間は誰も、自分の住む国を愛し、誇りに思って生きています。世界の国が今もそうであるのに、日本だけが、敗戦をきっかけにして、愛国心を失いました。失うだけでなく、「日本だけが間違っていた」、「日本だけが悪い戦争をした」と、国の指導者を恨み、批判し、挙げ句の果ては、日本そのものを否定し、憎むようになっている。一部のへそまがりや、捻くれ者が、そうなったのでなく、大半の国民がなっていたのですから、私はこの現象を「劣化」と名づけました。

 戦前と戦後を考えますと、日本は、国をあげて、右から左へと、極端に思想の針が振れました。大きな力が作用しなければ起こり得ない、不自然な現象です。時間が経てば、人は不自然なものに違和感を覚え、疑問を抱くようになります。真っ直ぐに立っている人間が、体を極端に左へ傾けていれば、自然と元へ戻ろうとするように、日本は現在、国も個人も、行き過ぎた左傾を修正し、真っ直ぐな姿勢に戻ろうとしている・・これが私の認識です。

 いうまでもないことですが、国民全体を左に捻じ曲げた、大きな力がGHQです。その力を、全国津々浦々にまで浸透させたものが、「トロイの木馬」です。「日本国憲法」、「反日左翼学者」、「反日左翼マスコミ」の三つです。

 何度も繰り返しますが、私は戦前が全て正しかったと、言っているのではありません。経験していないので、正確に分かりませんが、簡単な言葉で言えば、真っ直ぐな体が、大きく右に傾いていたのかも知れません。反日左翼の学者や、マスコミが強調するように、「息の詰まる時代」だったのか、「個人が圧殺された忌まわしい時代」だったのか、私は首を傾げています。

 なぜなら、GHQに協力して、「トロイの木馬」なった同じ集団が、戦前もいたからです。「反日左翼学者」と呼ばれる人々は、戦前の日本でも一流の学者たちでした。その多くの学者は、「愛国翼賛学者」で、「神国日本」、「万邦無比の国体」と、日本を賛美していました。

 「反日左翼マスコミ」は、今では国民の多くが知っているように、戦前は軍部と協力し、戦争遂行の報道を発信していました。「無敵の皇軍」「目覚ましい戦果、懲らせ鬼畜米英」「聖戦は、世界を糺す」など、勇ましい記事を書き、国民を鼓舞していました。それがGHQの統治下になると、手のひらを返したように、軍部の批判を始めました。軍部の批判だけで満足せず、政治家も、皇室も、それどころか国の歴史やご先祖さまたちまで、「何もかも間違っていた」と言い出しました。

 協力したのが、これまた戦前の「愛国翼賛学者」たちです。このおかしな二人三脚が、戦後70余年続いてきたのですから、国民が疑問を抱きはじめます。「何かおかしい」、「彼らの言うことを、そのまま信じていいのだろうか」と、人々が半信半疑になり始めたのが、現在です。

 さてここで、初めて「耐性化」という、私の造語が出てきます。

 耐性・・ 国や国民の考えが、環境条件や一定の汚染に耐えて生きる続ける性質。

 つまり現在の日本の状況は、「劣化」の状態で止まっているのでなく、「トロイの木馬」たちの愚かしい行動のおかげで、汚染に耐える力を得つつある段階なのかと、その様な気がして参りました。大東亜戦争の敗北のおかげで、私たちは日本の歴史に残る、貴重な二つの、大きな出来事を体験をしたことになります。

 1. 戦前は、「愛国翼賛学者」と「皇軍賛美マスコミ」が、国民の思考を支配していた。

 2. 戦後は、「反日左翼学者」と「反日左翼マスコミ」が、国民の思考を支配していた。

 しかも驚くべきは、戦前の「愛国翼賛学者」と「皇軍賛美マスコミ」が、戦後の「反日左翼学者」、「反日左翼マスコミ」と、同じメンバーだという事実です。彼らは、信念を捨て、誇りを捨て、外国勢力に屈した、「変節漢」たちなのです。国を裏切り、国民を騙す詐欺師集団と、そう言うべきではないでしょうか。

