1月21日 水曜日
●寒い。利休鼠色に曇った空からは、いまにも雪が降りだしそうだ。
前日光高原の舟形盆地にある街のせいか雪空はすこし緑色を帯びている。
そんな感じに暗い。
さすがのブラッキーも今日は外にでようとしない。
ひんやりとした風が庭には吹いている。
●jazzはマイルス・デイヴィスのディア・オールド・ストックホルム。
「コーヒーのみたいな。いそがしかったらインスタントでもいいよ」
コタツを仕事場としているわたしは、キッチンのカミサンに声をとばす。
毎日仕事をしてはいるが収入とむすびつかないので声が細る。
●マイルスの哀愁にみちたメロディがいい。
マイルスの(tp)がいい。
この曲をきいていると東京は青山一丁目の下宿からシナリオ研究所に通っていたこ
ろのことをおもいだす。
こんなちょうしでは、そのうち涙腺がゆるんできたらどういうことになるのか
と……心配しちゃうな。
●インスタントでもいいよ。
とつけくわえたところで、「はいそうですか」というカミサンではない。
小さなミルでコスタリカを二人分挽く音がしている。
●「石油タンク空になるだろう」
なにもしないのもきがひける。
●寒風の吹く庭でカラス瓜を見上げる。
もうほとんど中身はない。
空洞。
それでも外からなんの気なしにみれば、それなりの風情はある。
このカラス瓜はカミサンがブログにのせた。
『猫と亭主とわたし』をご覧ください。
この狭い庭を発信地としてカミサンはせっせとバラブログをかいている。
●ブラッキーがわたしのあとを追ってきた。
くびをすくめている。
前足をちょっとあげてかんがえている。
「そうよ。そとは寒いの。ホリゴタツでパパの仕事みていたら」
たしかにブラッキーはわたしがPCをうつ指先をじっとみるくせがある。
●庭は白っぽく凍てついている。
「はやくバラの季節がこないかしら」とカミサンがぼやいている。
「もう書くことないわ。ブログやめようかな」とかみさんはスランプ。
そのときわたしはすこしもあわてず「そうしたら」と軽くうけながしておく。
●「ブログはじめるのも、写真も、あなたがすすめたの。わたしがこんなに困って
いるのだから責任とつてよ」とさらにおいうちかけられる。
●わたしはコタツからたちあがり「天才だ。天才だ」と浜口さんの掛け声。
「かならず書ける。いい写真がそのうち撮れる」
●カミサンをはげます。
「天才だ。がんばれがんばれミマー」
ブラッキーがおどろいて、コタツの天板からおちた。
猫でもコケルことがあるのだ。
●わたしはカミサンに気合をかけているのではない。
じぶんを励ましているのだった。
one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
↓
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ああ、快感。
●寒い。利休鼠色に曇った空からは、いまにも雪が降りだしそうだ。
前日光高原の舟形盆地にある街のせいか雪空はすこし緑色を帯びている。
そんな感じに暗い。
さすがのブラッキーも今日は外にでようとしない。
ひんやりとした風が庭には吹いている。
●jazzはマイルス・デイヴィスのディア・オールド・ストックホルム。
「コーヒーのみたいな。いそがしかったらインスタントでもいいよ」
コタツを仕事場としているわたしは、キッチンのカミサンに声をとばす。
毎日仕事をしてはいるが収入とむすびつかないので声が細る。
●マイルスの哀愁にみちたメロディがいい。
マイルスの(tp)がいい。
この曲をきいていると東京は青山一丁目の下宿からシナリオ研究所に通っていたこ
ろのことをおもいだす。
こんなちょうしでは、そのうち涙腺がゆるんできたらどういうことになるのか
と……心配しちゃうな。
●インスタントでもいいよ。
とつけくわえたところで、「はいそうですか」というカミサンではない。
小さなミルでコスタリカを二人分挽く音がしている。
●「石油タンク空になるだろう」
なにもしないのもきがひける。
●寒風の吹く庭でカラス瓜を見上げる。
もうほとんど中身はない。
空洞。
それでも外からなんの気なしにみれば、それなりの風情はある。
このカラス瓜はカミサンがブログにのせた。
『猫と亭主とわたし』をご覧ください。
この狭い庭を発信地としてカミサンはせっせとバラブログをかいている。
●ブラッキーがわたしのあとを追ってきた。
くびをすくめている。
前足をちょっとあげてかんがえている。
「そうよ。そとは寒いの。ホリゴタツでパパの仕事みていたら」
たしかにブラッキーはわたしがPCをうつ指先をじっとみるくせがある。
●庭は白っぽく凍てついている。
「はやくバラの季節がこないかしら」とカミサンがぼやいている。
「もう書くことないわ。ブログやめようかな」とかみさんはスランプ。
そのときわたしはすこしもあわてず「そうしたら」と軽くうけながしておく。
●「ブログはじめるのも、写真も、あなたがすすめたの。わたしがこんなに困って
いるのだから責任とつてよ」とさらにおいうちかけられる。
●わたしはコタツからたちあがり「天才だ。天才だ」と浜口さんの掛け声。
「かならず書ける。いい写真がそのうち撮れる」
●カミサンをはげます。
「天才だ。がんばれがんばれミマー」
ブラッキーがおどろいて、コタツの天板からおちた。
猫でもコケルことがあるのだ。
●わたしはカミサンに気合をかけているのではない。
じぶんを励ましているのだった。
one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
↓

ああ、快感。