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ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

伊藤貫の真剣な雑談 - 21 ( 5件のコメント紹介 )

2023-07-28 22:24:35 | 徒然の記

  4. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第2回後半 )」 〉・・「再生産される悪夢・国際政治3学派の蹉跌」

 本題に入る前に、このような動画を見せられて視聴者がどういう反応をしているのかを紹介します。

〈 コメント1. 〉

  伊藤さんがこういう大学でするような話を無料で一般不特定多数にしてくださった意味を考えてしまいます。 普通なら、やりませんよね?どうせ人気ないだろうし、理解もしづらいだろうし、面白いと思ってもらえないんじゃないか?と。私なら、もっととっつきやすいものを選ぶと思います。

  でも、とうとうと語ってくださった。この番組を信じてくださっているのか、ここの視聴者を信じてくださっているのかわかりませんが、大変重要なお話でした。 根幹と思うからお話してくださったのでしょう。前置きも面白かったです。 皆さんのコメントをみて、こういう話だからこそ感動しているようで、もう一度日本を信じたくなりました。

〈 コメント2. 〉

  ここ数年、歴史本や保守論を手当たり次第見てきました。現在の米国のカオスも、在米なので肌で感じています。ずっと保守系議論を気分良く見てきましたが、最近は不平不満悪口ばかりの保守の話を聞くのも食傷気味でした。先生がお話しされた過去3000年の国際政治の構造上の問題を聞いて点と点が一気に繋がり、久しぶりに爽快感を覚えました。ありがとうございました。しかし、数年前には理解できなかった先生のお話が腑に落ちたのは、手当たり次第でも歴史や保守論を見てきたおかげだろうと実感しています。
 
〈 コメント3. 〉
 
   東京大学はそもそもNO1の御用学校で、教師は御用学者でないと残れないのは自明。東大に行くと決める段階でそれが分かってないとおめでたいと言われてもしようがないのでは?
 
〈 コメント4. 〉
 
  伊藤貫さんのお話はいつも刺激的で、そして暗澹とした 気になる。国連がいつまでも日本から敵国条項を 無くさず、アメリカは日本を善意で守っているわけ はない、ということがよくわかる。外は敵ばかりだ。 水島社長と同年代で活躍してきた人たちにとっては 聞きたくない話だろう。戦後日本の自称エリート層はずっと 見ざる言わざる聞かざる、で世界を支配するスーパーパワー との対峙を隠ぺいして、日本をここまでがけっぷちに追い込んだ。
 
 信長、秀吉、家康に明治維新の関係者は日本だけの知恵で 乗り切ってきたのだが。 伊藤さんが帰国時に西部邁先生との対談で、 もう10年以上も前からされていたお話、国際政治、 アメリカの真の姿、日本は中国化するなど、当時は 未来の可能性のひとつとしてしか聞いてこなかった。 しかし、世界のスーパーパワーの周到な事、 日露戦争後オレンジ計画で日本を戦争に追いやり、 その後WGIPで完全に骨抜きと、明治以降日本は ずっと支配され続けている。 そして国連常任理事国のパワー。 1970年、 中華民国の台湾だけは核が無く、中国はすでに 核実験をしていた。
 
 そこで起こったのがニクソン訪中。 これで中華民国は中国共産党と入れ替わるという 茶番。 米英仏中露の、なぜか核保有も拒否権も許された 国連という、戦勝国連合の茶番。なぜ米英仏中露は 国連常任理事国でないとだめで、他国はそこまで 関心が無かったのか? それは米英仏中露はべつに ボランティアで常任理事国をやっているわけではなく、 この常任理事国ほど 悪辣な国は無く、核を持たないと夜も眠れない程 恨まれている、と西部先生は言われていたと思う。
 
 いつになったら竹島は、北方領土は帰ってくる? どうして中国は尖閣を取りに来る? どうして韓国は空母、原潜、ミサイルが必要なの? もうこういった子供じみた仮想現実に生きるのはやめよう。 中国もロシアも韓国も北朝鮮もアメリカも生きるか死ぬかの 野性的支配欲を 持ったまま現実を生きている。
 
〈 コメント5. 〉
 
  日本が独立して核武装して外敵に備えるということには賛成だけども、 核戦争も先進国同士の大規模な戦争も起こせない状況でそんなことだけが重要ですかね。 大事なポイントは金融システムにあるんじゃないでしょうか。 通貨発行権がなぜ国家にないのかとか。税金を吸い上げて米国債や武器を買っている状況だとか。 国民を苦しめているのは防衛省じゃなくて財務省や銀行でしょう。
 
