ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

伊藤貫の真剣な雑談 - 15 ( 祭りの薬売り )

2023-07-26 10:02:10 | 徒然の記

   3. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第2回前半 )」 ・・アメリカの保守がする日本の保守の悪口

 今回はタイトルを変えず、内容の説明部分を変えました。

 ・これでは安定した自分たちの外交政策、国防政策はできないのだが、日本はずっと76年間それでやって来た。

 ・では本当にアメリカが日本を守ってくれるのかというと、前にも述べた通り、中国人、朝鮮人、ロシア人が核武装しても、日本人にだけは持たせないというのだから、本当の親日ではない。

 ・日本をずっとそんな危険な状態に置いておきたいというのが、アメリカの態度だから、本音では親日ではない。

 ・こんなアメリカに見捨てられたら大変だと、そんな議論ばかり続けていたら、10年20年後に日本は滅びると思う。

 嬉しそうな笑顔で喋っていますが、何度も聞かされた話なので言いたくなります。

 「その話はもう分かったから、先を進めなさい。それにしても貴方は、自分の国が痛めつけられている話が、どうしてそんなに嬉しいのですか。」

 ・だから僕は、日本人もパラダイム ( 概念 ) レベルで考えた方が良いと思う。

 ・だから今日は、リベラル派の3つのパラダイムについて説明し、来週は保守派の3つのパラダイムについて説明します。

 私が子供の頃村の祭りでは、通りの至る所に大道芸人や物売りがいて大声で人集めをしていました。

 「さあ皆さん、寄ってらっしゃい見てらっしゃい。これから私が売ろうとするものは、そんじょそこらにあるものではありませんよ。」

 「はるかな唐 ( から ) ・天竺の山奥で、100年の年月をかけ、多くの人間が命懸けで取って来た世にも珍しい薬だよ。」

 話が面白いので、大人も子供も彼らの周りに集まりますが、肝心の薬はなかなか見せません。欲張りな彼らは、見物人が5人でも10人でも多く集めたいとそっちの方が大事なのです。伊藤氏のお喋りを聞いていますと、そんな田舎の祭りの薬売りの姿を思い出しました。東大やら、アメリカの大学やら、国際政治学の6つのパラダイムやら、視聴者の前で喋ってみせましたが、何と結論は、

  「だから日本人も、パラダイムレベルで考えた方が良いと思う。」

 おかしな話ではありませんか。永久にアメリカの属国となった日本がパラダイム思考をすれば、アメリカが国策を変更するのでしょうか。

  ・日米安保条約を破棄し、米軍を日本から撤退させ、日本の独立を認める。

  ・占領軍憲法の押しつけを反省し、「憲法改正」と「軍の再建」を認める。

  ・日本の核武装を認める。

 「パラダイム思考」にそんな不思議な力があるというのなら、聞かずにおれなくなります。自信に満ちて語る氏の顔を見るほどに、祭りの薬売りの顔が重なりますから、眉に唾して聞くことにします。

 ここでやっと氏が、「国際政治学の6つのパラダイム」の中身を説明してくれました。シリーズのタイトルなのに、やっと今回パラダイムの名前だけが出て来ました。

 「国際政治学の6つのパラダイム」は、大きく「リベラル派」と「保守派」の2グループに分かれ、それぞれ3つに細分化されるので、合計6つという計算です。

 「リベラル派」

   1.  相互依存派

   2. 制度学派

   3.  民主的平和の理論

 「保守派」

          1.  攻撃的なパラダイム

    2.  防御的なパラダイム

    3.  覇権安定論

 ということで次回はタイトルが同じでも、下記の通り内容が変わります。

         3. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第2回前半 )」 ・・リベラル派のパラダイム

 今回は、視聴者のコメントを3件紹介します。一人だけ疑問を呈している、普通の人がいます。

〈 コメント1. 〉

  伊藤さん、素晴らしい動画をありがとうございました。 日本に巣食う親米保守の連中に聞かせてやりたいですね。(もう手遅れ感が否めませんが。。)
 
〈 コメント2. 〉
 
       伊藤先生のお話しは日本人である事を再確認させてくれます。これからも配信を宜しくお願い致します。
 
〈 コメント3. 〉
 
  パラダイムレベルって本当ですか?パラダイムって、学問全体の傾向自体が変化して、術語の解釈自体が変更されて研究者自身が自分の意思に関わらず思考する環境そのものが変わるようなものだと思うのですが…。同時代に複数存在するパラダイムとか…。それって単に学派とか、スクールっていえばいいんじゃないですか?
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伊藤貫の真剣な雑談 - 14 ( 米国保守のお喋り )

2023-07-26 09:57:53 | 徒然の記

   3. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第2回前半 )」 ・・国家の存立を左右する国際政治学の6つのパラダイム ( 概念 ) 

 前回紹介した5人視聴者は文句なしの賞賛ですが、私は氏の説明に引っ掛かっています。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々には、次の氏の意見が記憶にあると思います。

 ・占領軍憲法で軍隊を無くされ、日米安保条約で米軍が永久に占領するとなった時から、日本は永久に独立国になれなくなった。

 ・アメリカは中・露・北朝鮮の3ヶ国が、いかに日本をターゲットにして核ミサイルを増やしても、日本人にだけは核抑止力を持たせないと言う方針を持っている。

 つまり氏の説明によると現在の日本は、永久に独立できないアメリカの属国で、アメリカの意向に逆らっては、何もできない植民地です。そうなると、次の説明が矛盾します。

 ・日本人は日本が、国際政治学の6つのパターンの中のどれを選択しているのかを、ハッキリ知るべきである。それを認識しないと、日本の国家戦略を明確に設定できない。

 国際政治学の6つのパターンを知ろうと知るまいと、米国の属国に、独自の国家戦略の設定できるはずがない。日本人にだけは核を持たせないのがアメリカの国策と説明しながら、日本に核武装せよと言う意見はどこから出てくるのか。氏の議論の飛躍は、どこから生じているのでしょう。

 ・残念ながら日本語という言語では、こういう3段階のレベルに分けて議論するという考え方に馴染まない。

 ・だからパラダイムレベルの議論はマスコミに出てこないし、政治家も勿論しない。恐ろしいことに外務省や防衛省の人たちも、あまりしない。

 ・それなら大学でそういう議論がされているかというと、そうではない。私は東大の学生だった時代に4人の先生から国際政治学を習ったが、そのうちの一人は護憲左翼、後の三人は親米保守だった。

 ・三人のうちの二人は、一人が佐藤栄作首相のブレーン、後の一人が中曽根氏のブレーンだった。この二人は有名人で世間の評判が高かったから、国際政治学を分かっている優秀な人物と思っていた。