 彼らは、私たちの家を訪ねてきて、おかしなものを買わせたり、騙して金銭を奪ったりするような、ちゃちな集団ではありません。国全体を相手にできる資金と、連絡網を持つ、とてつもない大掛かりな組織です。警察はおろか、裁判官だって、もちろん政治家だって、金の力で懐柔します。あんまり大き過ぎて、迂闊に手出しができない危険な詐欺集団です。

 力の源泉は、国民の多くに知られていない秘密、というところにあります。国民の目に晒され、お天道様の光が当たれば、影に隠れていた悪者たちは、動けなくなります。新聞で言えば、「朝日」や「毎日」ですが、もう買わないとぞ、国民が決心すれば、この会社は倒産します。

 あとは、自民党も含め、反日の政治家たちを追放する方法です。どうすれば、選挙の一票が有効に行使できるか。これはまだ具体案が浮かびませんので、勉強中です。

 本当は、ここで区切りをつけても良いのですが、次回は私たちに、汚染に耐える力を与えてくれる、「反日左翼マスコミ ( トロイの木馬 )」の愚かしい記事の具体例を、紹介しようと思います。

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劣化か、耐性化か - 2 ( 皇室の歴史 )

2020-12-05 08:26:03 | 徒然の記

 本音を言いますと、皇室について、ブログにするのは気が進みません。今回は避けられなくなりましたので、致し方なく取り上げています。

 皇室の方々に対し、私が敬語を使うと、おそらく息子たちは、戦闘服を着て街宣車に乗り、けたたましい軍歌を撒き散らす、ヤクザ者を思い浮かべるのだろうと思います。「右翼」、「暴力者集団」、「軍国主義者」という連想です。これが、戦後70余年間をかけ、反日左翼の「マスコミ」と「学者」たちが捏造した、保守へのイメージです。息子たちのため、常識の範囲内で、私が「皇室の方々に敬語を使う」理由を、話してみたいと思います。

 それにはまず、アメリカとイギリスについて、説明しなければなりません。計算が苦手なので、間違っていたら訂正しますが、現在のアメリカは建国以来244年、イギリスのエリザベス王朝は、462年だと思います。

 アメリカは移民の国なので、王様が不在ですから、国民を統一するシンボルとして「国旗」を大切にしています。国旗に敬意を払い、国旗とともに外敵と戦い、国旗のために命を捨てます。

 イギリス人は、エリザベス女王を敬愛し、陛下の国の一員であることに誇りを持っています。女王陛下とユニオンジャックの旗は、米国人の国旗と同様に扱われ、誰も疎かにしません。

 日本の皇室は、神話時代を別とすれば、2000年の歴史を持っています。他国の王様は殺したり殺されたりして、王朝が何度も交代していますが、日本のように、一つの朝廷が長く続いている国は、どこにもありません。

 息子たちと同様に、「日本国憲法」で育っていますから、長く続いているから、尊いとか、神様であるとか、そのようなことを、父は思っていません。しかし、ここからが、常識の話になります。

 「一つの朝廷が、大昔から途絶えることなく続いているのには、続いているだけの理由があるはず。」

 これが一つの常識です。

 「政治権力を握られたことはあったが、武士に権力を奪われたのちも、」「武士を超える権威として、天皇は存在しておられた。」「野心家の武家たちにも、滅ぼされずに続いたというには、滅ぼされなかっただけの理由があるはず。」

 これが常識の二つ目です。

 「欧米列強がアジアを侵略した江戸の末期、国を守るには、朝廷を中心にした日本に戻すべきだと、」「武士や豪商や豪農が、自然と一つのまとまりとなり、倒幕を成功させた。」「天皇家を象徴する『錦の御旗』には、大名たちが逆らわず、」「民百姓は、ひれ伏して拝んだ。」「富も権力もない天皇に、どうして国民は、逆らわなかったのか。」「そこには、権威の生じる理由があるはず。」

 これが、常識的推理の三つ目です。三つの理由を研究すれば、何冊にも及ぶ本になると思いますが、今の私には不要です。米国人やイギリス人が、女王様や国旗に対し、どうして敬意を払い、忠誠を誓い、命を捨てるのか。そこに、面倒な理屈はありません。

 女王様も国旗も、国民の敬愛の中心にあるから、誰もが大切にする・・・これだけの話です。天皇家が、イギリスやアメリカとは、比べ物にならない歴史を持たれているのなら、一層大切にし、敬意を払うのが、国民の礼儀です。

