18
「0h, my god!! それね。それオリジナル。ライトセーバーのオリジナルだよ。ほしいね。ほしいね。いくらで売る。いくらでも出すよ」
「これは売り物ではないんでございますのよ」
香世がコミックの声優ののりで赤毛の男に声をかける。
そして「オネエ、低くかまえて」と声なき声でアドバイス。
「ありがとう」テレパシーで美香も応えた。
長身だから下半身の攻撃にはよわい。それを香世が指摘している。
赤毛のライトセーバーがするすると伸びる。
キシュシュイイと音をだす。
音をたてながら伸びていく。
1メートルは超えていた。
「トイザラスでうっているようなオモチャで戦う気なの」
指剣と交差してブウンと効果音を発した。
「いつまでも鉤爪だけがウェポンなんて悲しい。それいいね。その指剣ほしいよ」
まったく指剣がどういうものかわかっていない。
美香は赤毛の膝をないだ。
セーバーで受けられた。
接触してまたド派手な音がした。
だが指剣は美香の念の力で動く。
まちがいなく敵の膝をきりさいた。
「痛い。痛いな。なにしましたか」
あまり痛がっていな声だ。
スラックスの布地が裂けた。
肉が切り裂かれている。
それがみるまに修復されていく。
やはり吸血鬼の復元力はすごい。
美香は指剣をかまえなおした。
「オネエ。念の力を強めて」
指剣には赤毛の膝を切断するくらいの力があるわけよ。
オネエ、バリア張ってあげる。
たしかに剣道場よりこのエクササイズ・フロアは広すぎる。
念の力が発揮できないのよ。
香世の励ましのことばがこころにひびいてくる。
周囲が狭まった。
香世が念をこらし美香のためにバリアを張った。
広場恐怖症の美香にはありがたい。
頭上からセーバーが振り下ろされた。
美香は下から音をたてて襲ってくるセーバーをはねかえした。
セーバーが微塵にくだけた。
さっと鉤爪がのびた。
襲ってはこない。
ふたりはにらみあった。
美香は念を高めた。
この世を乱すものはゆるせない。
ひとを狩るものはゆるせない。
とくに、女の子の喉に噛みつく行為。
絶対にゆるすわけにはいかない。
今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
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赤毛のライトセーバーがするすると伸びる。
キシュシュイイと音をだす。
音をたてながら伸びていく。
1メートルは超えていた。
「トイザラスでうっているようなオモチャで戦う気なの」
指剣と交差してブウンと効果音を発した。
「いつまでも鉤爪だけがウェポンなんて悲しい。それいいね。その指剣ほしいよ」
まったく指剣がどういうものかわかっていない。
美香は赤毛の膝をないだ。
セーバーで受けられた。
接触してまたド派手な音がした。
だが指剣は美香の念の力で動く。
まちがいなく敵の膝をきりさいた。
「痛い。痛いな。なにしましたか」
あまり痛がっていな声だ。
スラックスの布地が裂けた。
肉が切り裂かれている。
それがみるまに修復されていく。
やはり吸血鬼の復元力はすごい。
美香は指剣をかまえなおした。
「オネエ。念の力を強めて」
指剣には赤毛の膝を切断するくらいの力があるわけよ。
オネエ、バリア張ってあげる。
たしかに剣道場よりこのエクササイズ・フロアは広すぎる。
念の力が発揮できないのよ。
香世の励ましのことばがこころにひびいてくる。
周囲が狭まった。
香世が念をこらし美香のためにバリアを張った。
広場恐怖症の美香にはありがたい。
頭上からセーバーが振り下ろされた。
美香は下から音をたてて襲ってくるセーバーをはねかえした。
セーバーが微塵にくだけた。
さっと鉤爪がのびた。
襲ってはこない。
ふたりはにらみあった。
美香は念を高めた。
この世を乱すものはゆるせない。
ひとを狩るものはゆるせない。
とくに、女の子の喉に噛みつく行為。
絶対にゆるすわけにはいかない。
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