 ・その後東大を卒業してアメリカに来て、二つの大学で国際政治学の講義を聞いて、それからワシントンで外交政策と経済政策の分析レポートを書く仕事を始めた。

 ・この時、どうも日本の大学で教えている国際政治学とアメリカの国際政治学の質が違うのではないかと思った。

 ・東大の先生たち、保守派の先生たちの意見を当てはめていくと、彼らは、国際政治学ではうまく説明できないレベルの政策設定や議論をやっているに過ぎないと思うようになった。

 今日まで私は、日本をダメにしている元凶を反日左翼学者にだけ置いて来ましたので、保守派の学者に焦点を当てる氏の意見が新鮮に聞こえます。戦後の大学では反日左翼教授が幅を利かせているとばかり思っていましたが、別の事実を氏が教えてくれます。知らないことを教えてくれる人物は、「ねこ庭」では先生ですから、話を聞かなくてなりません。

 ・日本の保守派の政治学者、それも総理大臣のブレーンと言われる人たちがやっている議論は、結局戦後日本の対米従属、対米依存体制を正当化するためのもので、本当の国際政治学のパラダイムレベルの議論ではなかった。

 ・吉田茂とか佐藤栄作、中曽根とか、ああ言う人たちがやっていた対米従属政策を正当化するための議論を、東大の先生たちは供給しているだけで本当の国際政治学者でなかった。

 ・それが分かったので、僕は自分なりに国際政治学を勉強した。まず僕自身が、どのパラダイムを採用して国際政治の分析をするのか、つまり自分の視点をハッキリさせないと、キチンとした議論ができないと言うことを、ワシントンに来て初めて気がついた。

 ・そう言う点から見ると、残念ながら日本における外交政策、国防政策の議論は、どのパラダイムを使って議論しているのかを明確に意識しないまま、大変だ大変だと言っている。

 ・大変だから国防予算を二倍にしたら良いとか、高い武器を買わされても、もっとアメリカに協力しないとダメだとか言っている。

 ・日本の保守の原動力というのは、露骨にいうと、全てアメリカに捨てられたら大変だというもので、いつもおどおどビクビクしていて、アメリカにしがみついていく議論なのだ。だから大統領が変わるたび、今度の大統領は日本を守ってくれるのか、その次の大統領は守ってくれるだろうかという議論ばかりする。

 やはり氏は、日本の悪口しか言わない人物に戻りました。喋っていることの中には、うなづきたくなる事実があるとしても、なぜそこまで悪様に言うのかと不快感が汗のように吹き出して来ます。

 「貴方は、どこの国の保守なのですか。」

 自分の国の保守を楽しそうに批判する氏は、「日本の保守」ではないようです。だから無意識のうちに、「日本の保守」はと切り捨てるのでしょう。この矛盾した人物が、どんな屁理屈で視聴者をたぶらかすのか、不愉快でも氏の雑談を静かに聞いてみなければなりません。

 次回へ行く前に、今回は氏にたぶらかされた視聴者のコメントを3件紹介します。

〈 コメント1. 〉

  私にとっては少し高度なお話でした( ´ー`) 頑張ってついて行きます 「本当の!一流の見識」に触れるだけでも有難い、TVしか知らなかった2020年1月以前の私は何だったんだろう??この機会を与えて下さった全てに感謝です。
 
〈 コメント2. 〉
 
 
〈 コメント3. 〉
 
  優しいし話、凄く面白いし、大好き 、しゅき、しゅき、大好き
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伊藤貫の真剣な雑談 - 13 ( 「3段階の思考レベル」について )

2023-07-25 16:52:02 | 徒然の記

  3. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第2回前半 )」 ・・国家の存立を左右する国際政治学の6つのパラダイム ( 概念 ) 

 氏の雑談を紹介します。

 「伊藤貫です。今回は国際政治の6つの学派を、説明します。日本がこの6つのどれを選ぶかによって、国際社会で生存できるのかが決まる重要なものです。」

 説明の前提条件として、氏は持論である日本の置かれた状況を述べます。

 ・日本は現在、4つの核武装国に包囲されてている。このうちロシア、中国、北朝鮮は、どんどん新しい核ミサイルを増やしている。

 ・しかしこの3ヶ国は、アメリカが日本に強引に買わせようとしている核ミサイル防衛システムを無効にするミサイルシステムを既に持っている。

 ・だから日本は、アメリカが勧める非常に高額な核ミサイル防衛システムを買っても、対抗できないのだ。アメリカ政府はそれを百も承知で、日本に無理やり押しつけている。

 ・しかもアメリカはこの3ヶ国が、いかに日本をターゲットとして核ミサイルを増やそうと、日本人にだけは核抑止力を持たせないと言う方針を持っている。

 ・こう言う状態が10年も続くと、日本は身動きできなくなる。というより、日本は既に身動きできない状態になっている。

 ・北朝鮮と中国、ロシアは、アメリカ本土に届く高性能のミサイルをどんどん増やしているから、アメリカはこの3国と本気で戦争をする気は全くない。

 ・だから日米同盟の効力がどんどん落ちていき、今から10年15年後の日本は絶望的な状態に追い込まれていく。

 ・日本が、6つの国際政治学の中から間違った政策を選んでしまうと、どうすれば良いのかが分からなくなり、既に分からなくなっている日本は間違った選択をしている。

 一気に紹介して来ましたが、これは「雑談」の範疇を超えた「真剣」な意見です。氏がアメリカとの関係をどのように見ているのか、むしろ質問したいところでしたから、しばらくは黙って読みます。

 ・過去75年間の日本の対米従属策は、キチンとした国際政治学のパラダイムに基づいた政策ではなく、単に戦争に負けてアメリカに叩きのめされ占領され、しかも日米安保条約を押しつけられ、占領軍憲法を押しつけられた結果のものである。

 ・占領軍憲法で軍隊を無くされ、日米安保条約で米軍が永久に占領するとなったのだから、日本は永久に独立国となれない。

 ・日本が独立国となれなくても、ある程度の金儲けだけはさせても良いと言うのが、アメリカの対日政策だった。

 ・これでは本当の日本の外交政策、国防政策、軍事政策の作れようはずがない。それなのに日本は、何と76年間もそのままやって来た。気がついてみたら身動きできないし、10年後のことを考えるとますます酷くなる状況に置かれている。

