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奇妙な感覚がキヨミをおそった。
ここにいる理沙子は。
ほんとうにキヨミのしっている。
理沙子なのか。
神沼の東中学で仲良しだった理沙子なのか。
ここにいる高見広治は。
ほんとうに神沼商高のエースピッチャーだった。
理沙子の彼。
ベッカム似の。
イケメンの彼なのか。
ここに青白く皺のよった顔で。
bedによこたわっているのは。
点滴のチープでつながれているのは。
この彼が。
理沙子の恋人なのか。
理沙子がかわいそう。
キヨミは「げんきだしなよ」
と励まそうと手をのばした。
理沙子の肩に手をのばした。
ところが理沙子の肩に手がのらなかった。
あるべきところに、理沙子がいなかった。
視覚認識のズレが起きた。
床が傾斜した。ズズっと体が滑った。
ふいに脚がもつれた。
傾斜しているのはキヨミのからだだった。
「理沙子! 床が、床がれてる!! 地震だ!!!」
「揺らいでいるのは。キヨミ。あなたよ」
「どうなってるの」
「おめでとう。覚醒したのよ。
すわって、すぐにおちつくから」
「どうかしちゃったみたい。
頭がぐらぐらするよ」
「心配しないで。二度と起きないから。
キヨミもいろんなものが見えるようになったのよ。
これでチームだね」
one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
↓

ああ、快感。
奇妙な感覚がキヨミをおそった。
ここにいる理沙子は。
ほんとうにキヨミのしっている。
理沙子なのか。
神沼の東中学で仲良しだった理沙子なのか。
ここにいる高見広治は。
ほんとうに神沼商高のエースピッチャーだった。
理沙子の彼。
ベッカム似の。
イケメンの彼なのか。
ここに青白く皺のよった顔で。
bedによこたわっているのは。
点滴のチープでつながれているのは。
この彼が。
理沙子の恋人なのか。
理沙子がかわいそう。
キヨミは「げんきだしなよ」
と励まそうと手をのばした。
理沙子の肩に手をのばした。
ところが理沙子の肩に手がのらなかった。
あるべきところに、理沙子がいなかった。
視覚認識のズレが起きた。
床が傾斜した。ズズっと体が滑った。
ふいに脚がもつれた。
傾斜しているのはキヨミのからだだった。
「理沙子! 床が、床がれてる!! 地震だ!!!」
「揺らいでいるのは。キヨミ。あなたよ」
「どうなってるの」
「おめでとう。覚醒したのよ。
すわって、すぐにおちつくから」
「どうかしちゃったみたい。
頭がぐらぐらするよ」
「心配しないで。二度と起きないから。
キヨミもいろんなものが見えるようになったのよ。
これでチームだね」
one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
↓
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ああ、快感。