 皇室の方々を呼び捨てにしたり、税金で養っていると暴言を吐いたりするのは、恥を知らない人間のすることです。ご先祖さまたちが、守り続けた皇室には、守るだけの理由があるのだと配慮し、敬意を払うのが、国民の勤めです。

 息子たちに言います。父は日本人の常識の範囲内で、皇室を国の宝と考え、天皇家に敬意を払っています。その皇室を無くそうとする、外国の反日勢力を、許す気になれません。共産主義国だったかってのソ連、現在の米国内の反日勢力、共産党が支配する中国などに、「皇室破壊」をさせてはなりません。

 現在の日本は、敵対する外国勢力のプロパガンダのため、皇室の危機が生じています。国民が気づけば、危機は去ります。無意識のまま放任すれれば、日本という国がやがて消滅します。「トロイの木馬」の恐ろしさに気づき、叩き壊さなくてならない時が来ています。

 「劣化か、耐性化か」の本題を、また外れてしまいました。けれども、この問題に入る前に、父としての気持ちを伝えておかなければ、本題も、誤解されたまま終わるような気がします。ですから、寄り道をしても後悔しません。「急がば回れ」とは、今のような状況を指しているのかも知れません。

 私はネットの世界で、皇室の批判をする人々を嫌悪します。同時に、今上陛下と雅子様にだけ肩入れし、愛国者を気取る人々と、秋篠宮様に熱を入れ、陛下と雅子様の批判をする人々を軽蔑します。これらの人々がやっていることは、「皇室の分断」であり、「国論の分断」で、結局は、皇室崩壊を願う外国勢力に利用されることにつながります。

 こういう人々は、反日左翼に同調する「お花畑の住民」と同じで、善意のお人好しに過ぎません。国のために役立っていると、勘違いをし、国を崩壊させる愚か者たちです。注意をしても無駄なのでしょうが、敵味方に分かれ勝負を競うのは、スポーツの世界の話です。息子たちも、このようなネットの情報にぶつかったら、ミーちゃんハーちゃんの寝言だと、その程度の受け止めが丁度良いのです。

 次回こそ、心を鎮めて、本来のテーマに戻ります。ぜひ、「ねこ庭」へお立ち寄りください。

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劣化か、耐性化か ( 秋篠宮様の記者会見 )

2020-12-04 16:25:30 | 徒然の記

 今日は12月4日、金曜日です。「日本の政治が乱れていますが、教育界も乱れています。」「どちらも、明日の日本のため、大切なことですから、しばらく教育関係の本を読みます。」と言って、下記の書名をあげたのが、11月4日でした。

  1. 『教育への告発』    2. 『いま教育を問う』

  3. 『いじめと不登校』   4. 『昭和教育史の証言』

  5. 『教師』        6. 『学校は変われるか』

  7. 『教なき国民は滅ぶ』  8. 『いじめ・不登校』

  9. 『教育問答』      10. 『ジャカルタ日本人学校の日々』

  11. 『日本の教師に伝えたいこと』

 あれから丁度、1ヶ月が経ちます。青字で表示したのが、読み終えた本で、10の『ジャカルタ日本人学校の日々』を、半分読んだところです。まだ5冊の未読本が残っています。

 どうしてこうなったのかは、ブログを見れば一目瞭然です。赤旗に掲載された不破委員長の記事、アメリカの大統領選挙、王毅氏の来日等々、「温故知新」の平穏を乱す出来事が続いたためです。

 机に向かっている今でも、心の暗くなるニュースが飛び込んできます。誕生日を迎えられた秋篠宮様の記者会見、右往左往している千葉知事選の自民候補者問題、衆議院での憲法審査会等々、断捨離をしているのに、新聞のスクラップ帳が増えていきます。

 自分がいつまで生きるのか、もちろん分かりませんが、新聞の切り抜き帳など、私以外の者には、「ゴミ」でしかありません。ケネディ大統領の暗殺、浅沼委員長の刺殺現場写真、毛沢東の中国が行った第一回目の原水爆実験など、学生時代に作ったスクラップ帳を、やっと処分したのに、またしても切り抜き帳が増えています。