 ・日本人は日本が、国際政治学の6つのパターンの中のどれを選択しているのかを、ハッキリ知るべきである。それを認識しないと、日本の国家戦略を明確に設定できない。

 ・国家戦略が明確に設定できないと、ますますアメリカと中国に弄ばれるだけとなる。

 今回の氏は用意したハンカチで口を拭い、白い唾を視聴者に見せません。楽しそうな笑顔だけが気になりますが、話の内容にはうなづかせられます。「日本国憲法」を「占領軍憲法」と呼び、「占領軍憲法」と「日米安保条約」が、日本を永久にアメリカの従属国にしたと説明します。

 言いたい放題の悪口を言わないので、素直に聞ける状況が生じています。

 ・こういうことを言うと何だが、英語、ドイツ語、フランス語と言う西欧言語では、ものごとを考える時の段階を三つに分けて表現する。

 次の3つはよく知られた表現だそうですが、私は初めて聞きます。1.2.3.と、レベルの高い順に並んでいます。

  1. 哲学的思考段階   ・・一番抽象度が高い思考

  2. パラダイム思考レベル ・・国際政治学の6つのパターンでの思考

  3. ポリシー思考レベル ・・国や個人の主義主張によるもので、一番身近な思考

 ・自分たちがどのレベルの思考をしているかをハッキリ認識していないと、質が高く、安定性と一貫性のある議論ができない。

 今回は日本の悪口が出ないと安心していましたが、やはりこの辺りから普段の氏に戻るようです。先を読んでいませんが、アメリカ人やイギリス人、あるいはドイツ人、フランス人と比較して、日本人は一番レベルの低い思考しかできないと、そんなふうに言いそうな気配です。

 国際政治学の6つのパラダイム ( 概念 ) を説明するのかと思っていましたら、「3段階の思考レベル」が先行します。意見を言うたびに幾つかの要件に分解し、何度も繰り返してややこしくするのが、氏の雑談方式のようです。記憶力の弱い人間はメモでも取らないと、氏が何を話しているのか、どの部分を喋っているのか分からなくなります。

 本題の続きは次回からにするとして、いつものように5人の視聴者のコメントを紹介します。「黒猫でも白猫でも、ネズミを捕る猫は良い猫だ。」・・鄧小平氏の言葉を、首を傾げながら思い出します。

〈 コメント1. 〉

       これは政治家は勿論、日本の全エリートに見てもらいたい動画だ。次回が待ち遠しい。ワクワクしてます。
 
 
       このような大変勉強になる素晴らしいお話をを、それも無料で聞ける機会を提供して下さった伊藤先生とch桜の皆様に感謝致します。 この6つのパラダイム訳が本当に言い得て妙というか、セオリーとリアリズムの組み合わせを含めて各国の姿勢を理解・説明できる気がして目から鱗というか、いつもうまく言葉に表すことが出来ずもどかしかった思いが一瞬でストンと解決された気がして感動すら覚えます。 そして国際情勢を理解するには近代史だけではなく、有史以来の世界史を勉強することが不可欠であることも改めて実感することができました。 本当に有意義なお話をありがとうございました。
 
〈 コメント3. 〉
        伊藤貫先生のご解説なるほどだと思います。独立国家とは強い強大な軍事力が絶対必要だと思います
 
〈 コメント4. 〉
 
        このレベルの人が桜チャンネルにしか出てこないのがまず問題 それほど理解できる人が日本にいないんだろう
 
〈 コメント5. 〉
         伊藤氏すばらしい!カッコいい! 話が分かりやすいうえにこの知識・分析力!
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伊藤貫の真剣な雑談 - 12 ( 共産党親派のボウフラ君 )

2023-07-24 19:56:24 | 徒然の記

  3. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第2回前半 )」 ・・国家の存立を左右する国際政治学の6つのパラダイム

 本日午前8時35分に、久しぶりにボウフラ君のコメントが入っていました。猛暑のため何を勘違いしたのか、「ねこ庭」を訪ねて来ました。読んでみて面白かったので、「ねこ庭」で紹介することにしました。従って今回は、予定変更です。

 ボウフラ君は共産党親派なので、「ねこ庭」を敵視していますから、「敵の敵は味方」とばかりに伊藤氏の弁護をして来ました。

 「相変わらず、文章が読めない爺だな。」
 
 これが第一行で、伊藤氏に似た礼儀知らずの言葉ですが、面白いのはこれから先の屁理屈です。
 
 「過去三十年間調査研究してきた」イコールその年代だけ、な訳無いだろ。調査研究してきた期間が三十年間なのであって、その対象はそれより過去も含まれると、何故思い至らない?」

 「お前は本当に「自分に都合良く解釈する」な。そういう「思い込み」で「勝手に決め付け」るのが「自称保守」なのだな。」
 
 なぜボウフラ君が文句をつけているのか、それは私の次の言葉にあります。
 
 「自分はたったの過去30年のことしか喋れず、77年前の戦前戦後史も知らず、的外れな話をしているのに、〈過去500年の国際政治史〉と大見栄を切っています。」
 
 伊藤氏は過去30年間のことを喋っているのでなく、「調査研究してきた期間が三十年間なのであって、その対象はそれより過去も含まれる。」と、ボウフラ君が氏の肩を持っています。
 
 せっかちで早とちりのボウフラ君は、自分が氏のお喋りを読んでいないことを、頼んでもいないのに白状しています。面倒を厭わず、あわて者のボウフラ君のため、氏の雑談を少しだけ転記しましょう。
 
  ・アメリカ国民は過去35年間、生活レベルが停滞、もしくは低下している。

  ・ボトムの国民の70%は、過去35年間アメリカのGDPは増えてきたのにもかかわらず、生活レベルは停滞、もしくは低下してきた。

  ・軍事費などどうでもいいから、自分たちの生活を何とかしろ、年金をちゃんと増やせ、生活費をなんとかしろという意見になる。

  ・ワシントンでアメリカの外交政策を眺めていると、今は2から3へと移りつつあると考えられる。

  ・私も30年前から、日本は核を持つべきで、その時は地上に置くのでなく、潜水艦に設置すべきだと言っている。

  ・その証拠に、過去30年間アメリカの貧富の差が拡大してきたグラフを見ると、クリントン・オバマ政権時代の方が、ブッシュ・トランプ時代に比較してよほど早い。

  ・アメリカは過去30年間、世界の他の国に過剰に武力介入してきた。その結果は、国際紛争を悪化させただけだ。

 読めば一目瞭然、伊藤氏は30年間研究した結果を雑談しているのでなく、過去30年間についてお喋りをしています。「雉も鳴かずば撃たれまいに」と言う諺がありますが、ボウフラ君がその通りを実行して見せました。
 