 コメント1.と2.を入れた人は、いつも通りの「伊藤氏賛美者」ですが、コメント3.を入れた人は「氏への痛烈な批判者」、コメント5.を入れた人は「氏への反論者」です。コメント4.も読み方によっては「氏ヘの批判」となる気がします。それぞれの視聴者が、真摯に受け止めている様子が分かりました。
 
 しかし私のように「祭の薬売り」と言って、基本的な疑問を抱く人はいませんでした。日本にある大きな厚い二つの壁について、氏が何も言及しないと指摘する意見もありませんでした。
 
 〈 日本にある二つの大きな厚い壁 〉

  1.  日本を永久に独立させず、属国のままにしておきたいアメリカ

     2.  核武装議論どころか、占領軍憲法さえ改正させない国内の反日左翼勢力 ( アメリカが残したトロイの木馬たち )

 今回は、コメメントの紹介だけでスペースがなくなりました。本題は次回からとしますが、約束破りをしていると、氏のいい加減さが指摘できなくなりますので要注意です。

  4. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第2回後半 )」 〉・・「再生産される悪夢・国際政治3学派の蹉跌」

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伊藤貫の真剣な雑談 - 20 ( 国際政治の4つの特徴 )

2023-07-28 16:46:39 | 徒然の記

         3. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第2回前半 )」 ・・過去3000年の国際政治

 氏が別の雑談をするので、「リベラル派の3つのパラダイム」の話でなくなりましたから、タイトルは同じですが内容を変えました。

〈 3.  過去3000年の国際政治では、国際機関が主役になったことは一度もない 〉

  ・本当の世界政府、本当の世界警察軍、本当の世界裁判所が存在しないから、行動の主体は民族国家、国民国家、もしくはその混合体だった

  ・要するに国際機関が主役になったことは、一度もない

  ・具体的にいうと、同盟に参加している国が、この同盟あるいは条約は我々にとって必要がないと言った途端、どの国も頼れるのは自分だけという状態に置かれる。

  ・これが、過去3000年間の国際政治の常識だった

  ・だから本当の意味での行動主体は、民族国家、もしくはいくつかの民族の連合体のような形であって、国際制度と同盟関係が主体ではないということである

 氏は同盟関係も国際機関と同列に考えているようですが、多数の国が参加している国際連合、NATO、アセアンなどの国際機関と、2カ国だけの同盟も同レベルなのでしょうか。「日米同盟」を国際機関と考える人がいるのでしょうか。

 氏はこれ以上の説明をせず、4つ目の話に移ります。

〈 4. 過去2500年の国際政治では、バランスオブパワー政策 ( 外交 ) が行われてきた 〉

  ・これまで見てきたように本当の世界政府がなく、共通の価値観もないから、世界はバラバラだった

  ・世界各国が実行してきた国際関係の主体は何だったかというと、これがバランスオブパワーだった

  ・価値観もバラバラ、権力を行使する組織もバラバラだから、バランスする以外に方法がないのだ

  ・中国人がすごく外交がうまいのは、春秋戦国時代から巨大な中国大陸で、バランスオブパワー政策を本当に実行してきたからだ

  ・だから中国人は歴史的に見て、日本人に比べ遥かにバランスオブパワー政策の経験を持っている

  ・ヨーロッパの場合は、2500年前のトルコとアテネ、シチリアを含む地域で、バランスオブパワー政策を実行している

  ・ローマ帝国が潰れた後、イタリアの小さな都市国家が、都市国家間でバランスオブパワー政策を実行している

  ・だから中国人もギリシャ人もイタリア人も、2500年前頃から、バランスオブパワー外交をやっていた

  ・ヨーロッパでは中世が終わった後、15世紀から16世紀頃から常に6つから7つの大国がバランスオブパワー政策を実行している

 4つ目の説明が終わり、総まとめとして氏が雑談しますので、ここからは話し言葉で紹介します。

 「以上が、国際政治の4つの特徴です。なぜわざわざこの話をしたかと言いますと、日本人でもアメリカ人でも、国際政治について喋るとすぐに、自分の道徳観や政治イデオロギーを持ち出します。」

 「あの国は〇〇主義だから気に食わないとか、あの国は文明度が低いからあんなことをしているが、我々は違うとか、これは道徳的とか価値判断でしょ。こういうのを持ち込んで、ほかの国をバッサリ切って捨てようとするんですが、過去3000年間の国際政治を見ていれば、そんなもので国際政治がどうなるものでないということです。」