 浅ましい人間の煩悩なのか、生きている限り無くせない、本能的好奇心なのか、アメリカや日本の謎を言う前に、私自身の「謎」があります。このまま続けていますと、話がどんどん横道へ逸れますので、本題へ戻ります。

 「劣化か、耐性化か」・・もちろん自分のことではありません。自分のことを棚に上げておかないと、ブログは書けません。赤旗の不破氏と同じです。自分のことは言わず、他人の批判と攻撃だけ・・なるほど、書きながら気づきますが、私自身も不破氏と似ています。

 日本が大事、ご先祖さまが大事と、不破氏に負けない紋切り型の言葉を、365日綴っています。しかし、外見は似ていても、中身が違います。氏は、自分の住んでいる国を否定していますが、私は日本を愛しています。自分を産み、育ててくれた両親を、否定したり憎んだりするのと同じですから、不破氏は根っこが間違っています。私は多くの人と同じように、自分の親と、自分の国を愛しています。だから、不破氏とは違います。

 と、反日・左翼の人間が聞けば、たちまち反対される意見です。「劣化か、耐性化か。」・・また、横道にそれました。本題は、こんなことではありません。本題は、私たち日本人全般というべきか、日本という国と語るべきか、これについての「劣化か、耐性化か」です。

 秋篠宮様のお言葉も、共同通信社の捏造記事も、千葉知事選への自民党の混迷ぶりも、とてもお話にならない酷いものです。菅総理の政策にしても、同じです。今朝は机に向かい、「これは日本の、劣化なのだろうか。」と、しみじみ考えました。敗戦以来、国際社会ではアメリカの属国と見られ、何をやっても一人前として扱われていない日本だというのに、相変わらず気づこうともしない、多くの日本人がいます。

 「自主憲法制定」の大切さも、「皇室護持」の意味も知らず、「今の日本で、どこが悪いの。」「陛下も、男女平等の時代」と、国の崩壊に無関心な日本人がいます。「トロイの木馬」たちによって作られた、戦後の私たち日本人です。アメリカの戦略にコントロールされ、今の自分がいると、そんなことは誰も思っていません。

 誰にも支配されない自分がいて、自分自身で考え、自分の意思で生きていると、信じています。けれども、少し賢くなれば、戦後の私たちが、占領軍が残した「トロイの木馬」たちによって育てられた、従順な仔馬であるという事実に気がつきます。無意識のうちに、「日本国憲法」を素晴らしいと思い、なんの疑問も抱かないのは、「反日左翼学者」が育てた、反日教師から授業を受け、「反日左翼マスコミ」のテレビや新聞を見て、育った結果ですが、それさえも気づきません。

 「憲法には、男女平等と書いてあります。」「結婚は両性の合意によると、書いてあります。」「二人が、結婚したいというのなら、親は認めるしかありません。」

 悲しそうに殿下は、記者の質問に答えられていました。日本の歴史を知る者にとっては、信じられないご発言です。ネットを見ていますと、激しい非難と攻撃が、秋篠宮様に寄せられています。伊吹文明氏までが、強く批判しています。

 しかし私は、殿下一人を責める人々を、逆に戒めます。憲法遵守の殿下を育てたのは、誰なのか。一般国民と同じように、男女平等、個人の権利、結婚の自由を教えたのは、誰なのか。それを考えず、殿下や眞子さまを批判する人々は、物事の本質を見ない馬鹿者の仲間だと、私は思います。

 一番簡単な話をすれば、「憲法第一」として子育てをされたのは、上皇陛下と美智子様です。両陛下は、お子様たちを一般国民と同様にしたいと、ご自分の手で育てられ、皇室男子にあった「帝王学」を、退けられました。「開かれた皇室」を作り、国民と隔てのない教育をすると、それを実行されたのが美智子様でした。

 その美智子様を育てたのは、いうまでもありません。「トロイの木馬」たちです。「日本国憲法」「反日・左翼学者」「反日・左翼マスコミ」です。素直なお子様として育たれた秋篠宮様を、一方的に責める人間を、馬鹿者の仲間と私がいう意味が、ここにあります。

 まして伊吹氏のような、保守自民党の政治家なら、秋篠宮様を批判する前に、「トロイの木馬」を放置してきた、自分たちを責めなくてなりますまい。「自主憲法の制定」を棚ざらしにしてきたから、美智子様が影響を受けられ、秋篠宮様や、眞子さまがおられるのです。