 「お前のように時間を持て余して本を読んでいる暇人と違い、暑さも寒さも関係なく、俺は忙しく働いている。」
 
 それにしては、ボウフラ君がコメントを入れて来た時間は朝の8時30分です。世間の人々が通勤している時間帯に、「ねこ庭」で悪態をつく暇がある便利な仕事をしているようです。
 
 礼儀知らずで悪態をついても、ボウフラ君には憎めないところがありますので、なぜ恥も外聞も捨て、不都合な時間にコメントを入れて来たかにつき、私なりの理解をしています。もしかすると、ボウフラ君は次の言葉に反応し、共産党の志位氏に報告したくなったのかも知れません。
 
 「貴方がいつまで日本にいたのか知りませんが、反日左翼勢力が共産党と一体になり戦後の日本で跋扈した事実に、何の疑問も抱かなかったのでしょうか。GHQが残していった三つの〈トロイの木馬〉が、どれほど巨大な力で日本を支配しているのか、そう言うことも気づかなかったのですか。」 

 共産党が三つの〈トロイの木馬〉と一体となり、日本の核武装理論を邪魔して来た事実が世間に広まっては大変と、慌ててしまったのではないでしょうか。ボウフラ君のコメントは削除しましたが、一部を「ねこ庭」に残しておく価値がありそうな気がしました。

 多くの人をたぶらかす伊藤氏の悪辣さに比べたら、ボウフラ君の実害は「ねこ庭」の片隅を汚すだけですから、可愛いものではありませんか。

コメント (2)
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伊藤貫の真剣な雑談 - 11 ( 鄧小平氏の言葉 )

2023-07-24 12:41:31 | 徒然の記

   2. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第1回後半 )」 ・・日本の保守の悪口

 伊藤氏の雑談の紹介を続けます。

 ・中国、ロシア、北朝鮮と周りの3つの国が核武装し、韓国も核武装の方向に向かっていると、それにもかかわらず日本の外務省、防衛省、自衛隊は何の議論もしない。

 ・だから日本のレベル、とくに日本の保守派のレベルはものすごく低い。

 ・日本の保守派に言いたいのは、中国の悪口、韓国の悪口、北朝鮮の悪口とか、そう言うことばかりやっていたら、日本はどんどん沈没していくということ。

 ・そんなくだらない議論をするよりも、自分たちの置かれた状況をもっと現実的に分析し、日本は核を持たざるを得ない方向へ追い込まれていること、韓国もその方向へ向かっていることを認識し、日本も核武装すべきと言う方向に国内の世論を向けて欲しい。

 ・で、これでお終いです。どうも有難うございました。

 爽やかな笑顔で氏の動画が終わりました。今回は視聴者の方のコメントを12件紹介しますが、私と違い、ほとんどの人物が氏の意見に同意し、核保有の議論をしない日本の保守層に疑問を抱いています。

 アメリカの反日左翼勢力というより、馬渕氏の言うウォール街のグローバリスト資本家たちが、日本にそれをさせないため残した「3つのトロイの木馬」が今もそれを阻んでいる現実を、一人の方を除いて誰も見ていません。

 伊藤氏はもちろん喋りませんし、馬渕氏も踏み込みませんでした。韓国と違う日本の特殊事情を知れば、もう少し違ったコメントになる気がしますが、それでも氏のような怪しげな保守の言葉に頼らざるを得ない、真剣な国民の声です。心してお読みください。(  誤字、脱字は訂正していません。 )

〈 コメント1. 〉

  とても勉強になりました。腑に落ちました。日本の言論人が薄っぺらいかわかりました。

〈 コメント2. 〉
 
         日本も原潜を持つべき楽しみな番組が、増えました。他国から見た日本の現状、刺激になります。
 
〈 コメント4. 〉
 
      韓国が正常な思考ができるというのは、日本より優れているというより、日本のような縛りがなかったからだとも思います。縛りというのは、ながらく、歴史問題に足をとられ、中韓の批判を真に受け、アメリカも日本の自立を望んでいないという現実があったからという原因もあると思います。  そうは言っても、保守言論人くらいは、自由に、核保有も含めた、戦略的な議論を展開してほしいですね。待ったなしの現状なのに。韓国が核を保有したら、増々笠に着て、日本を恫喝しそう。
 
〈 コメント5. 〉
 
      アジアのバランス・オブ・パワーの維持のためには日本の核武装が必要かもですね・・・。
 
          日本国が。外交政策の為の核保有は、正しい選択だと思います。
 
〈 コメント7. 〉
 
          日本の核武装は、米国にとっても良い状況を作る。
 
 〈 コメント8. 〉
 
         伊藤先生と同年の私ですが先生若々しいですね 貴重な意見ご指導感謝します。日本に住んでいると世界がわからなくなりますね 恐ろしいことですね これからも雑談どんどんしてください。
 
 〈 コメント9. 〉
 
  やはり、自主防衛ですね。核保有は当たり前。現在に日米安保条約を改正しなければなりません。日本の軍隊?も、アメリカの領土防衛のため尽くすのが常識です。
 
 〈 コメント10. 〉
 
  伊藤先生、日本を心底ご心配されていることに対し、尊敬します。有難うございます。正直、ちょっとこれまでは、煮えたぎらない方かなという気持ちもありましたが、先生のお話を伺いそのお気持ちが良く理解できました。韓国は私は嫌いですが、国を思う気持ちは、日本よりはるかに立派であることがわかり、その点については尊敬したいと思います。
 
 〈 コメント11. 〉
 
         日本周辺の核ミサイル配置状況は日本に向け、中国が何千発の水爆、原爆の核ミサイルを、北朝鮮が何十発の水爆、原爆の核ミサイルを、そして、これからは韓国が核ミサイルを日本に向けようとしていますが、日本は相変わらず、平和ボケでいます。
        政府機関は全て対策を検討していないようですね。このような事態で何が最も可哀想なのか、それは国民の生命が無視されていることです。さらに、このような状況は、いつも日本が、周辺の国々に好き勝手に、苛められ、最悪、奴隷か滅ばされることに繋がるものと確信します。戦争をするために核武装するのではなく、あくまでも抑止するために持つものです。一刻も早く日本人は核武装について目覚なけれは手遅れだと確信します。! 
 
