議論している両氏は丁寧な言葉で話していますが、スペース節約のためこれ以後は項目に分けて、文章体で紹介します。
馬渕氏
・ユダヤ勢力はこれまで、ホローコストが人類の歴史上における唯一無二の犯罪行為だと主張してきた。それが従軍慰安婦と一緒に語られるようになっていると言うことは、ユダヤ人勢力の力が落ちている証明である。
・ユダヤがどうかと言う話でなく、日本がアメリカの保護国であると言う事実は正しい。なぜかと言えばそれは、アメリカが戦前日本に対してやってきた戦争犯罪を、とやかく言わせないためである。
伊藤氏
・ユダヤ人陰謀論にしても、ユダヤロビー論にしても、米国の政治に大きな影響力があると言うのは半分くらいは正しい。しかしワシントンに長く住んでいると、3つの要素が考えられる。だから、ユダヤ勢力論一つだけで全部を語るわけにいかない。
氏のいう3つの要素とは、「ユダヤ人勢力」「エスタブリッシュメント」「アメリカ国民」です。
・まずユダヤ人の要素から見ると、アメリカで政治資金を出す余裕を持っているのは、国民の0.1%から多く見て0.4%である。この連中が、本当の政治資金を出している。
・20ドル、50ドルの少額献金を庶民が出すと、その件数の多さをオバマは喜んで見せているが、本当は0.1%から0.4%の連中に頼っている。
・債券や株を売って儲けた金をキャピタルゲインと言うが、過去10年間アメリカがキャピタルゲインで儲けた金の50%は、トップ0.1%の人間に入っている。
・この連中は物凄い金持ちなのに、信じられないことに税金を15%しか払っていない。一般の人間がビジネスで稼ぐと32%から35%の税金を取られるが、ど金持ちのトップ0.1%グループは15%しか税金を払っていない。
・しかも最高裁判所が、金持ちが選挙時に何十億ドル、何百億ドルを使ってもそれは「言論の自由」であるという変な判決を出した。従って、彼らはに政治資金規正法が適用されない。
・この0.1%グループには圧倒的にユダヤ人が多いため、政治家はユダヤ人が怖い。しかしこの0.1%グループを、ユダヤ人が全部握っていると言うのは言い過ぎだ。
・2つ目の要素として、アメリカにはエスタブリッシュメントがいて、それなりの国家戦略を考え、4つの選択肢を持っている。
視聴者の一人が、伊藤氏は馬渕氏に話をさせず一人で長々と喋ると評しているのは、このような場合です。意見の中身を数で示し、次々と説明して、馬渕氏に喋る時間を与えません。貴重な意見を述べているとしても、議論の相手を考えない姿勢はフェアーでありません。氏の意見の続きは次回にして、ここで視聴者のコメントを3件紹介しようと思います。
視聴者のコメントは3件とも別々の人物ですが、紹介するに値する真面目さがあります。
コメント1 .
・聞き応えのある討論。伊藤氏の解説が尤もだと聞いていたら、馬渕氏による捕捉&反論は伊藤氏のを上回ってるように聞こえるんだが…。この2人だけで数時間討論させて欲しい。ずっと見てみたい
コメント2.
・伊藤さんはもっと馬渕大使から勉強したほうがいいですね。人の話を聞く態度も馬渕大使は素晴らしい。馬渕大使は本当に視野が広い、説得力があります。
コメント3 .
・二人ともユダヤロビーが世界を制覇し、日本を操っているという認識は一緒のようだ。 ただ現役の伊藤氏は、それを堂々と発言してしまうと学会から追い出されて食べていけなくなるので、無理やりアメリカ政府ということにしているのだろう。 馬渕大使は現役は引退されてるし、度胸もあるから、堂々と世界統一政府を作ろうとしているのはユダヤロビーだと発言している。
・また、伊藤氏はアメリカで多額の政治献金ができる層は0.1%で、それはユダヤ人であるというのをうっかり発言しちゃってますね。 これは事実上の白旗宣言に見えました。 民主主義というのは事実上変形共産主義と同じで、お金さえあればメディアと選挙を自由にコントロールできるので、ユダヤロビーが世界の支配者だと二人とも認識している。
・ただ伊藤氏は自分が活動できなくなるのが怖い、人種差別主義者だとレッテルを貼られるのも怖い、あと国際政治学という学問自体が無意味になるという怖さもあると思う。
次回は残る2の要素、「エスタブリッシュメント」と「アメリカ国民」に関する説明を紹介します。