 情けなく、悲しい殿下のお言葉ではありますが、伊吹氏のような自民党の実力者には、むしろ怒りを覚えます。皇室の中にまで、自虐史観の「日本国憲法」が浸透していることを、国難として捉える方が先でしょう。憲法改正の議論を進め、「日本学術会議」の中の害虫を駆除し、「反日・左翼マスコミ」の中の害虫駆除を進めた上で、殿下を批判をしなさいと、私は言います。

 「日本国憲法」は世界遺産だと、古賀誠氏は言い、自衛隊の明記にも反対しています。殿下をお諌めする暇があったら、自民党の中にいる古賀氏や、二階氏など、「獅子身中の虫」を退治して欲しいはありませんか。それとも伊吹氏は、弱いものいじめをする卑怯者なのでしょうか。

 殿下は反論する手段を持っておられませんが、古賀氏や二階氏は、伊吹氏に反論するだけでなく、反撃する力と道具を持っていますから、攻撃相手を選んだのでしょうか。

 ついつい、長くなり、「劣化か、耐性化か」の本題を、また外れてしまいました。次回は、心を鎮めて、本来のテーマに戻ります。ぜひ、「ねこ庭」へお立ち寄りください。

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日本もアメリカも謎だらけ - 6 ( 王氏の役目 )

2020-12-03 13:15:20 | 徒然の記

 「もともとこの人は、日本通ですが、外交手腕はダメで、」「日本としては、与し易い人物でした。」

 高橋洋一氏は、王氏を過小評価していますが、経歴を調べてみますと、違った顔があり、氏の役割が見えてくる気がします。

 文化大革命の末期、毛沢東の手に追えなくなった紅衛兵は、解散させられました。「若者たちは、貧しい農民から再教育を受ける必要がある」として、「都市に住む中学生・高校生は、農村に行って働かなければならない」と、毛沢東が指示を出しました。

 1969( 昭和44 ) 年に高校を卒業した王氏は、8年間黒龍江省に下方されています。1977( 昭和52 ) 年、北京へ戻った氏は、北京第二外語学院アジア・アフリカ語学部に入学し、日本語を学びます。卒業後、中国外交部に入省し、1983( 昭和58 ) 年の胡耀邦総書記来日時の、スピーチを書くなど、日本関係の仕事を専門に与えられています。

  これ以後の、氏の経歴を調べてみました。

 1. 1989( 平成元 ) 年から、1994( 平成6 ) 年まで6年間、駐日中国大使館に参事官として配属。

 2. 2004( 平成16 ) 年から、2007( 平成19 ) 年まで3年間、駐日中国大使

 高橋洋一氏は、「日本としては、与し易い人物でした。」と簡単に片づけていますが、王氏は、中国が日本へ派遣した、日本専門の、第一級工作員(スパイ)ではなかったかと思います。私は、昨日ネットで見つけた次の情報に、強い関心を持ちました。

 〈 日本駐在時のエピソード 〉

  ・駐在時には日本人とゴルフに興じるのが大好きで、王大使には「ゴルフ大使」という異名があった。

  ・日本語が堪能な王大使は、2007( 平成19 ) 年の帰任の際には、「多くの日本の友人たちと別れるのがつらい」、と話していた。

  高橋氏は、ゴルフ嫌いの習近平氏の威光を恐れ、突然ゴルフをやめたイエスマンだと笑いますが、それは日本人をそう思わせる演技だと、私は思います。大使時代の3年間だけでなく、参事官として6年間日本にいた間も、ゴルフ好きの日本人に合わせ、政財界の人脈情報取集と、自民党政治家への懐柔工作に専念していたのではないでしょうか。

 別れが辛いと語るほど、自民党の実力者と懇意になり、極秘情報を掴み、本国に伝え、豊富な工作資金を使っていた・・・と、私は氏の役割をこのように推測します。与し易いと考えるのは、間違いで、逆に、日本人を手玉に取る、有能な工作員でなかったか、と思います。もしも、過小評価できる面があるとすれば、胡耀邦時代と、胡氏失脚以後、習近平時代までの対日姿勢の豹変ぶりでしょう。「親日」から、「反日」、「敵視」と変わっています。