〈 コメント12. 〉
 
        伊藤先生のお話を聞くにつれ、日本の政治家、政府の情けなさが 浮き彫りになりました。本当に歯がゆい。
 
 視聴者の方のコメントを紹介しながら、改革開放政策を進めていた時の鄧小平氏の言葉を思い出しています。
 
 「白猫でも黒猫でも、ネズミを捕る猫は良い猫だ。」
 
 次回からは、下記雑談の紹介になります。

   3. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第2回前半 )」 ・・国家の存立を左右する国際政治学の6つのパラダイム

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伊藤貫の真剣な雑談 - 10 ( 日本を知らない、国際政治・金融アナリスト )

2023-07-24 00:17:18 | 徒然の記

   2. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第1回後半 )」 ・・日本の保守の悪口

 今回も前の続きで同じタイトルですが、日本の保守の悪口」内容を変えました。

 ・韓国のようなまともな議論ができないのが、日本の保守だ。

 ・日本の保守の月刊誌というのは、核戦略理論とか、国際政治理論とか、過去500年間の国際政治史とか、そう言うレベルの議論ではない。

 自分はたったの過去30年のことしか喋れず、77年前の戦前戦後史も知らず、的外れな話をしているのに、「過去500年の国際政治史」と大見栄を切っています。息子たちにだけ言います。

 「よく見ておきなさいよ。こう言う人物が世を惑わす害虫です。誰のためにもならない、軽薄なお喋りをして、日本国民をダメにします。」

 ・ハッキリ言って、日本の保守派は中国の悪口、北朝鮮の悪口、左翼の悪口、朝日の悪口、NHKの悪口・・要するに周りの国の悪口か、左翼の悪口を言うだけで、何の脳みそも持っていない。

 ・日本の保守派は、少なくともこうした核戦略議論ができる韓国人に比べると、よっぽどレベルが低い。日本の保守も、自由民主党の政治家にも、要するに「知的誠実さ」「知的堅固さ」が無い。

 話に夢中になると、唇の両はしに白いつばきをためる人が時々います。都度ハンカチで拭けば良いのにそれもしないため、汚らしくて話を聞く気になれませんが、伊藤氏もその仲間でした。不愉快な話をしている上に、汚い白い唾が口の両端に溜まるのですから我慢するのに苦労します。

 ・驚くべきことに、外務省、防衛省、自衛隊は、今でも韓国のような議論が全くできないから、本当の戦略論ができない。

 ・霞ヶ関の役人と、日本の自衛隊の最高幹部、あの連中がすごく出来が悪いからこうなる。

 ワシントンに住み、ビジネス・コンサルティング会社とロビイスト事務所で、国際政治・金融アナリストとして勤務している氏は、本拠地が日本でなくアメリカです。アメリカの保守派たちと日本の悪口を言いながら暮らしている様子が、見えて来ます。

 平成20年に「田母神論文事件」というものがありました。自衛隊の航空幕僚長だった田母神俊雄氏が、政府見解と異なる論文を発表した問題でした。NHK、朝日新聞、共同通信社と言った反日・左翼メデイアが連日大騒ぎし、国会が揺れました。

 田母神氏は国会に呼ばれましたが、意見を述べる機会を与えられず、議員たちから罵倒されるだけで、最後は罷免されました。氏の論文の一部を紹介します。

 「もし日本が侵略国家であったというのならば、当時の列強といわれる国で、侵略国家でなかった国はどこかと問いたい。よその国がやったから日本もやっていいということにはならないが、日本だけが侵略国家だといわれる筋合いもない。以上のことから、〈 日本は侵略国家だった 〉などというのは濡れ衣である。」

 つまり氏は「日本国憲法」の基本思想である「東京裁判史観」を否定し、「日本は立派な国である。」と主張していました。氏の意見は正論でしたが、議員は誰一人弁護せず、罷免という最低の扱いで氏を自衛隊から追放しました。霞ヶ関と防衛省の役人のレベルは知りませんが、自衛隊の最高幹部の出来が悪いなど、どの口が言うのかと伊藤氏を軽蔑したくなります。

 外務省、防衛省、自衛隊が、今でも韓国のような議論がなぜできないのか。氏は田母神事件を知らないのでしょう。そうでなければ、ここまで自衛隊の最高幹部を酷評する非礼はしない気がします。

 ここでも私は、一言氏にお返しの言葉を贈ります。

 「貴方はアメリカの国際金融資本家たちが、敗戦国となった日本で何をしたかを知らないのですか。」

   ・日本だけを侵略国家として断罪し、日本の指導者を絞首刑にしようと東京裁判を強行した

   ・日本だけが悪い国だと言う思想で作った「日本国憲法」を、国際法違反と知りながら押しつけた

 「GHQが日本を去った後も、彼らのために協力する三つの〈トロイの木馬〉を残していたことも、貴方は知らないようですね。」

    1.   亡国の「日本国憲法」

    2.  「日本国憲法」を学界・教育界に宣伝・普及させるための「学者集団組織」・・日本学術会議と東大社会科学研究所

    3. 「日本国憲法」を全国民に宣伝・普及させるための「大手マスコミ組織」・・主としてNHK、共同通信社、朝日新聞等

 「日本の保守の人々が、左翼学者を批判し、大手マスコミを攻撃しているのは、悪口を言うしか脳がないのでなく、日々が彼らとの戦いである日本の現実がそうさせているのです。」

 「貴方がいつまで日本にいたのか知りませんが、反日左翼勢力が共産党と一体になり戦後の日本で跋扈した事実に、何の疑問も抱かなかったのでしょうか。GHQが残していった三つの〈トロイの木馬〉が、どれほど巨大な力で日本を支配しているのか、そう言うことも気づかなかったのですか。」 

 「過去500年の国際政治史」という大風呂敷を広げ、動画の読者を惑わせる前に、せめて77年前の日本史を勉強しなさいと、一言で済まなくなりましたが、これらの言葉を氏に贈りたいと思います。

   2. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第1回後半 )」 ・・日本の保守の悪口

 次回も、自称保守の氏の意見を紹介します。不愉快になった方はスルーしてください。

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伊藤貫の真剣な雑談 - 9 ( 日本の歴史を知らないアメリカの保守 )

2023-07-23 14:57:22 | 徒然の記

   2. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第1回後半 )」 ・・核武装に関する韓国と日本の違い

 伊藤貫氏の、「韓国と日本の違い」に関する説明が始まります。

 ・韓国政府は、アメリカの核の傘は頼りにならないとして、信じていない。アメリカが買えと言っている、高額なミサイル防衛システムも買わない。

 ・中国もロシアも、既にミサイル防衛システムを無効にするミサイルを開発しているので、あんなものは無意味と韓国政府は知っているから、アメリカに言われても、日本のように何兆円もするものを買うなどという馬鹿な議論をしない。

