確かに暮らしは変わりました。
なのに自然の風景は何事もなかったように時の流れに身をゆだねます。
スーパーの閉店時間も早くなりました。
店内の照明も半分に落とされ、空っぽの商品棚があちこちに見られます。
それなのに、何も不便を感じないのです。
どのブランドでも、どんな価格でも必要な物が手に入るというだけで満足を得られるのです。
うす暗い店内で誰もが同じ感覚を体験しているのだと思います。
商品を手に出来る喜びを味わっている私。
そして、何も出来ない現実に心が痛み悲しさで胸がいっぱいになる私。
ガレキの片づけに途方にくれている被災者。
ゴム草履ひとつで手を合わせ祈りをささげる僧侶。
野菜を作れず途方にくれる農家。
漁が出来ずに途方にくれる漁師。
泣きながら汚水を海に流す東電。
天に向かい手を合わせ祈る日々。