 胡耀邦時代の中国は、日本との関係が一番良好な時でしたから、おそらく当時の王氏は本気で親日家だったと思われます。政権トップが、激しい反日になると、それに合わせて反日となり、その変貌の大きさを知る者から、酷評されたのでないかと思います。政権トップに逆らえば、命が危なくなる国ですから、変わり身の早さもありうることと理解します。弁護する気はありませんが、何を喋っても、身に危険のない日本とは違う国です。好き勝手に放言しても、ちゃんと生きている高橋氏には、理解できないのかも知れません。

 以前、古賀誠氏について、ブログを書いたことがあります。古賀氏が幹事長をやめ、日本遺族会の会長をしていた頃だったと、思います。彼が王氏を訪ね、重要な動きをしていたことを思い出しました。

 平成18年に、昭和天皇のお言葉が、富田メモで公にされたことをきっかけに、靖国問題が大きくクローズアップされました。昭和天皇が靖国を参拝されないのは、かって「A級戦犯」と呼ばれた、7人の「殉難者」が祀られているからだ、と言うものでした。第1次安倍内閣の時です。
 
 昭和天皇でさえ参拝を控えておられるのに、総理大臣が参拝するとは何事かと、反日・左翼マスコミが大騒ぎしました。早速中国が、激しい拒絶反応を示し、媚中・親中の政治家たちも騒ぎに参加し、日中関係がたちまち険悪になりました。その時の様子を伝えるネットの情報を、もう一度紹介します。
 
 「古賀は親中派の一員として目され、上記の靖国問題などにも、影響を与えているとされる。」「平成19年年7月4日、中華人民共和国の王毅大使と、」「中国大使公邸で懇談し、協力を求めた。」
 
 「この時には、日中国交正常化35周年に合わせ、」「日本と中国が進める、『2万人交流プロジェクト』が、秋にも達成されるのに合わせ、」「双方で記念式典を開催することで、一致したとされる。」
 
 つまり氏は、靖国参拝に関し、日本への理解と協力を、王氏に要請したのです。自民党のパイプ役として、このような内政問題まで、反日大使に相談していたことになります。個人的な親しさも加わり、氏は日本政府の内情を隠さず語り、大国中国の歩み寄りを求めたのでしょう。王氏は、親身な顔でうなづきながら、得た情報を本国政府へ送ったはずです。
 
 1. 靖国問題で、一番中国に反発している政治家は誰なのか。
 2. 政府の弱点はどこにあるのか。
 3. 自民党内の議員の動きは、どうなっているのか。
 
 情報を得た中国は、日本政府が一番困る部分に焦点を当て、攻撃を仕掛けてくる・・・と、恐らくこう言うことなのでしょう。党の要職にあった古賀氏が、こんな対応をするのですから、中国が居丈高になるのも当然でしょう。
 
 私が最も注目したのは、古賀氏と共に中国大使館を訪ね、会談に同席していた人物が、二階俊博氏だったと言う事実です。やがて幹事長になり、媚中の議員になりそうな人物は、このようにして育てられていくのかと、今の私は教えられています。
 
 時間をかけ、金をかけ、現場の経験を踏ませながら、「中国共産党コロナ菌」は、このようにして自民党内に浸透して行くのです。菅総理と王毅氏の会談の背景にある、事実の一端を紹介しました。調べればどこまでも広がる、「日本もアメリカも謎だらけ」のブログです。一旦ここで区切りをつけたいと思います。
 
 息子たちと、「ねこ庭」を訪問された方々にお願いします。一体誰が本当のことを喋っているのか。マスコミはもちろんのこと、政治家も、ネットの動画も、そのまま信用してはなりません。日本を大事にする気持ちをしっかり持ち、自分で情報を求め、判断するのが一番です。
 
 日本だけではありません。アメリカ、中国、北朝鮮、韓国と、国際社会は内部で対立し、流動化しています。何があっても、諦めず、慌てず、捨て鉢にならずと、これは自分自身に言い聞かせている言葉です。
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日本もアメリカも謎だらけ - 5 ( 総理と外相の中国拝跪外交 )

