おねっと日記

日々の出来事を感じたままにつづります

あそこの田はねえ

2010年08月24日 | 暮らし
頭を垂れる稲穂かな。
うちのまわりは「ひとめぼれ」
こんなに暑い季節が続くのなら「こしひかり」だってOKですよね~
数年後には新潟魚沼産こしひかりをしのぐお米が出来るかもしれません(笑)




とこで、今年、友人の板垣農場では陸羽132号を本格的に作付けしました。
宮沢賢治先生が推奨した陸羽132号の復活です!
今年の収穫がとっても楽しみです。


~「稲作挿話」(あそこの田はねえ)宮沢賢治~より

君が自分で設計した
あの田もすっかり見て来たよ
陸羽一三二号のはうね
あれはずゐぶん上手に行った
肥えも少しもむらがないし
いかにも強く育ってゐる
硫安だってきみが自分で播いたらう
みんながいろいろ云ふだらうが
あっちは少しも心配ない
反当三石二斗なら
もうきまったと云っていゝ
しっかりやるんだよ
これからの本当の勉強はねえ
テニスをしながら商売の先生から
義理で教はることでないんだ
きみのやうにさ
吹雪やわづかの仕事のひまで
泣きながら
からだに刻んで行く勉強が
まもなくぐんぐん強い芽を噴いて
どこまでのびるかわからない
それがこれからのあたらしい学問のはじまりなんだ
ぢゃさようなら
  ……雲からも風からも
    透明なエネルギーが
    そのこどもにそゝぎくだれ……