 ・現在の状況で韓国は、核不拡散防止条約を脱退し、潜水艦を核とした核抑止力を持たざるを得ない。

 ・僕が韓国人を好きか嫌いかは別にして、この問題に関し、韓国政府のやっていることは100%正しい。しかも韓国人は、その方向に進んでいる。

 動画は令和3年のものですが、令和5年7月現在韓国は条約から脱退していません。むしろ2003 ( 平成15 ) 年に、日・米・韓を脅している北朝鮮が脱退を表明していただけです。

 核不拡散防止条約は不平等条約と言われながらも、参加していないと、核大国から経済制裁など多くの不利益がもたらされますので、依然としてほとんどの国が承認しています。承認しないと明言している国は、インド、パキスタン、イスラエル、南スーダンの4ヶ国だけで、この国々は既に核保有国です。韓国が条約から脱退し、核開発をしているとしたら大ニュースですが、そのような報道をまだ知りません。氏の説明は、日本を批判するための誇張された捏造ではないのでしょうか。

 ・韓国に比べて日本人はどうかというと、議論さえしない。例えば保守と言われる産経でも読売でもどこでもいいが、核の傘が機能しないことをきちんと議論するメディアがあるだろうか。

 ・韓国人は、核拡散防止条約を脱退することが正当であり、自分で核保有しなければならないと分かっている。だからこの問題に関する限り、韓国人は日本人より格段に理性的な議論をしている。

 ・言っては悪いが日本の護憲左翼だけでなく、いわゆる親米保守 ( 私は拝米保守と呼ぶ ) は、アメリカ人の前で土下座外交をしている。

   「アメリカ様は凄い。」

   「アメリカ様のいうことは全部聞かなければならない。」

   「アメリカ様のいう通り、日本は核を持たない」

   「アメリカ様のいう通り、ミサイル防衛システムを買っていれば良い。」

 ・日本の保守はアメリカの言うことしか聞かず、自分では何も考えない。

 ・しかし韓国人は、核の傘もミサイル防衛システムも、ニュークリア・システムも嘘と分かっているから、自主的核装備を着々と進めている。

 聞くに耐えないに日本人批判が、韓国人との比較で楽しそうに語られますが、私も一言氏にお返しの言葉を贈ります。

 「貴方は何か言うと二言目に、〈 過去30年以来調べて来た 〉〈 過去30年研究して来た 〉と言い、今回もその比較で日本と韓国を語っています。」

 「日本の保守が、なぜアメリカ人の前で言いなりになるのか。なぜ韓国人が言いなりにならないのか。その原因は、たった30年間の調査や研究では分かりません。」

 国際政治の専門家と言うのなら、せめて大東亜戦争前後の日本史くらいはかじっておいて欲しいものです。アジア諸国が次々と欧米列強のため植民地化される中で、国の独立を護るため日本は彼らと戦ったのです。氏は楽しそうに語りますが、全ての日本の指導者たちが、易々諾々としてアメリカに屈服したわけでないと、そんなことも知らないのでしょうか。

 日本と韓国を比較するなら、30年前でなく、77年前の敗戦前後の勉強をするべきでしょう。そうすれば、日本と韓国を単純比較して喜ぶような軽薄な意見が言えなくなります。

  ・日本は米英を含む世界と戦争をしたが、韓国はしていない。

  ・敗戦後の日本はGHQに統治されたが、韓国はむしろ日本を見捨てた国である。

  ・日本は米国の主導する「復讐裁判」で指導者が処刑されたが、韓国は無視されていた

  ・日本は自虐史観の「憲法」を押しつけられたが、韓国はされていない。

 保守政治家が土下座外交をしていると言う言葉は、全くの間違いでありませんが、全ての保守政治家と国民がアメリカ一辺倒であると言う意見は、聞き捨てならない発言です。たった30年前の歴史しか語れない氏が、日本の保守の何を分かっていると言うのでしょう。

 氏の雑談がまさに雑談でしかないことを、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に伝えたくなりました。こう言う人物に、「私は保守です」と言わせて良いものでしょうか。確かに氏はお喋りの中で、「私は保守」と言っていますが、「日本の保守」とは言っていません。氏はアメリカナイズされた、「アメリカの保守」なのでしょう。

 2. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第1回後半 )」 ・・核武装に関する韓国と日本の違い

 アメリカの保守・伊藤氏の雑談を、次回も紹介します。

コメント (4)
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伊藤貫の真剣な雑談 - 8 ( 韓国の核武装と米国の対応 )

2023-07-22 20:39:16 | 徒然の記

  2. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第1回後半 )」 ・・韓国の核武装と米国の対応

 昨日に続き伊藤氏によるリンド、プレス両教授の意見紹介です。 ( 二人の意見は韓国に関することで、日本については語っていないはずですから、日本の名前は氏が勝手に入れているのだと思います。)

 ・アメリカ政府はNATOとの間に「ニュークリア・シェアリング ( 核の持ち込み ) 」をしている。だから韓国との間にも、それをすればいいではないかと言う人がいる。

 ・しかし韓国 (や日本) に核を持ち込んでも、それは本当の「ニュークリア・シェアリング」にならない。

 ・核を持ち込んで外形だけを整えたとしても、実際にの場合核を使用する最終判断は、アメリカ大統領が握っている。韓国の大統領 (や日本の総理大臣 ) が握っているわけではない。

 ・韓国 (や日本 ) が北朝鮮、中国、ロシアから核攻撃を受けたとして、「ニュークリア・シェアリング」の核使用を申し出ても、それをすれば全面的な核戦争になるから米国大統領が許すわけがない。

 ・ロシア、中国、北朝鮮という核保有国に囲まれた状況を考えると、韓国は自分で核を持つ以外にない。しかも中国は着々と軍事力を増大させているから、中国に屈服せず自分の国を守るためには、韓国が核を持つしかない。

 ここで伊藤氏は満面の笑顔になり、両教授の意見が実に面白いと語ります。自分の意見と全く同じと得意そうですが、両教授は韓国のことを語っているのであり、日本に関しては別の意見かもしれないのに、そこは考えていないようです。

 ・このような場合韓国政府が核武装することは、核不拡散条約の違反にはならない。なぜなら核不拡散条約の第10条には、「自国の異常な危機に直面し、自国の最高の国益である独立が危険にさらされる場合、条約に参加した国は条約から脱退し、核武装する権利がある。」、とそう書かれていると解釈すべきだ。

 ・韓国はすでに、第10条に言う危機状態におかれている。

 ・韓国の前外務大臣ソンミースンが、韓国の核保有化の目的は、朝鮮半島における韓国の「核バランス」を構築するためだと言っている。

 ここでまた伊藤氏が笑顔で、喋ります。

 「二人はソンミースンに賛成しており、僕もこれを正しいと思う。彼らの話によると、韓国の世論調査では国民の7割が核保有に賛成していると言う。」

 ・従って米国は、韓国が独立して核を持つことに賛成すべきである。このような状況を作り出したのは北朝鮮であるから、アメリカは北朝鮮を責めるべきで、韓国を責めてはならない。