2020-12-02 18:27:26 | 徒然の記

 今回は、下記記事の転記から始めます。見出しは、次のようになっています。

「五輪成功で日中協力」「王外相と首相会談 『安定化へ共に責任』」

 4. 11月26日の共同通信社配信記事  菅総理と王毅氏の会談記事

 「菅首相は25日、王毅外相と官邸で会談し、」「来年夏の東京五輪・パラリンピックの成功を目指し、協力を確認した。」

「日中の安定化に向けて、共に責任を果たしていきたいと、意欲を表明。」「中国公船による、尖閣周辺海域の航行への、対処を要求した。」「一方中国外務省は、コロナ対策のため制限している、日中ビジネス関係者の往来を、」「今月30日に再開すると、発表した。」

 前日の王毅氏の重大発言を受けた記事が、この程度の扱いです。文章を転記する気になりませんので、残りは項目に分け、列記します。

 1. 就任後、ポンペオ米国務長官に続き、短期間で中国要人会うことで、中国関係を重視する首相の立場を、みせた。

 2. 中断していた日中要人の往来再開を歓迎すると述べた。

 3. 日中の安定した関係は、国際社会にとっても、極めて重要だと述べた。

 4. これに対し王氏は、日中は良い方向へ動いているとし、様々な分野で協力したいと応じた。

 5. 王氏は、習近平主席のメッセージを伝達した。

 6. コロナ対策での協力呼びかけと、五輪再開を支持する内容で、李克強首相のメッセージもあった。

 7. 会談で総理は、「東シナ海の海洋安全保障問題」、「日本食品の輸入規制早期撤廃」、「日本産牛肉の輸出再開」、」「香港情勢への懸念」、「日本人拉致問題を含む、北朝鮮対応への協力」を、要請した。
 
 8. 王氏は会談後、「日中両国の発展に影響しないよう、取り組みたい」と、記者団に語った。
 
 あからさまにトランプ大統領を攻撃し、悪意の記事を掻き立てるアメリカのマスコミと、共同通信社を比較して見ますと、アメリカの方がハッキリしています。敵か味方か、誰の目にも一目瞭然です。共同通信社の記事は、読者に分からないよう、巧妙な操作をしています。
 
 1. 王毅発言を報道しないことにより、敵対する中国の意図を国民に知らせない
 2. 王毅発言を報道しなければ、茂木外相、菅総理の売国行為が国民に知られない
 3. 媚中二階氏を中心とする、「中国拝跪外交」がますます進んでいく
 
 国民の支持率が、ほとんどない反日野党の馬鹿騒ぎよりも、自民党内の「獅子身中の虫」たちの、「中国拝跪外交」の方が、日本の滅亡を確実に早めます。今にして思えば、二階氏や菅氏などが、安倍総理の足を引っ張っていたのだと、こう言う事実も見えてきました。
 
 二階氏を引き立て、媚中派として育てた人物を考えますと、長く、深い、自民党の病巣が見えてきます。ネットで調べれば、誰にでも分かることですが、中国共産党政府が、コントロール下に置いているのは、歴代の自民党幹事長です。私が調べているだけでも、小沢一郎、加藤紘一、古賀誠、野中広務、石破茂、二階俊博といった、親中派幹事長がいます。二階氏の個人的資質でなく、中国共産党による懐柔策に取り込まれた、自民党の組織的病巣でないかと推察します。「武漢コロナ」より前に、自民党は「中国共産党コロナ」に、犯されていたと言うことでしょうか。
 
 今回はスペースの都合で、ここまでとしますが、次回は、王毅氏を中心とした、古賀、二階両氏の行動を、再度紹介いたします。菅氏の一連の行動も、ここから推察されるものがあるような気がいたします。
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日本もアメリカも謎だらけ - 4 (王毅外相と茂木外相)

2020-12-02 12:30:21 | 徒然の記

 これから紹介するのは、下記の二つです。

 3. 11月25日の共同通信社配信記事  茂木外相と王毅氏の会談記事

 4. 11月26日の共同通信社配信記事  菅総理と王毅氏の会談記事

 「護る会」に属する、自民党の保守系議員を中心とし、激しい非難を浴びている茂木氏の会談について、共同通信者が次のようにタイトルをつけています。
 
 「外相会談 日中の往来 月内再開」「ビジネス対象 コロナ連携強化も」
 掲載されている写真は、茂木外相と王毅氏が握手でなく「肘(ひじ)タッチ」をし、会談成功のゼスチャーをしています。茂木氏の表情には微かな笑みがあり、「会談を前に、肘タッチを交わす、王毅国務委員兼外相と茂木外相」と言う説明が添えられています。見出しを見る限り、共同通信社は領土問題については関心がなく、もっぱら、日中間の往来が再開されることに関心を寄せています。
 
