「宝木のヤツ。
いつからあんなことになってたの」
「一週間くらい前に噛まれたのね。
いままで影があったのだから」
理沙子とキヨミはじりじりと後退して壁を背にしていた。
大谷石の高い塀だ。
庭の側から太い松の枝がつきでている。
「跳べる? わたしはとどくけど」
神沼東中学ですでに175cmあった。
いまは80くらいありそう。
見上げながら「いけるとおもう」
キヨミは理沙子の返事をきいたときには。
枝にむかってジャンプした。
理沙子も。
ざらっく松の枝をつかんでいた。
理沙子がなにか地面に撒き散らした。
「こんどは麻の種。
気泡シートはないから。
たりなかったらキヨミにわたしたKITのを撒いてね」
結果をみてはいられない。
庭に撒き散らした麻の種を。
吸血鬼が丹念にひろうのを。
期待しながら広い庭をよこぎって。
裏門へいそいだ。
「麻の実を撒くとどうなるの」
「お米だっていいの。
あいつら数えるのが好きなのよ。
網の目を一晩かけてかぞえたヤツもいる」
「バア。あんなものぼくにはきかないよ」
サブロウが裏門からぬけでたふたりを。
まっていた。
one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
↓
ああ、快感。
いつからあんなことになってたの」
「一週間くらい前に噛まれたのね。
いままで影があったのだから」
理沙子とキヨミはじりじりと後退して壁を背にしていた。
大谷石の高い塀だ。
庭の側から太い松の枝がつきでている。
「跳べる? わたしはとどくけど」
神沼東中学ですでに175cmあった。
いまは80くらいありそう。
見上げながら「いけるとおもう」
キヨミは理沙子の返事をきいたときには。
枝にむかってジャンプした。
理沙子も。
ざらっく松の枝をつかんでいた。
理沙子がなにか地面に撒き散らした。
「こんどは麻の種。
気泡シートはないから。
たりなかったらキヨミにわたしたKITのを撒いてね」
結果をみてはいられない。
庭に撒き散らした麻の種を。
吸血鬼が丹念にひろうのを。
期待しながら広い庭をよこぎって。
裏門へいそいだ。
「麻の実を撒くとどうなるの」
「お米だっていいの。
あいつら数えるのが好きなのよ。
網の目を一晩かけてかぞえたヤツもいる」
「バア。あんなものぼくにはきかないよ」
サブロウが裏門からぬけでたふたりを。
まっていた。
one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
↓
ああ、快感。