 ・韓国は最近、SLBMつまり潜水艦からのミサイル発射に成功している。潜水艦からのミサイル発射は、韓国を威嚇する核保有国に対する一番の抑止力になる。

 ここでも、笑顔の氏が自分の意見を述べます。

 「私も30年前から、日本は核を持つべきで、その時は地上に置くのでなく、潜水艦に設置すべきだと言っている。何百回も言ったり書いたりして来たが、まさに韓国政府がその方向に進んでいる。」

 「僕は韓国という国については、慰安婦問題などで喧嘩を吹っかけてくるから辟易しているが、核の保有問題に関しては正しい認識をしていると思う。」

 この辺りから氏の意見が、韓国称賛・日本批判へと変化していきますが、丁度良い具合にスペースがなくなりましたので、続きは次回とします。いつものように、5人の視聴者の方のコメントを紹介しておきます。(  誤字はそのままにしています。 )

〈 コメント1. 〉

   子供や孫たちのために、日本の核武装が実現することを切に願います。そういった主張が出来る国会議員が出てくればいいのですが…。
 
〈 コメント2. 〉
 
 伊藤さんの見解に、完全に同意します。「自国は自分たちで守る」を実践している韓国は、日本よりよほど立派ですね。
 
 
    とても面白く、勉強になりました。 次回も楽しみにしております。
 
〈 コメント4. 〉
 
    伊藤先生、痛快なご解説をありがとうございました。保守陣営の左翼批判、左翼マスメディア批判は、一時的には流涎が下がりますが、なんの解決にもなりません。もっと建設的な意見を、保守自衛から出してほしいという先生の主張には完全同意です。これからの番組も楽しみにしております。お身体をご自愛くださいね〜
 
〈 コメント5. 〉
 
     今や自主独立を訴える言論人は絶滅危惧種なので、チャンネル桜で伊藤氏を起用して頂き感謝します。
 
 次回もタイトルは同じですが、内容が違います。
 
  2. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第1回後半 )」 ・・核武装に関する韓国と日本の違い
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伊藤貫の真剣な雑談 - 7 ( 韓国の核武装と米国の対応 )

2023-07-22 00:25:08 | 徒然の記

 先日、「伊藤貫の真剣な雑談」を14回のシリーズと紹介しましたが、その後4編の追加を見つけました。雑談が14回から18回になっても、息子たちにはどうでも良いのでしょうが、時に支離滅裂な意見があるだけに、「ねこ庭」での紹介はキチンと整理する必要を感じます。

 と言うことで、今私たちのいる位置がどこであるのか、確認しておきます。18回シリーズの内、下記 1. が終わり本日から 2. にかかろうとしています。

  1.  「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第1回前半 ) 」   ・・トピックス 1.  2.

  2. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第1回後半 )」    ・・トピックス 3.  4.

 もう少し正確に言いますと、伊藤氏が 1. で4つのトピックスを上げ、その内の1.2.が昨日終わり、今日から3.4.を紹介するところです。

  3. 中国とアメリカの覇権争い・・ 確率的にいうと中国が有利

  4. 韓国の核武装 ・・10月10日のワシントンポストの記事

 氏の話は日本については間違いが多いのですが、正論が混じるため、視聴者は騙されます。おめでたいのは左翼の「お花畑の住民」だけでないことが、コメントを読めば分かります。だから、面倒でも都度紹介しています。(  事情ご賢察の上、間違ってもコメント諸氏にそのまま引きずられないようにと願っています。)

 さて只今、2. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第1回後半 )」を見終えました。氏の話ではトピックス 3.  4.と言うことでしたが、トピックス3 . が省略され、4.番目の「韓国の核武装」の説明だけになっていました。

 日本を語る時氏は間違うと言ったばかりですが、今回が丁度良い例になります。韓国政府と韓国の国民を誉め、日本政府と国民を酷評していますから、日本でこのような人物を保守と言わず、むしろ「反日・左翼」と言います。正論を言ったり、反日論を喋ったり、しかも楽しそうなのですから、信じられない「保守」です。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に、今回も氏の雑談をそのまま紹介したいと思います。

 「 (令和3年) 10月10日のワシントンポストの評論ページに、韓国が核武装の準備を着々と進めていることに関し、米国の名門大学の教授二人の意見が掲載された。二人ともそれを正しいとは言っていないが、韓国が置かれた状況を考えると止むを得ないと言っている。」

 「しかも彼らは、韓国が核武装したらアメリカ政府はそれを支持すべきであると論評している。」

 「この大胆な記事をなんで紹介するかと言えば、僕が過去30年間言ったことと全く同じことを二人が言ってくれているので、凄く嬉しくなったからだ。」

 「日本は核を持たなければダメだ。そうしないと日本は潰れるというのが僕の持論だ。ダートマス大学の国際政治学者の二人が、韓国の核武装は止むを得ないと言っている議論は、そっくりそのまま現在の日本に適用される。」

 「この議論の中のサウスコリア ( 南朝鮮 ) と書かれているところを、日本と置き換えて読めば、今の日本がなぜ核武装すべきかがそっくりそのまま分かるようになっている。」

 〈 リンド、プレス両教授の意見 〉

  ・北朝鮮は、アメリカを直撃する水爆弾頭 ( 60~70発 ) とミサイルを持ってしまった。この結果、アメリカの立場は圧倒的に不利になった。

  ・もし今後朝鮮半島の紛争にアメリカが巻き込まれることになれば、それはアメリカにとって大惨事になる。

  ・原爆は一発で数十万人だが、水爆弾頭は一発だけで数百万人殺せる。そんな国との軍事紛争にアメリカが巻き込まれると、とんでもないことになる。

  ・アメリカ国民は、アメリカ本土を核攻撃できる能力を持った北朝鮮との武力衝突を全く望んでいない。

  ・従って朝鮮半島で軍事紛争が起こった時、ワシントン政府が即座に韓国を支持する軍事行動を取るとは考えにくい。

 氏の話が始まったばかりですが、前置きが長くなったため、スペースが無くなりつつあります。先日馬渕氏の議論の時、突然日本の核武装論について氏が話を持ち出していましたが、今回の説明はあの時の続きでもあります。

