3. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第2回前半 )」 ・・アメリカの保守がする日本の保守の悪口
今回はタイトルを変えず、内容の説明部分を変えました。
・これでは安定した自分たちの外交政策、国防政策はできないのだが、日本はずっと76年間それでやって来た。
・では本当にアメリカが日本を守ってくれるのかというと、前にも述べた通り、中国人、朝鮮人、ロシア人が核武装しても、日本人にだけは持たせないというのだから、本当の親日ではない。
・日本をずっとそんな危険な状態に置いておきたいというのが、アメリカの態度だから、本音では親日ではない。
・こんなアメリカに見捨てられたら大変だと、そんな議論ばかり続けていたら、10年20年後に日本は滅びると思う。
嬉しそうな笑顔で喋っていますが、何度も聞かされた話なので言いたくなります。
「その話はもう分かったから、先を進めなさい。それにしても貴方は、自分の国が痛めつけられている話が、どうしてそんなに嬉しいのですか。」
・だから僕は、日本人もパラダイム ( 概念 ) レベルで考えた方が良いと思う。
・だから今日は、リベラル派の3つのパラダイムについて説明し、来週は保守派の3つのパラダイムについて説明します。
私が子供の頃村の祭りでは、通りの至る所に大道芸人や物売りがいて大声で人集めをしていました。
「さあ皆さん、寄ってらっしゃい見てらっしゃい。これから私が売ろうとするものは、そんじょそこらにあるものではありませんよ。」
「はるかな唐 ( から ) ・天竺の山奥で、100年の年月をかけ、多くの人間が命懸けで取って来た世にも珍しい薬だよ。」
話が面白いので、大人も子供も彼らの周りに集まりますが、肝心の薬はなかなか見せません。欲張りな彼らは、見物人が5人でも10人でも多く集めたいとそっちの方が大事なのです。伊藤氏のお喋りを聞いていますと、そんな田舎の祭りの薬売りの姿を思い出しました。東大やら、アメリカの大学やら、国際政治学の6つのパラダイムやら、視聴者の前で喋ってみせましたが、何と結論は、
「だから日本人も、パラダイムレベルで考えた方が良いと思う。」
おかしな話ではありませんか。永久にアメリカの属国となった日本がパラダイム思考をすれば、アメリカが国策を変更するのでしょうか。
・日米安保条約を破棄し、米軍を日本から撤退させ、日本の独立を認める。
・占領軍憲法の押しつけを反省し、「憲法改正」と「軍の再建」を認める。
・日本の核武装を認める。
「パラダイム思考」にそんな不思議な力があるというのなら、聞かずにおれなくなります。自信に満ちて語る氏の顔を見るほどに、祭りの薬売りの顔が重なりますから、眉に唾して聞くことにします。
ここでやっと氏が、「国際政治学の6つのパラダイム」の中身を説明してくれました。シリーズのタイトルなのに、やっと今回パラダイムの名前だけが出て来ました。
「国際政治学の6つのパラダイム」は、大きく「リベラル派」と「保守派」の2グループに分かれ、それぞれ3つに細分化されるので、合計6つという計算です。
「リベラル派」
1. 相互依存派
2. 制度学派
3. 民主的平和の理論
「保守派」
1. 攻撃的なパラダイム
2. 防御的なパラダイム
3. 覇権安定論
ということで次回はタイトルが同じでも、下記の通り内容が変わります。
3. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第2回前半 )」 ・・リベラル派のパラダイム
今回は、視聴者のコメントを3件紹介します。一人だけ疑問を呈している、普通の人がいます。
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