 長くなりますが、記事の全文を転記します。
 
 「茂木外相は24日、中国の王毅外相と東京都内で会談し、」「新型コロナ対策で制限されている、日中間のビジネス関係者の往来について、」「11月中に再開する方針で、合意した。」
 
 国益より金儲けを優先する、経団連の意向を受け、茂木外相もまた、尖閣問題を軽視している様子が窺える記事です。
 
 「コロナ収束に向けた連携強化で、一致。」「閣僚級の『日中ハイレベル経済対話』を、来年再開すると申し合わせた。」
 
 この記事を読んだ読者は、会談が成功したと言う印象を与えられます。
 
 「茂木氏は中国公船による、沖縄県・尖閣諸島周辺の領海侵入を踏まえ、」「王氏に前向きな行動を要求。」「王氏は中国の領有権を改めて主張し、応酬となった。」
 
 四段組の記事の中で、問題の部分に触れている文章は、これだけです。あとは、「日中間の相互通報体制」、「ホットライン開設」、「気候変動・環境問題への協力体制」、「原発事故後の日本食品の輸入規制問題」、等々が話し合われたと説明しています。
 
 王毅氏が領有権を主張した時点で、即座に反論し、それでも意見を撤回しないのなら、会談を中止すべきでしょうに、それもしていません。「前向きな行動を要求」したと、書かれていますが、この腰抜けぶりをなんと理解すべきなのでしょう。
 
 記事を再読・転記すると、高橋氏の意見が見当違いだったと確信し、青山氏と同じ怒りが再び生まれました。王氏が領有権を主張し、応酬になったのなら、即刻会談を止め、帰国を促すのが、日本のとるべき姿勢です。領土交渉に来たと言うのならまだしも、かくも無礼な王氏を、なぜ翌日総理に合わせたのか。外務省に指示し、総理との会談を取り消させるのが、外相の役目です。
 
 領土問題より、日中間のビジネス往来や、他の経済問題を優先すると言うのですから、氏は外相失格です。社会の木鐸を自称する、マスコミの使命を放棄した共同通信社の腑抜けぶりも、同罪です。
 
 会談内容が中国国内に伝えられれば、中国の尖閣領有を日本が反対していないと、受け取らせます。国際的なニュースになれば、中国の領有権も存在すると言うシグナルになります。
 
 息子たちに言います。とるに足らない「無能な外相」の会談のため、日本は重要な領土と領海を失うことになります。これが自覚できない茂木氏の政治音痴ぶりと、共同通信社の提灯記事を、許してはなりません。
 
 全文を転記するつもりでしたが、そんな悠長なことをしておれなくなりました。共同通信社の記事に、「嘘」はありませんが、こう言う文章を、私は「捏造記事」と糾弾します。国民を誤魔化し、問題点を曖昧にする「情報操作記事」です。
 
 事態を招いた茂木氏の無能と、背信行為こそが、国会で追及されなくてなりません。ところがどうでしょう。野党が熱心に追及しているのは、辞任した安倍総理の「桜を見る会」の、費用の処理が違法だとかなんとか、そんな瑣事です。簡単に言えば、与党も野党も、国会も、「腐っている」の一言です。
 
 怒りに燃える私は、菅氏が野党と協力し、安倍氏の政治生命まで奪おうと画策しているのでないかと、そんな疑いまで抱きます。前任の政権トップを、辞任した途端に引き摺り下ろし、罪人に仕立てると言うのは、隣の韓国がやっている醜態です。まさか菅氏が、そんなことまでするとは思えませんが、「王毅会談」の無惨な失態は、私の冷静さを奪い、菅総理への信頼も失わせました。
 
 次回は、最後の情報です。冷静に再読したいと、言い聞かせつつ・・・
 
 4. 11月26日の共同通信社配信記事  菅総理と王毅氏の会談記事
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