 氏は「韓国の置かれた立場が、そのまま日本に適用される状況」を、両教授の意見を紹介することによって伝えようとしています。。これらの意見も、日本のマスコミと政治家が国民にほとんど伝えない事実です。多くの国民は、北朝鮮が日本の領海付近にミサイルを着弾させていることを知っていますが、日本への脅威と考えていません。

 「北朝鮮はアメリカや日本に向けてミサイルを発射したり、核弾頭を準備してきたけど、実際は中国から独立を維持するために、核やミサイルの開発や潜水艦が必要だったはず。」

 これは7月18日に紹介した視聴者のコメントですが、この人も北のミサイルを、日本への脅威と捉えていません。与野党を問わず日本の政治家の話を聞き、大手マスコミの報道を見ていると、このように楽観的意見を持つようになります。従ってこの段階で氏がする両教授の意見紹介は、耳を傾ける価値があります。

 沢山のことを教えてくれるので、氏は「ねこ庭」の師の一人ですが、渡部昇一氏や田中英道氏のように、信頼できる先生でなく、カメレオンのように色が変わるのでその点が要注意です。何時迄も正論でないことが次第に分かってきますが、次回も下記タイトルで、両教授の意見の紹介になります。

  2. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第1回後半 )」 ・・韓国の核武装と米国の対応

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伊藤貫の真剣な雑談 - 6 ( 伊藤氏の正論紹介 )

2023-07-19 16:06:04 | 徒然の記

  1. アメリカの国内政治 ・・バイデン大統領の支持率

  2. トランプ氏の次期大統領選挙準備 ・・正式発表していないが、着々と準備を進めている

 今回は伊藤氏の話2.を、コメントなしで一気に紹介いたします。日本に関する意見は的外れなものが多くても、米国の大統領選挙に関する意見は正論です。氏の語る事実は、日本のマスコミが国民に伝えなかったことばかりなので、驚く人もいると思います。氏の主張は米国での少数意見であり、発言には勇気が必要です。勇気のある発言をする人物には、たとえ伊藤氏であっても敬意を表します。

  ・民主党は党内で行った世論調査でも、次期大統領選挙にトランプが出てくると彼が当選する可能性が高いということで、非常に焦っている。

  ・民主党としては、2023 ( 令和5 ) 年になる前にトランプを潰さなくてならない。このため民主党が今やっていることは、ニューヨーク州の検察官を使って、トランプが不動産業を営んでいた時代に、何らかの犯罪をやっていただろうと調べさせている。

  ・トランプを大統領選挙に出られなくするためには、トランプが犯罪をしていたというお話を作り、犯罪者のレッテルを貼らなくてはならないということで、ニューヨークの検察官がだいぶ動いている。

  ・彼らはトランプの部下だった人物を、有罪判決に追い込もうとしている。そしてこの人物と司法取引をし、トランプが経済犯罪を実行したと証言すれば、罪を軽くするということを、現在ニューヨークの裁判所でやっている最中だ。

  ・それとは別に今年の1月6日に、トランプを応援する連中が議会になだれ込んだ。これについて民主党の連中は、トランプがクーデターを起こそうとしていた証拠があると騒いでいる。

  ・民主党の連中は、トランプがクーデターを起こそうとした証拠がある。アメリカ憲法を破壊しようとした証拠がある。だからこんなことをした人物は大統領選挙に出る資格がないと、こういうお話を作っている。

  ・世論と議会をそっちの方へ持っていき、3年後の大統領選挙にトランプが出られないようにしている。

  ・どうして民主党がこういう汚いことをやるのかというと、彼らはそれほどトランプを恐れており、焦っているということだ。

 ここから先の説明は、日本の政治家も学者も評論家も国民に説明しなかった事実です。もちろん大手マスコミは、米国のマスコミの報道に右へ倣えでした。トランプは勝手なことをしている、トランプは間違っていると、批判と攻撃の報道がほとんどでした。日本が米国の植民地であると、伊藤氏に言われなくとも考えさせられる状況でした。

  ・民主党は、去年の大統領選挙で相当おかしなことをやっている。アメリカのマスコミでは証拠がないといっているが、これは嘘である。
 
  ・票の開票、郵便投票、票の集計などで彼らは相当おかしなことをしている。それでもなんの証拠もないと、なぜ彼らが言うのか。
 
  ・それはビル・バー司法長官が、司法省の検察官とFBIの捜査官に出した命令に原因がある。「去年の大統領選挙における選挙違反事件に関しては、いっさい捜査をするな。」と言う命令だが、これには証拠が残っている。
 
  ・その一つの例を挙げると、ペンシルバニアの検察官が、ペンシルバニアの選挙違反があまりにも酷いため、記者会見を開き事実を公表しようとしたら、バー司法長官がストップをかけた。
 
  ・要するに司法長官の命令は、今回の大統領選挙に関しては違法があっても無くても、捜査するなと言う内容だった。
 
   「小さな不正はあったかもしれないが、大統領選挙を左右するような大規模な不正があったとは思わない。大規模な不正がなかったと思われるのだから、捜査をする必要はない。」
 
  ・事実を調べないと、大規模な不正があったかどうか分からないのだから、これは凄くおかしな話で、トランプを支持した人たちが怒るのは当たり前だ。
 
  ・私自身は、2016、2020年の大統領選挙で支持したのは、ヒラリーでもトランプでもなく、バイデンでもなく、バーニー・サンダースだった。だから私の立ち位置は中立であり、トランプの味方もしていないから客観的に話せる。
 
  ・今回の選挙の不正事件に関して言えば、司法省もFBIも全く捜査をしていない。全く捜査をしていないのに、どうして不正がなかったと言えるのかと言うことだ。
 
  ・こんなことをしていると、トランプの支持者たちが3年後の選挙で復讐すると考えるのに不思議はない。そして3年後にトランプが出てきて、大統領に当選しても不思議ではないと思っている。
 
 以上コメントなしで、氏の勇気ある発言を紹介いたしました。ついでに、動画を見た人たちのコメントを5件紹介します。
 
   1.  伊藤さんは凄く幅広い知識をお持ちなのに、1年に1回しか見られないのは凄く勿体無いと思ってました!ありがとうございます!
 
 
 
        4. 水島社長ありがとうございます。最高の配信です!
 
        5. これから毎月お話を聞けるとは、良い番組をありがとうございます。
 
 今回で氏が挙げていた4つのトピックスの二つの紹介が終わりました。残りは3.と4.です。次はまた、元の自称保守の仲間に戻りますので、氏がたまに正論を言ったからと喜んではいけません。

  3. 中国とアメリカの覇権争い・・ 確率的にいうと中国が有利

  4. 韓国の核武装 ・・10月10日のワシントンポストの記事

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