2. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第1回後半 )」 ・・韓国の核武装と米国の対応
昨日に続き伊藤氏によるリンド、プレス両教授の意見紹介です。 ( 二人の意見は韓国に関することで、日本については語っていないはずですから、日本の名前は氏が勝手に入れているのだと思います。)
・アメリカ政府はNATOとの間に「ニュークリア・シェアリング ( 核の持ち込み ) 」をしている。だから韓国との間にも、それをすればいいではないかと言う人がいる。
・しかし韓国 (や日本) に核を持ち込んでも、それは本当の「ニュークリア・シェアリング」にならない。
・核を持ち込んで外形だけを整えたとしても、実際にの場合核を使用する最終判断は、アメリカ大統領が握っている。韓国の大統領 (や日本の総理大臣 ) が握っているわけではない。
・韓国 (や日本 ) が北朝鮮、中国、ロシアから核攻撃を受けたとして、「ニュークリア・シェアリング」の核使用を申し出ても、それをすれば全面的な核戦争になるから米国大統領が許すわけがない。
・ロシア、中国、北朝鮮という核保有国に囲まれた状況を考えると、韓国は自分で核を持つ以外にない。しかも中国は着々と軍事力を増大させているから、中国に屈服せず自分の国を守るためには、韓国が核を持つしかない。
ここで伊藤氏は満面の笑顔になり、両教授の意見が実に面白いと語ります。自分の意見と全く同じと得意そうですが、両教授は韓国のことを語っているのであり、日本に関しては別の意見かもしれないのに、そこは考えていないようです。
・このような場合韓国政府が核武装することは、核不拡散条約の違反にはならない。なぜなら核不拡散条約の第10条には、「自国の異常な危機に直面し、自国の最高の国益である独立が危険にさらされる場合、条約に参加した国は条約から脱退し、核武装する権利がある。」、とそう書かれていると解釈すべきだ。
・韓国はすでに、第10条に言う危機状態におかれている。
・韓国の前外務大臣ソンミースンが、韓国の核保有化の目的は、朝鮮半島における韓国の「核バランス」を構築するためだと言っている。
ここでまた伊藤氏が笑顔で、喋ります。
「二人はソンミースンに賛成しており、僕もこれを正しいと思う。彼らの話によると、韓国の世論調査では国民の7割が核保有に賛成していると言う。」
・従って米国は、韓国が独立して核を持つことに賛成すべきである。このような状況を作り出したのは北朝鮮であるから、アメリカは北朝鮮を責めるべきで、韓国を責めてはならない。
・韓国は最近、SLBMつまり潜水艦からのミサイル発射に成功している。潜水艦からのミサイル発射は、韓国を威嚇する核保有国に対する一番の抑止力になる。
ここでも、笑顔の氏が自分の意見を述べます。
「私も30年前から、日本は核を持つべきで、その時は地上に置くのでなく、潜水艦に設置すべきだと言っている。何百回も言ったり書いたりして来たが、まさに韓国政府がその方向に進んでいる。」
「僕は韓国という国については、慰安婦問題などで喧嘩を吹っかけてくるから辟易しているが、核の保有問題に関しては正しい認識をしていると思う。」
この辺りから氏の意見が、韓国称賛・日本批判へと変化していきますが、丁度良い具合にスペースがなくなりましたので、続きは次回とします。いつものように、5人の視聴者の方のコメントを紹介しておきます。( 誤字はそのままにしています。 )
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