田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

アンデイ!! 助けて/超能力シスターズ美香&香世 麻屋与志夫

2011-01-04 09:58:35 | Weblog
12

美香には逃げる場所がない。
おもいきって蓮の葉の上に跳んだ。
枯れた葉の上に立った。

「おう!! それぞ、まさに浮船」

法師が叫ぶ。
美香は水面に浮いている。
思念体を枯れた不安定な蓮の葉にとばした。
そして、体がその思念にともなって移動した。
おおきな葉を台座とした。
美香は指剣と浮船の太刀を八双にかまえた。
大切な喉のチャクラを扇の要と思った。
両手をだらりと下げて八の字、逆扇の型にかまえている。
美少女のそのかまえは、凄惨な美しさがある。
かすかに池の面をわたってきた風に、美香の髪がなびいた。
これぞ柳生流日光但馬家の秘伝。
極意の境地だ。

バサバサと茎が断たれる。
鉤爪が手裏剣のようにとんでくる。
美香は中空に舞った。
ふたたび、池の縁に立つ。
美香にとっては17年来の隣人だった。
タジマソバ店の勝手口は公園に面している。
法師がいつもいた。
法師はそういえば、いつも藤棚の下、日蔭にいた。
その法師が美香を追いつめるべく配下の吸血鬼に下知をとばしている。
浮船で斬る。
指剣、ライトセーバーで刺す。
斬る。
突く。
悪寒をともなっている。
でもそんなこといやがってはいられない。
これは、人類の黎明期からずっとつづいてきた光と闇の戦いだ。
わたしはその戦士のひとりとして選ばれた。
負けるわけにはいかない。
でも鉤爪に追い立てられ蓮の葉にふたたびもどった。

「させるか!! 同じ手は使えないと知れ」

待ち受けていたように池の中から無数の腕が伸びてきた。
ニョキッとのびてきて美香の足にからみつく。

「キャァ。助けてアンデイ」

美香は無意識にアンデイの名を呼んでいた。
ニューオリンズから来たWVのアンデイのに助けをもとめていた。
ぐっと脚をひかれる。
何本かは斬り捨てた。
何本かはライトセーバーで刺した。
しかしきりがない。
無数に伸びる腕は、美香の下半身にまでたっしている。
このままでは、池の中に引きづり込まれる。

「アンデイ。香世、助けて」

腕が上半身まで伸びてきた。
胸をまさぐられている。

「いやぁ。助けて」

なにか力が美香を救いあげた。
中空に浮いた。

「オネエ。夢だよ。夢見てるよ」

香世の声だ。

「初夢から、怖い夢を見てたのよ」
「そんなことない。冷や汗かいてる。怖かった」
「毎晩怖い夢見てるね」

この足の汚れ。
どう説明がつくの。
あれは本物よ。
リアルよ。
でも助けに来てくれたのは誰?


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小沢さん総理になって!!/麻屋与志夫

2011-01-04 07:51:48 | Weblog
小沢さん天下分け目

●わたしはユニクロのフアンだ。
上から下までユニクロで固めて冬を過ごしている。

●ところが暮れにフリースのジャンバを買ったところ薄くなっている。
薄くなっている。
とわかるのは、はじめにこのタイプのジャンバが売り出されたときのものをいまだに着ている。
ぜんぜん傷まない。
おなじものをいつまで着ても飽きない性分のわたしには嬉しい商品だ。

●「薄いよ。薄くなっている」
「生地は薄くなっても、保温性は変わらない。薄く、軽くなっても、保温性は変わらないのよ」
正月で来ていた二児の母親となっている娘がたしなめるように説明してくれた。
「といっているのは、コマーシャルだろう。おまえの意見、あるいは調査データーではない。今年は、マスコミのいうことは信用しないことにしている」

●「お父さんは、マスコミの小沢さんの処遇が気に食わないのよ」
カミサンが娘に解説している。長年連れ添っているカミサンだけに、当意即妙だ。

●今朝テレビをみていた。
小沢さんの髪型が左ワケにかわったとあるコメンテーターが話していた。
薄くなるのをさけて、時々ワケ目を変えるのだ、と続けていっていた。

●政治家というのは、たいへんなものだなぁ。
髪の分け目を変えただけでもいろいろいわれる。

●こちらは、しがない塾の先生。
もつとも分けようと思っても、その髪がサザエさんのパパ程度だ。
もうかすかにのこっているだけだ。
ワケ目などつけようがない。

●小沢さん、いろいろいわれていますが、そんなこと歯牙にもかけずがんばってください。
あなたが総理になってください。
あなたの総理姿をみたいのです。

●影が、存在感が薄くなっている。
髪がうすくなってはタイヘンダ。
などといわれても神がまだついています。
髪があるうちは、神がついています。
まだまだ戦えます。
がんばってください。
北関東の片隅からエールをおくります。

●小沢さんが総理になれない日本には恐怖を感じます。

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