 「国際政治は道徳観やイデオロギーなどで、どうともならないものだということ、そういうことをご理解願いたいと思います。」

 「リベラル派の3つのパラダイム」に触れないまま、動画が終わりました。次回は、〈 4. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第2回後半 )」 〉で、内容の紹介が「再生産される悪夢・国際政治3学派の蹉跌」となっています。「リベラル派の3つのパラダイム」の説明は、消えてしまいました。

 伊藤貫氏の意思なのか、チャンネル桜の編集のせいなのか、不思議な動画です。このような動画を見せられて、視聴者がどういう反応をしているのか、次回に合わせて紹介します。

  4. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第2回後半 )」 〉・・「再生産される悪夢・国際政治3学派の蹉跌」

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伊藤貫の真剣な雑談 - 19 ( 過去3000年の国際政治 )

2023-07-28 12:11:43 | 徒然の記

         3. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第2回前半 )」 ・・リベラル派のパラダイム

 中断していた氏の雑談を紹介します。

 ・これからリベラル派の3つのパラダイムを説明する前に、国際政治の構造がどうなっているのかを簡単に説明する。

 ・国際政治には構造というものがあり、これを明確に意識しないと話がなかなか進まない。国際政治の特徴を4つだけ手短に説明する。

  1.  過去3000年の国際政治では、一度も世界政府が存在しなかった

  2.  過去3000年の国際政治では、一度も共通の価値判断、文明観、経済イデオロギー、政治思想が存在しなかった

  3.  過去3000年の国際政治では、国際機関が主役になったことは一度もない

  4. 過去2500年の国際政治では、バランスオブパワー政策 ( 外交 ) が行われてきた

 この4項目が国際政治の特徴で、氏が一つずつ説明していきます。3000年前という時間軸をなぜ持ち出したのか、理由があるはずなのに説明がありませんので、ネットで調べました。(「ヤフーの知恵袋」)

  中国・・周の時代 ( 紀元前1046年から紀元前256年の古代中国の王朝 ) 

  日本・・縄文時代後期  ( 紀元前1万4千年から紀元前2千4百年 ) 

  ギリシャ・・ミケーネ文明が異民族侵入により崩壊し、都市国家が生まれていた ( 紀元前1200年頃 )

  他のヨーロッパ・・部族社会

 こういう世界を念頭においての話だということになりますが、なぜ3000年に基準を置いたのか、理由を説明する方が親切な気がしないではありません。

〈 1.  過去3000年の国際政治では、一度も世界政府が存在しなかった 〉

  ・過去3000年間、世界を管理する警察、裁判所、立法院などが存在しなかった

  ・過去3000年間の世界は、端的にいうと無政府状態だった

  ・無政府状態ということは、何でもありの世界だった

  ・無政府状態とは、どんな約束事をしても、どんな条約を結んでも、どんな制度を作っても、強い国が勝手なことをすると誰も処罰できない

  ・これが過去3000年間の国際政治の特徴である。

 過去の3000年当時を思い描きますと、世界を管理する警察、裁判所、立法院などが存在しないのは当たり前の話です。だからと言って当時の世界を「無政府状態」と断定するのは、氏の得意とする極論のような気がします。「世界政府」という概念を持つ後の世の人間がそう考えるだけで、当時の世界は無政府状態というより、「それが当たり前の世界」、普通の言葉で言えば「弱肉強食の世界」です。

 この議論を押し広げて現在までも含め、「これが過去3000年間の国際政治の特徴である」と断定するのは、どう考えても強引な意見ではないでしょうか。 

〈 2.  過去3000年の国際政治では、一度も共通の価値判断、文明観、経済イデオロギー、政治思想が存在しなかった 〉

  ・単に世界政府が存在しないだけでなく、価値判断の面で、どの国も、どの文明国も、自分の信じたいことを勝手に信じていた。

  ・どのイデオロギー、どの価値判断、どの宗教が正しいかということを判定する人がいなかった。

  ・2021年、2022年になっても、どの価値判断、どのイデオロギーが正しいかの結論が出ていない。

 世界が3000年前から、共通の「価値判断、文明観、経済イデオロギー、政治思想」を持っているとしたら、その方が不自然で異常な話になります。共通のものがない世界はダメだというトーンで氏が説明しますから、どうしても「祭りの薬売り」の姿が浮かんできます。

 むりやり異を唱えているのでなく、自然に生じる疑問を述べていますが、読む人によっては氏の話を素晴らしいと聞くのかもしれません。スペースがなくなりましたので、続きは次回といたします。

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