おねっと日記

日々の出来事を感じたままにつづります

春彼岸

2011年03月21日 | 暮らし

ガソリンがないのでお墓参りはあきらめました。
せめて、お花とおだんごだけは用意して(お一人様一パックという限定でした)父とふたり母の写真に手を合わせる春彼岸。

東北関東大震災の多くの犠牲者の方への思いも込めて手を合わせる日。

おりしも父は知り合いのご不幸で盛岡火葬場へ。
「受付もなく、誰もきていないご遺体がひっそり火葬されていたよ」
「きっと沿岸の方でしょうね」
こみ上げる悲しみと、これを乗り越えなければと奮い立つ気持ちが心の中で共存しながらの日々です。

主人は自宅待機にも耐えられなくなり50キロ程先の八幡平市の会社へ数少ないバスで出勤しました。
「仕事はすべてストップしているけれど、家にいるよりいいから」と。
日ごろ車での移動しかしていなかった主人は、会社の近くにあったバス停を今回初めて知ったそうです。
不便の中でのいろいろな発見。
これほど、目に入っていなかったいろんなものが、今、沢山目に入ってくる生活、とても貴重な経験をさせていただいております。
不自由がかえっていろんな事を豊かにさせてくれているのです。
こんな事を言えるのは、今、私たちはまだまだ恵まれているからなのです。
被災地の方々を思えば、あまりにも贅沢な話です。
この恵まれた環境に感謝しつつ、今日一日を大切に過ごしたいと思います。




田野畑村へ届けミルク

2011年03月21日 | 暮らし

長女が購入しておいたアレルギーのある赤ちゃん専用ミルクが、役に立つ時が来ました!
NPOアレルギー支援ネットワークの方が被災地へ届けてくださることになったのです。




たったひとつのミルク缶ですが、それを是非届けたいと言って待ち合わせ場所まで来てくださいました。
それならばと女性下着や衛生用品、布おむつに代用していただいても良いと思い、大判シーツを10枚、
ご迷惑にならなければとご提案したところ喜んで受け取っていただくことができほっと一安心。

大きな被災の支援はどんどん広がってはいるもののこのような少数の困っている人たちの事はどうしても埋もれてしまいがちです。
そんな中なんとか車のガソリンを満タンにし、現地へ向かおうとしている若いパパ(スタッフ?)に祈るような気持ちでささやかな物資をゆだねる事ができました。

◎被災地でアレルギーのお子さんの食べ物に困っている方はこちらをご覧下さい。
>>盛岡アレルギーっ子サークル「ミルク」